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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/08/12
- 出版社: 日経BP日本経済新聞出版本部
- レーベル: 日経プレミアシリーズ
- サイズ:18cm/343p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-26435-2
読割 50
紙の本
遊遊漢字学中国には「鰯」がない (日経プレミアシリーズ)
著者 阿辻哲次 (著)
「漢字」の「漢」とは? 権威をなぜ「泰斗」とよぶか? 令和の「令」は「霊」のあて字? 漢字学の第一人者がとっておきの逸話を歳時記風に綴ったコラム161篇を収録する。『日本...
遊遊漢字学中国には「鰯」がない (日経プレミアシリーズ)
遊遊漢字学 中国には「鰯」がない
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商品説明
「漢字」の「漢」とは? 権威をなぜ「泰斗」とよぶか? 令和の「令」は「霊」のあて字? 漢字学の第一人者がとっておきの逸話を歳時記風に綴ったコラム161篇を収録する。『日本経済新聞』日曜版の連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
魚+弱=イワシ 羊+大=?
形と音と意味をあらわす要素がからみ合い、日本生まれで中国人が読めない漢字も少なくない。日々のくらしの中で使われる漢字・漢語にまつわるとっておきの逸話を、漢字学の第一人者が歳時記風に綴ったコラム161篇!
●日経新聞の日曜日朝刊最終面の名物コラム「遊遊漢字学」が1冊の新書になりました。2020年春まで3年余りにわたって連載されていたため日曜朝の風物詩の感もあったコラムは、根強いファンから終了を惜しまれましたが、待ちに待った単行本化! 全161話のコラムをいつでもどこでも好きなところから、もちろん一気読みもできてしまいます。
●京都大学の中国学の系譜に連なる漢字研究では現在の第一人者で、文化庁文化審議会で2010年の常用漢字表改定に携わった著者は京大退官後、漢字能力検定(漢検)を主催する日本漢字能力検定協会の「漢字文化研究所」所長として、日本文化の側面からの漢字文化の研究・紹介により、学問の世界を越えてファンが多く、日経長期連載でさらにファンを増やしました。
●本書の冒頭で著者は、漢字をルーツに持つひらがなやカタカナが嫌いという日本人はいないのに、なぜ漢字が好き嫌いの対象になるのか、それは非常に便利な道具であることの裏返しではないか――との持論をのべ、日本語における漢字や漢字熟語の意味・用法の変遷とその背景を、1回1文字、もしくは1熟語・成語を例にわかりやすく述べていきます。どのコラムも読後ハッとさせられる気づきに満ちたコラムばかりですが、1話800字強というコンパクトさゆえ、1話=見開き2ページの落とし噺集のような本となり、読者は興味のある漢字や熟語・成語から豊饒な「日本語ゆえ」の漢字の海にこぎ出していくことができます。
●新聞連載のため、ときどきの出来事や季節を意識した漢字や熟語が題材に選ばれていることも、系統だった教科書的な漢字の本に較べるとバラエティに富み、日常会話のスパイスにもなる蘊蓄集としてもってこいです。【商品解説】
目次
- 第一章 「北」の年の漢字
- すききらいのある文字
- 「漢字」の「漢」とは?
- 「漢」はもともと川の名
- 「櫻」と二階の女
- 「陽春」――陽極まりて陰生ず
- 「花」は「華」の簡略字形だが…
- ほか
- 第二章 「災」の年の漢字
著者紹介
阿辻哲次
- 略歴
- 〈阿辻哲次〉1951年大阪府生まれ。京都大学名誉教授。漢字文化研究所所長。祇園の漢字ミュージアムにて漢字文化に関する生涯学習事業に参画。専門は中国文化史。著書に「日本人のための漢字入門」など。
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紙の本
日本経済新聞の日曜日朝刊最終面の名物コラム「遊遊漢字学」が新書になりました。全161話のコラムを収録。
2021/10/07 14:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふだん何気なく使っている文字や四字熟語から、漢字という便利な道具の奥深さが見えてくる。今の中国でマージャンというゲームを「麻雀」と書くのは香港など南方だけであって、大多数の地域では「麻将」と書く。(「麻雀」は「スズメ」を指す。)選挙の語源は漢の時代の官吏登用制度「郷挙里選」にあるのだそうで。地方長官が地元から中央に推薦するもので、有力者の子弟が高級官僚になるという「不正」も。
紙の本
漢字学の第一人者である阿辻哲次氏による漢字にまつわるとっておきの逸話161篇を収めた興味深い内容です!
2021/03/03 12:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中国文化史を専門に研究され、『中国漢字紀行』、『漢字の社会史―東洋文明を支えた文字の三千年』、『漢字のなりたち物語』、『漢字道楽』、『漢字のいい話』などの漢字にまつわる興味深い著作を数多く発表されている阿辻哲次氏の作品です。同書の内容は、中国から受容した漢字から、ひらがなとカタカナを作り、それらをまじえて表記してきた日本の書き言葉ですが、漢字については表意文字である特性から中国でも日本でも独自の変化を遂げてきたということです。普段何気なく使っている文字や四字熟語から、漢字という便利な道具の奥深さが見えてくると筆者は言います。我が国の漢字学の第一人者である筆者がとっておきの逸話を歳時記風に綴った161篇が収録された面白い一冊です!