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紙の本
日本の修史と史学 歴史書の歴史 (講談社学術文庫)
著者 坂本太郎 (著)
「古事記」「日本書紀」にはじまり明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、およそ1300年以上にわたって日本ではさまざまな歴史書が編まれてきた。50を超える歴史書の特色を紹介し...
日本の修史と史学 歴史書の歴史 (講談社学術文庫)
日本の修史と史学 歴史書の歴史
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商品説明
「古事記」「日本書紀」にはじまり明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、およそ1300年以上にわたって日本ではさまざまな歴史書が編まれてきた。50を超える歴史書の特色を紹介し、歴史叙述の変遷の軌跡を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
現存する最古の歴史書『古事記』、『日本書紀』にはじまり、『大鏡』などの「鏡物」、『平家物語』などの軍記物語、鎌倉幕府による『吾妻鏡』や江戸幕府の『本朝通鑑』、『徳川実紀』、水戸藩が編纂した『大日本史』、そして『大日本史料』をはじめ現在まで続くものもある明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、この国では1300年以上にわたってそれぞれの時代に、さまざまな人々の手で歴史書が編まれてきました。これらの編纂にあたった人々は、どのような目で歴史を眺め、そしていかなる態度で歴史を書いたのでしょうか。歴史に向き合う姿勢はどのような変遷を遂げてきたのでしょうか。
本書は、古代から現代にいたる歴史書を、時代を追って50以上にわたって取り上げ、それぞれの成立事情や特色を平易に解説したものです。歴史叙述の変遷の軌跡から、この国の歴史そのものが照らし出されます。
六国史研究の大家であるとともに、東京大学史料編纂所所長をも務め自身も史料の編纂に携わった、戦後の日本史学の礎を築いた著者が贈る、第一級の史学入門! (原本:至文堂、1966年)
【本書で取り上げられている主な歴史書】
『帝紀』、『旧辞』、『古事記』、『日本書紀』、『日本後紀』、『続日本後紀』、『類聚国史』、『日本紀略』、『本朝世紀』、『扶桑略記』、『栄花物語』、『大鏡』、『今鏡』、『水鏡』、『増鏡』、『愚管抄』、『将門記』、『陸奥話記』、『平家物語』、『保元物語』、『平治物語』、『太平記』、『梅松論』、『釈日本紀』、『神皇正統記』、『吾妻鏡』、『百錬抄』、『六代勝事記』、『五代帝王物語』、『元亨釈書』、『善隣国宝記』、『本朝通鑑』、『寛永諸家系図伝』、『武徳大成記』、『東武実録』、『武徳編年集成』、『御撰大坂軍記』、『寛政重修諸家譜』、『徳川実紀』、『続徳川実紀』、『後鑑』、『大日本史』、『中朝事実』、『武家事紀』、『藩翰譜』、『読史余論』、『古史通』、『史疑』、『折焚く柴の記』、『続史愚抄』、『野史』、『大勢三転考』、『古事類苑』、『大日本史料』など。
【商品解説】
目次
- 序
- 一 政府が歴史を編修した時代
- 1 歴史書のめばえ
- 2 古事記と稗田阿礼
- 3 日本書紀の立場
- 4 いわゆる六国史
- 5 この時代の歴史の学問
- 6 歴史編修の中絶
- 二 物語風歴史と宗教的史論の時代
- 1 世継とかがみ 上
著者紹介
坂本太郎
- 略歴
- 1901-87年。東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京帝国大学大学院を満期退学。文学博士。東京大学教授,東京大学史料編纂所長,國學院大学教授を歴任。東京大学名誉教授。文化勲章受章。主な著書に『上代駅制の研究』,『大化改新の研究』,『日本古代史の基礎的研究』(全2巻),『六国史』,『史書を読む』,『坂本太郎著作集』全12巻がある。
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紙の本
六国史研究の大家である坂本太郎氏による歴史叙述の変遷を見事に描き出した第一級の史学入門書です!
2021/02/09 09:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『上代駅制の研究』、『大化改新の研究』、『日本古代史の基礎的研究』、『六国史』、『史書を読む』など興味深い著作で知られる坂本太郎氏の作品です。同書は、『古事記』や『日本書紀』にはじまり明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、およそ1300年以上にわたってさまざまな歴史書が編まれてきたのですが、これらの中から50を超える歴史書の特色を明快に紹介しつつ、歴史叙述の変遷の軌跡をあざやかに描き出した画期的な一冊です。著者は、六国史研究の大家であり、戦後日本史学の礎を築いた方ですが、その著者による第一級の史学入門としての一冊です。ぜひ、歴史学にご興味のある方にはおすすめです!
紙の本
歴史書の事典
2024/01/20 16:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史を読んでいると数々の歴史書が出てくるが、その資料の歴史的価値や書かれた目的、学術的評価はどうであろうか。と思ったことはないだろうか。本書はそれらの問いに答えてくれる歴史書の事典と言えるのではないか。史書を詳細に説明しているのではなく、分かりやすい文章で論を加えている。「日本書紀」等、時の朝廷の歴史編纂から江戸時代の史書まで書かれている。またそれらを著した学者や近代の歴史学の発展にも及んでいる。読んでいて非常に参考になった。