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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
共感箇所いっぱい。
結婚、仕事、介護、人間関係。
「別にそんなに幸せになろうとしなくてもいいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」
紙の本
自分の狭量さ
2020/11/29 19:46
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投稿者:ちゃき - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルから、ほんと惹かれる表現。さすが文緒さん!!
30代の都が主人公で、私とは世代が違い、どうだろうと思ったけど、更年期の母目線の章もあり、なかなか面白かったです
電子書籍
よかった!!
2021/04/05 21:23
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投稿者:ななこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃から大好きな作家、山本文緒さんの久々の長編。やっぱりいい!惚れ直しました!!山本文緒さんは観察眼が本当に鋭い。感心します。どちらかと言うと若い世代向けの話ですが、作者と同世代の恋愛に縁のない私でもグイグイ引き込まれて一気に読みました。でもエピローグが興ざめで残念。エピローグがなかったら満点でした。
紙の本
身につまされる
2021/01/24 14:37
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投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場する女性たちと自分のこれまでの人生が重なり合うところは少ないのに、どの女性の想いも悩みも他人事とは思えず、どこか身につまされる。そんな物語でした。
“女子”じゃない年齢の女子会で親しい友人としみじみ話した後のような読後感です。
紙の本
2021年本屋大賞ノミネート
2021/02/25 05:50
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上京し32歳まで突っ走ってきた主人公が、親の病気を機に実家に帰り、紆余曲折を経て価値観を見直していく長編。恋愛、友情、仕事、病気、日本人の将来の不安が詰まりに詰まったフルコース
に自己を俯瞰する良い機会になる作品に思えた。恋愛、友情、仕事、病気、日本人の将来の不安が詰まりに詰まったフルコース
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+++
結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか
共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説!
東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!
答えのない問いを生きる私たちをやさしく包む物語。
7年ぶり、待望の長篇小説
+++
自分とは違うけれど、みんなそれぞれ自分が立つ場所で、それなりに懸命に日々を生きているよ。がんばっているよ。それでいいよと、認めて応援したくなる。ひとつひとつのエピソードが、とても丁寧に描かれていて、その時々の心の揺れや、周りの人たちの反応が、手に取るように伝わってきて、時には一緒に苦しくなる。でも、ずばりと言ってくれる親しい友人の存在が、引いてみると、大きな救いになっている気がする。ひとりだけで抱えていたら、こういう結果にはならなかったかもしれない。プロローグから本編に入ったときには、どういう展開になるのか皆目見当がつかなかったが、エピローグですっきり回収され、あぁ、こんなに幸せで満ち足りた物語だったのだ、と改めて胸が熱くなった。迷いも遠回りも、直観も、何もかもがとても大切なのだと思わされる一冊でもあった。
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自転しながら公転する
著作者:山本文緒
発行者:新潮社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
7年ぶりの長篇小説
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今年のNo.1ですね。
7年待ったかいがあったというもの。
自分のことしか考えないと自分を責める都と、包容力のある貫一。
プロローグ読んで、え?え?え?ってなりながら読んでいくんだけど、エピローグで回収。
先日の筆者とのインスタライブで、この2つを入れるか入れないか迷った、っておっしゃってたけど、これを入れて倍楽しめた気がする。
ヒトの価値観なんで、ヒトそれぞれで。
それは分かってるんだけど、世間体とか見えない未来とかを慮って現在が見えなくなる。
大切なヒトがわからなくなる。
そんなふうにはなりたくないけど、自分の価値観だけで生きていくことが、大変な時代。
都の友人たちが貫一について、真逆の気持ちを言い合うシーンもずしりときた。
他人の恋愛にあそこまで議論wするか?
そんな友人を持てるのは、都だから、だ。
すごく、すごく、いとおしい本です。
読めて良かった、ありがとう!
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東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが…。結婚、仕事、親の介護、ぐるぐる思い惑いながら幸せを求める姿を描く。『小説新潮』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。
自分のこと言われているようで気持ちが落ち込んだ。
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『自転しながら公転してゆく』とは、なんと言い得て妙な!題なのだと言うことやたら感心してしまいます。
冒頭のベトナムにお嫁に行く女性の描写ですっかりミスリードされ、貫一とおみやは別れる運命にあるふたりだと、そのつもりでふたりに感情移入して読みました。
両親のこと、職場のこと、もう若いとは言い切れない都さんが自分の内面もさらけ出しそして人との関わりも誠実さを持って(人間臭くはあるけれど)対処して、成長してゆく姿に寄り添えて読めたし、母親の目線からも家族を見られた。
長く沈黙していた山本先生、ずっとこの本をあたためていらしたのですね。
ミスリードはそのままにうまくすべて回収され、読後感は星五つ!
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本屋大賞ノミネート作品と言うことで、久しぶりに山本文緒の作品を読んでみることに。
20代、30代の悩みを誠実に書いていると言うことは、帯で十分伝わってくる。
年齢を重ねるごとに、「うまくいかないなぁ」と感じることは、誰しも増えて来ることだと思う。そこに焦点を当てた今作は確かに共感も得られるだろうが、個人的には全編に漂う主人公・都の人を見下す態度が不快だった。
例えば、冒頭シーン。
先日までは都内のおしゃれなカフェで、ソイラテを呑みながら、人混みを眺めるのが日課だったが、母の看病の為、地元である茨城に戻った都は、だだっ広いアウトレットモールの駐車場から高さ120mの牛久大仏を眺めながら、軽自動車の中で朝食を摂る。
阿見のアウトレットは、確かに平面的で夏場などは日影がほとんどない。それでも、阿見のアウトレットが好きな人はいるし、アウトレットのバーゲンを楽しみにしている人は茨城県内ではなく、近県にもたくさんいる。
都内ほど、おしゃれではないけれど、おしゃれなど価値観は人それぞれ。それをいちいち都の基準で批判しかしない主人公に反感しか感じない。
親の介護で仕方なく茨城に戻ったとあるが、実際には介護ではなく、母親は更年期障害。もちろん人によって、差があることは分かっている。しかし、世の中には寝たきりや、命の期限のある親の介護をしている人はたくさんいる。都内への通勤圏内に土地や家を持ち、全然好感の持てない主人公が何故かアルバイトの職場で、評価されるのも、一生懸命仕事をしている人に対して、失礼な感じさえする。
恋人の貫一にも、いちいち疑問を持って、中卒であることで結婚に悩む。高卒で就活もせずに、自分が好きなブランドにアルバイトで入り込んだ都に貫一を下に見る資格があるのだろうか?
恵まれた現代においても、まだ就職の難しい人はいる。
それを全て受け入れろとは言わないが、大した人間じゃない都の他人の評価が偉そうで、最後まで読んでいて、イライラした。
コバルト文庫の頃から読んでいて、路線変換してから、そんなに読んでいる訳ではないが、都が実在するのならば、殴ってやりたいくらいむかつく主人公だった。
貫一の話した「自転しながら公転する」の意味は分かるが、少なくても、都は自転すら出来ていない。それをラストまでに改善するかと思ったけど、全然変わっていなくて、残念でならない。
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もうまさにタイトルの通り自転しながら公転してる。
両親が病気になったと思えば職場でセクハラ、父親が癌、母親の具合が快復するかと思いきや治らず、恋人とギクシャクして、また職場の空気が悪くなる。
もう終始この山谷山谷山谷の繰り返し。
まったくもってタイトルの通り自転しながら公転してる。
もう正直厄年すぎるでしょ…
ちょっとあまりに色々ありすぎて胸焼けして吐きそう…
とか感じてしまったり、かなり優柔不断な主人公の都にイライラしたり。(多分友達にはなれない。)
だからこそあまりに沢山の事があった分話の行き着いた先にホッと広がった安堵感が凄かった。
人生100年かもしれないし、いきなり死ぬかもしれない。
どっちの場合でもいいように悔いを残さず生きるしかないという吹っ切れた考えは、確かにこれからは必要なのかも。
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久々に山本文緒の長編読んだー。
何か衝撃なイベントが起こる訳でもないし、そこそこ分量があるのに一気に読んでしまった。
後半でニャン君がくるのかと思いきや、年の差であんなにあっさりリタイアするとは!
若い頃の理想とか固定観念とか、それに縛られるのツラいよね。年重ねると割とどうでも良くなるw
おみやがあの後失業って事は「セクハラ東馬に何しない時代遅れ企業が倒産した」って話なのかな?
とか、
そよかちゃんあの後どうしたのかな?とか気になる事はポロポロ出てくる。
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女性の立場から丁寧に心情を綴った恋愛と家族愛と結婚観の物語.結婚とは家庭とはということを考えさせられた.主人公の都みゃーがさほど好きではなかったが,貫一の頼りになるようで危なっかしいところはみゃー同様気になる存在だった.しかし20年後のベトナムと日本,この物語のようになっているのかな.
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一言で言えば、面白かった。一気読みでした。
プロローグが本編とはやや雰囲気が違うので、
そこがすべてと思わず読み進めてほしい。
エピローグまで読むと、ぴたっとピースがはまってなるほど!と思う見事な構成。
アラサーをテーマにした作品はこの頃多く発表されているけど、
ここまで等身大で共感させてくれる作品もなかなかない。
いくら自分のために生きていても誰かのために生きている部分もあって、
誰か守っているつもりで、自分が守られていることもある。
何かに縛られながら、守られながら、もがきながら、
それでも後悔しない人生を生きるためには、
「自分で選ぶ」ことしかないのだと思う。