紙の本
とても残念
2022/03/23 09:04
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投稿者:かとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が書きたかったのは、コロナとの戦いなのか、それとも偏った目でみた自民党批判なのか。
全体の1/3は自民党批判であり、本筋とはあまり関係ないので不要な部分。あからさま過ぎて、はっきり言って不愉快です。その1/3を削除すれば、もっと楽しめたのではないかと思います。
悪夢の民主党政権時代を、東日本大震災による「不運」の一言で片付けたり、大阪出身で疑惑まみれの辻〇元議員とみられる人物を礼賛するような記述が見られたり。
過去の作品すべてを読んでいますが、本作が一番残念な作品です。
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桜宮サーガの完結?
2021/01/28 15:13
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投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり分かりやすい政権に対する批判と、コロナ対策に関する失敗が書いてあるので、好き嫌いが分かれる内容。
ただ、海堂さんのバチスタシリーズを読んできた人なら、オールキャストで楽しめる
懐かしいキャラがいっぱい
速水と如月とかがあったり、姫宮がいたり
分からないキャラは、読んでない小説のキャラ
もう一度、読み返さないと
紙の本
コロナの「第三波」に見舞われる直前までの話ーーー今読むと、これよりも、もう少し酷かったのでは?と言う感じだ。
2020/12/27 15:00
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルスに見舞われ始めた頃の話を、文字で書いた「戯画」っぽくしてる。 その意味では、面白いが、本当の所は、もっと酷かったのでは??と言いたくなる。 その意味では、つまらない。
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嘘をついて他者を批判すべきではない
2020/08/24 14:47
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投稿者:おっさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作家で、このシリーズを読み続けていたのだが、今後海堂の本を買うことはないだろう。
事実に基づいた批判ならまだしも、既にいろいろな媒体で事実が明らかになっている件でさえ、捻じ曲げて政権批判に使っている。これはいただけないね。
あまりの政治的偏向に田中芳樹の薬師寺涼子シリーズを思いだした。
海堂尊も田中芳樹のように凋落するのであろうか。
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『コロナ黙示録』
2020/07/20 19:11
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号で起きたコロナの感染爆発
感染者の受け入れ先になった東城大学附属病院はゾーニングに徹する
五輪に執着する安保首相に事態収拾の手腕は期待できず
取り巻きの今川、泉谷両補佐官が火に油を注ぐ
有朋学園事件で公文書改竄を実行し自殺した赤星氏
妻が国賠を提訴し遺書と手記を公開、「新春砲」が炸裂する
《混乱する政治と感染パニックの舞台裏!
世界初の新型コロナウイルス小説》──帯のコピー
そのとき厚労省の“火食い鳥”白鳥が、“北の将軍”速水が……
コロナ下の日本で進行する異常事態を戯画化して描く海堂尊の最新書き下ろし
「桜宮サーガ」が勢ぞろいした虚実ないまぜの痛快小説、2020年7月刊
紙の本
ちょっと、残念
2020/07/18 19:34
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投稿者:かごめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィクションとはいえ、現実をたやすく想定できる方々への悪意が露骨に滲みでて、このシリーズが大好きなだけに悲しかったです。
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政治と医療の観点でここまでまとめられるとすごい、医療現場から見たコロナってこう見えてるんだというのがよく分かりました
そして速水先生やっぱ好きだなぁ、
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さすが海堂尊。最速のコロナエンターテインメント。現実を追い越し、コロナ鎮静化までの道筋が描かれる。いつものメンバーも元気でよかった。図らずも、安倍政権崩壊を見通した一冊になっている。
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“桜宮サーガ”の新作。
今回は、バチスタシリーズお馴染みのメンバーの、コロナ禍での奮闘ぶりをメインに書かれています。
田口先生や速水先生といった医療サイド、白鳥さん所属の厚労省等、このシリーズの世界観とコロナ問題がキッチリハマっているので説得力が凄く、読み応えがあります。
一方、本書で書かれている政府が絶望的に酷くて、保身の為に癒着や隠ぺいを繰り返し、愚策をゴリ押しするという・・。“これは、フィクション!”と自分に言い聞かせながら読みましたが、やっぱりどうしたって現実世界とリンクしてしまうので、そこは暗澹たる気持ちになりました。
折しも、現実世界では先日首相が辞任を発表したところです。
この国の未来がどうなるかわかりませんが、本書に出てきた“梁山泊(水滸伝を彷彿させます)”のような方々が革命を起こしてくれたら面白いかも、と思います。
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海堂さんは旧A政権がよほど気に入らなかったのだなぁ。それも医学的な立場でコロナ対策の不十分を怒っていたのもあるだろうが、そもそも政権の方向性に嫌悪感を持っていたのがわかる。この本を読めば(ほぼ事実に即して書かれている)、あの政権の間に発生し蔓延したコロナ騒動の全てと、モリカケや公文書、消費増税など全てがわかる仕組みだ。それにしてもこれでよく最長期政権が継続できたものである。人間の行動は実に不思議なものだ。アメリカでも敗れたとはいえトランプに7000万人の人が投票する接戦だった。フロリダでは多くのヒスパニック系住民がトランプに投票したという。良くわからん。
話は戻るが、このコロナ、やはり寒くなってきた場所から、拡大しているように見える。沈静化していた欧州でも制限を復活させる国も出てきた。日本でも現在北海道がホットスポットになっている。一方でファイザーのワクチンは9割の効果を確認できたと伝えられた。半年後の世の中は一体どうなっているのだろうか・・・
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現役医師作家・海堂尊の堪忍袋の緒が切れたのか。桜宮サーガの本編完結から8年。お馴染みの面々を再登場させた本作は、世界初の新型コロナウイルス小説とのこと。テーマへの興味はもちろんだが、海堂作品の一ファンとして手に取った。
あらゆる小説の巻末に載せてある決まり文句がある。曰く、この物語はフィクションです。実在する人物・団体等とは一切関係ありません。ところが、本作に関しては、海堂さんそりゃ嘘でしょと言わざるを得ない。
安保宰三とは安倍晋三だし、安保明菜とは安倍昭恵だし、酸ヶ湯とは菅官房長官だし、黒原とは黒川前東京高検検事長だし、有朋学園とは森友学園だし…挙げていけばきりがないが、これらはどう読んでも実在の人物や実際の出来事がモデルだ。新型コロナウイルス小説と言いつつ、メインは安倍政権批判に他ならない。
とはいえ、日本国内の新型コロナウイルスによる混乱は、政治や行政の不手際の数々に起因にする面もあり、これまでの対策を検証していくと、結局政権批判に行き着くのはわかる。海堂尊の目にはどう映ったか、最後まで読んでみる。
ほぼ実際の時系列に沿って、物語は進む。クルーズ船内での感染拡大。市中感染が拡大する中、東京五輪開催に固執し、延期と決まった途端に緊急事態を宣言。随所に毒を散りばめつつ、東城大医学部附属病院が拠点化され、田口らは救世主として描かれる。もちろん、安倍…ではなく安保政権を見切った白鳥たちも裏で動く。
今のところ、日本で重症者・死者が少なく抑えられているのは、何よりも医療現場の献身のおかげ。この点は現実と同じで、誰でも納得するだろう。政治家の悪辣かつ無能ぶりを誇張気味に描いている点を、読者がどう受け止めるか。いっそ実名批判すればいいのに。売るために小説の形にしたのだろうけど。
ラストで、白鳥は日本人に絶望した台詞を吐くが、海堂さんご自身の本音でもあるだろう。海堂さんに言わせれば、政治も官僚もメディアも国民も同罪。もちろん、一読者である自分も。一方、海堂さんご自身が無力さを吐露しているようにも感じた。
愛すべき面々にこういう形で再会したくはなかったかな。緊急事態宣言解除後、再び感染は拡大している。色々と苦い思いで読み終えた。
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うーん・・・正直、考えの偏り感がある小説でした。
チーム・バチスタシリーズの世界観に、もしコロナウィルスが入ってきたらという想定で、どう乗り越えていくのかが描かれています。なので、謎解きではありません。
政治と医療、ウィルスと絡ませながら、海堂さんの思いがぶつけられた作品でした。
登場人物は、この人は現実の世界のあの人だよねとか、あの人はこの人だよねとわかるくらい、想像がつきやすいです。パラレルワールドだけれども現実に結びつきやすく、今を読んでいるようでした。
そう考えると、一方は崇めて、もう一方は蔑むような描き方なので、共感するところもあれば、疑問に思うこともしばしばありました。色々この状況について思うことはありますが、小説とは関係ないので、割愛。
小説として考えると、文章からの躍動感や緊迫感があり、楽しめました。ただ、バチスタシリーズにコロナや政治などを融合するのは、ちょっとかなと思いました。それだったら、海堂さんから見た真実という本を書いても良かったと思いました。文章から察するに登場人物達からは、様々な欲がまみれていて、上手い具合にこれを利用しようという思いが、見え隠れしている印象でした。人間の闇を見たようで、ちょっとイラッとしてしまいました。
最後に薄氷のような状況下でコロナと戦っている医療の方達には感謝しかありません。崩壊にならないためにも個人個人が正しい怖さを知り、徹底した感染対策しないといけないなと思いました。
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安保宰三総理は無教養なお坊ちゃん気質で、天然奔放な妻の明菜と『お友だち』が何より大事。
「満開の桜を愛でる会」「有朋学園」、泉谷首相補佐官と本田審議官の不倫ペア、黒原検事長などリアルな事件や人物を思い浮かべて、ニンマリしたり、さらに憤慨したり。
コロナ禍の戦いも描きつつ、一連の過ぎ去ったこと、これからのことを、シリーズ小説としての面白さはそのままに、大切なことをいろいろ教えられたり、考えさせられたりした。
オススメ!今、読むべき本!!
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フィクションだったんですね〜
しかし、昨年の謎のコロナウィルス感染から半年までの政府関係者や医療現場のその日その時の細かい経緯や登場人物諸々を手に汗握って読みました。
ちょうど1年後、まさか世界全体がこのような事態に陥るとは。。。
このように事細かく詳細を文章に記録する事は大事ですし、メディアでは知り得ない本当の事実をもっと晒して、私たちが知る事は大事、しかるべき機関がちゃんと検証をして責任のありかを追いかけて、次のリスク管理防止に努めて欲しいです。
このコロナがいつ収束するかわかりませんが、続編もお願いします。
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海堂ワールドの新型コロナ&政権腐敗問題小説。
旬な問題を旬のうちにという緊急出版的作品ですね。
おなじみの海堂ワールド感を崩さずに小説の形態をしているのがすごいです。
ただ、慌てて書いて出版したのか、粗が目立ちます。
例えば、12章は2020年2月の話なのに「2019年12月から翌年3月までに」などと時間軸があっていない記述があったり、新型コロナウイルスCOVID19とかCOVID19感染者とか新型コロナ=COVID19となっている記述があったりします。
また、いつものように死後Ai導入にこだわっているため、検査が陰性でも肺炎が重篤だったり血中酸素が低くなったりする症状があるという新型コロナでは聞いたことのない話もあります。
ただ、キューバ革命に著作の軸足を移してから桜宮サーガ長編が出なくなったので、うれしいサプライズではあります。
前作「氷獄」でも続編がありそうな話があったのですが、本作も「白い仙人」やら桜宮一族の生き残りやらがちらっと出てくるのもうれしいです。
それにしても安倍政権とその政権を許している日本人への怒りがすごいですね。