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商品説明
みんなと同じでなくてはいけないという圧力が強くなっているなかで、いちばん耳を傾けるべき存在とは。困難な時代を生き延びるために、今考えたいことをまとめる。2015年4月の講演録と『図書』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
非常時というかけ声のもと、みんなと同じでなくてはいけないという圧力が強くなっています。息苦しさが増すなかで、強そうなひとの意見に流されてしまうことって、ありませんか? でも、あなたがいちばん耳を傾けるべき存在は、じつは、もっと身近なところにいるのです。あなたの最強のチームをつくるために、そのひとを探しに出かけよう。【商品解説】
目次
- ほんとうのリーダーのみつけかた
- 群れというもの
- テレビの実験─同調圧力/「みんなちがって、みんないい」の重み/日本語について
- あなたのなかのリーダー
- 群れの一員としての幸せ/ヘレン・ケラーがたたんだナプキンのこと/あなたの、ほんとうのリーダー
- チーム・自分
- 鶴見俊輔さんのお話から/あるテニスの試合で起こったこと/敗者であることの奥深さ
- 今、『君たちはどう生きるか』の周辺で
著者紹介
梨木香歩
- 略歴
- 〈梨木香歩〉1959年生まれ。作家。著書に「丹生都比売」「西の魔女が死んだ」など。
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電子書籍
今読むべき本
2022/09/04 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:酔生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短いながら、充実した内容で、読みながら、そうだ、本当にそうだ、と得心することが多かった。著者の力作『僕は、そして僕たちはどう生きるか』を共感しながら読んで、この本を広めていきたいと思っているところ、作者本人のわかりやすい提言が、心に響きました。「ほんとうのリーダー」という意味も、本当に納得できるものであり、若い人たちにぜひ読んでもらいたいと思います。
紙の本
非常に貴重な一冊。
2021/05/28 15:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『僕は、そして僕たちはどう生きるか』文庫化の際に開催された講演の記録としての一冊。『僕は、そして...』を読んだ時、本当にいろいろいろいろ考えることになったが、そこに関連するこの一冊も同じ思いで読み込んだ。一人では生きていけないけれど、ヒトが群れた中で生じる同調圧力からどう個人でいられるか。
タイトルの「ほんとうのリーダー」は、自分の中にいるという内容が、とても心強く響く。自分のアタマで考え、感性で動く。それが可能である生き方をどう守ってゆくかの方法も自分の中にある。
紙の本
自分自身の中にいるリーダー
2020/09/06 15:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物も人も群れをつくり、その中に心身の安らぎを置こうとする。どの群れにもリーダーはいるだろうが、自分自身の中にいるリーダーに気づかなくてはいけない。批判することは、もっと良くなるはずと、理想を持っているからでいることである。客観的な目を持ち、そういう視点から自分をも見つめる、そんな姿勢がいるのではないか。自分が、敗者であることに向き合うことの奥深さに較べれば、勝者であることに意義は少ない。現代社会に 子供たちに向ける温かな視線、「育もうとする力」が、どれだけ残っているだろうか。
紙の本
『ほんとうのリーダーのみつけかた』
2020/08/02 19:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
群れの中で生きる人間
否応なく感じる同調圧力
あなたはどんなリーダーに頼るべきか
《そう、あなたのほんとうのリーダーは、そのひと=「自分のなかの目」なんです》
著者が『君たちはどう生きるか』に触発されて書いた理論社版『僕は、そして僕たちはどう生きるか』が岩波書店で文庫化された際、若い人にむけておこなった講演(2015年4月)の記録を単行本化
《いつか、私などの想像もつかない、伸びやかな精神を持つ次世代が現れんことを、夢見つつ、祈りつつ》
『図書』収録のエッセイ2編も収めた70ページのハードカバー
紙の本
自己啓発本ぽいけど何かが違う
2020/07/31 22:29
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まな - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の講演が書籍化されたものなので、"作家""個人"としての梨木さんが、随筆作品よりもダイレクトに伝わってくる感じがしました。
これまでの小説で梨木さんのファンになった方には、違和感があると思います。
包み込むような優しさのある作品が多かったのもあり、著者を自分の都合のいいように捉えてしまっていた節があると、本作読んで個人的に反省しています。
本作は自己啓発本のようで、感想は本当に人それぞれなんだろうと思います。
どんな社会も個人の集合体だし、民主主義社会はその構成員一人一人の意識が反映されるものなので、著者は"個人"にアプローチして、『少しずつ社会を一人一人が変えていくには、こういう風に意識を向けたり、心構えをした方がいいのでは?』という提案をしているのが本書だと思います。別の視点や新しい視点を提示しようとしてくれてるんだと思いました。
ただ、著者の言うことは分かるんだけれども、著者の言う若者って、とても恵まれてる人達のことなんだろうなと、私は20代ですが少し悲しく感じました。
また、社会や構造的問題についての言及が弱くて、そのマクロな問題を個人の問題にすり替えてるように感じてしまう。(たぶん著者はそんなこと意図してないのですが。)
この本は、若い人より、まだまだ社会に影響力があり、歳を取っても社会的地位や権力を手放さない上の世代こそ読むべきなのでは?と思います。
あと、本の主旨からズレますが、講演文の最初から最後まで、著者の自信のなさが気になりました。自信ないのは悪いことじゃないですし、私も他人のこと言えません。
しかし、若い頃から国内外の様々な土地に滞在して、古本も含めた書物も沢山読み、人種宗教の垣根なく稀有な方々とも沢山出逢って、沢山本をお書きになって…傍から見るととても恵まれた豊かな経験をしてきているのに、それでも自信を持てないのは一体何故なのか。。何が著者から自信を奪っているのかが気になりました。