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商品説明
丸山眞男、柳田国男、竹内好らの思想に接近し多くを学び、極めてオリジナリティの高い精神史を築いた思想家・橋川文三の後半生を描く。「橋川文三 日本浪曼派の精神」の続篇。『隣人』掲載をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
戦後日本の最大の思想的課題は、日本を敗戦にまで突き進ませた「ナショナリズム(昭和超国家主義)」の解明だと言われました。橋川文三(1922〜1983)はそのテーマに正面から取り組み、自身の戦争体験をふまえてその課題の本質を初めて示したことで知られています。
独学者として野戦攻城を続けるごとく思索の旅を続け、極めてオリジナリティの高い精神史を紡ぎ出したその足跡を克明にたどる力作評伝です。さらに橋川を知ることは丸山眞男、柳田国男、吉本隆明、鶴見俊輔、三島由紀夫、竹内好らの精神を考えることでもあります。【商品解説】
目次
- 第一章 処女作『日本浪曼派批判序説』を上梓
- 同人誌「同時代」に「日本浪曼派批判序説」の連載開始
- カール・シュミットに学び、日本ロマン派を解明
- 『日本浪曼派批判序説』を未来社から刊行
- 保田與重郎と橋川文三
- 第二章 あたたかい思想としての柳田国男――丸山眞男への反措定
- 初の評伝「柳田国男――その人間と思想」を執筆
- 柳田国男の文学的感性・詩人的資質に照射
- あたたかい思想としての柳田国男(=丸山眞男への反措定)
著者紹介
宮嶋 繁明
- 略歴
- 〈宮嶋繁明〉1950年長野県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。学生時代橋川文三に師事。編集プロダクション代表。著書に「三島由紀夫と橋川文三」など。
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もう少し批判的な視点があっても
2023/05/28 12:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
『橋川文三 日本浪曼派の精神』にあるように橋川の前半生は劇的にして壮絶なものであった。本作はその続編であるが、橋川の後半生を描いたものというよりは橋川の仕事に焦点があてられたものになっている。橋川の仕事というよりそれを評価する人に危うさを感じている者としてはもう少し批判的な視点があってよかったのでは、という気も。