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商品説明
セオリー(学問的な理論)とエビデンスの両方を兼ね備えた、綿密にデザインされた医療政策とは何か。ハーバード大学の博士課程で学んだ著者が、普遍性があり、日本の医療にも適用できるものを中心に、わかりやすく紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
高齢化社会を迎えた現在、セオリー(学問的な理論)とエビデンスの両方を兼ね備えた“綿密にデザインされた医療政策”がわが国には必要不可欠となっている。本書はハーバード大学の博士課程で学んだ著者が、医療政策・医療経済学に関するセオリーとエビデンスのうち、普遍性があり、日本の医療にも適用できるものを中心に紹介するもの。通読が容易な読みやすい記述で、医療政策学および医療経済学が一通りよく分かる。【商品解説】
著者紹介
津川 友介
- 略歴
- 〈津川友介〉カリフォルニア大学ロサンゼルス校内科学助教授。
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紙の本
類書のないユニークかつ普遍的な内容をもつ画期的な本が登場した
2020/06/13 06:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こなみひでお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはいい本です。絶賛します。
あちこちを興味に任せて拾い読みしていて,とても勉強になります。詳しくはリンク先の目次に譲りますが,たとえば貧困や格差という現在の主要な経済問題と医療のあり方はどう関係するのか(医療経済学),健康の問題においては平等や公正はどうあるべきか,どうあることが可能なのか,そもそも平等とか公正って何なのか(医療倫理),オバマケアとはどういう政策であったのか,トランプ大統領はそれをどうしようとしてきて,どう変えてきたのかなどなど,一つ一つの章の中の論点が鋭い。
堅そうな印象の本ですが,学生でないわれわれは,自分の立場や興味関心に沿って読めるし,理解もできる。医療関係者,議員,行政担当者,政策立案者,医療に限らず社会問題に関心をもつ人,その誰でもみな読んで欲しい。あるいは一見縁遠いとみえるIT技術者もここからヒントを得られるかも。
たとえば例の自己責任論というのがありますよね。病気になるのは本人の自己管理ができていないからだと言って非難する論者がいます。われわれだって,日常会話でそんなことをいう人に出会うこともありますし,それに対してどこかおかしいので反論したくなることがあります。じゃあ,どう反論できるか?
この本では,その問題についてもきちんとした議論が研究者によってなされていることが紹介されています。紹介は論点ごとに整理されていてとてもわかりやすいし,倫理学という普遍的なベースに乗っているので,そのまま他の自己責任論(貧しいのは,低学歴はといろいろ)の議論を考える強力なロジックを提供してくれるんですね。
医学系出版社から出されたすごくお堅い本というイメージですが,価格も手頃ですし,ものの考え方に関する広い視野を与えてくれて,気になる社会問題があったら手にとってみる教科書です。
もういちど,これはあらゆる分野の人が読むべき本です。