紙の本
ジョージ・オーウェル 「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書 新赤版)
著者 川端康雄 (著)
「反ソ・反共」作家のイメージから「監視社会化」に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともにその評価も変化してきたジョージ・オーウェル。ポスト真実の時代に再評価が進む彼の生涯と作...
ジョージ・オーウェル 「人間らしさ」への讃歌 (岩波新書 新赤版)
ジョージ・オーウェル
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「反ソ・反共」作家のイメージから「監視社会化」に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともにその評価も変化してきたジョージ・オーウェル。ポスト真実の時代に再評価が進む彼の生涯と作品群をたどり、その思想の根源をさぐる。【「TRC MARC」の商品解説】
「反ソ・反共」作家のイメージから「監視社会化」に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともに受容のされ方も変化してきたオーウェル。ポスト真実の時代に再評価が進む『一九八四年』などの代表作をはじめ、少年時代から晩年までの生涯と作品をたどり、その思想の根源をさぐる。危機の時代に、彼が信じ続けた希望とは何か。【商品解説】
ポスト真実の時代に再評価が進むオーウェルの生涯と作品をたどり、その思想と作品にこめた希望をさぐる。【本の内容】
目次
- はじめに
- 第1章 植民地生まれの奨学金少年 1903-1921
- 第2章 イギリス帝国の警察官 1922-1927
- 第3章 パリとロンドンで落ちぶれる 1927-1934
- 第4章 葉蘭とディーセントな暮らし 1934-1936
- 第5章 北イングランドへの旅 1936
- 第6章 スペインの経験 1936-1937
- 第7章 ファシズムに抗って 1937-1939
- 第8章 空襲(ブリッツ)下のロンドンで生きのびる 1939-1945
著者紹介
川端康雄
- 略歴
- 〈川端康雄〉1955年神奈川県生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程中退。日本女子大学文学部教授。著書に「オーウェルのマザー・グース」「『動物農場』ことば・政治・歌」など。
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ソ連に騙されなかった人間
2020/08/22 12:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近「赤い闇」という映画を観た。1930年代前半のソ連の農業集団化と大飢餓を描いた映画である。そのなかで、ジョージ/オーウェルが登場する。革命後のソ連は、社会主義こそが優れていると、世界を騙そうとして。ソ連は、労働者の楽園であると。実際は、大飢餓や強制収容所があふれるこの世の自国であった。ソ連は、バーナード・ショーなど西欧の知識人をソ連に招いてポチョムキン村(エカチェリーナ二世を騙すためにポチョムキンが見せかけの豊かな村を作った)を見せたのだ。ショーは一生騙され続けたが、ジッドやオーウェルは、おかしいと感じるようになったのだ。現在のロシアや中国にも通じることである。オーウェルの生き方や視点は学ぶべきことが多いだろう。