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竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像 (講談社文庫)
著者 佐々木実 (著)
【新潮ドキュメント賞(第12回)】【大宅壮一ノンフィクション賞(第45回)】経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、“外圧”を利用して郵政民営化など「改革」路線を推...
竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像 (講談社文庫)
竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像
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商品説明
【新潮ドキュメント賞(第12回)】【大宅壮一ノンフィクション賞(第45回)】経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、“外圧”を利用して郵政民営化など「改革」路線を推し進めた竹中平蔵が次に狙うものは!? 8年におよぶ丹念な取材をもとに竹中の人生をあぶり出す、社会派ノンフィクション。〔「市場と権力」(2013年刊)の改題,加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
日本でもっとも危険な男の物語。
この国を”超格差社会”に変えてしまった中心人物はこの男だった!
「改革」の名のもと、法律を駆使しながら、社会を次々と大胆に改造してしまう。まるで政商のように利にさとく、革新官僚のごとく政治家を操る経済学者ーー。「フェイク(偽物)の時代」に先駆けた“革命家”の等身大の姿とは。
経済学者、国会議員、企業経営者の顔を巧みに使い分け、「日本の構造改革」を20年にわたり推し進めてきた“剛腕”竹中平蔵。猛烈な野心と虚実相半ばする人生を、徹底した取材で描き切る、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞ダブル受賞の傑作評伝。
はじめに 「改革」のメンター
1章 和歌山から東京へ
2章 不意の転機
3章 アメリカに学ぶ
4章 仮面の野望
5章 アメリカの友人
6章 スケープゴート
7章 郵政民営化
8章 インサイド・ジョブ
おわりに ホモ・エコノミカスたちの革命
【商品解説】
目次
- はじめに 「改革」のメンター
- 1章 和歌山から東京へ
- 2章 不意の転機
- 3章 アメリカに学ぶ
- 4章 仮面の野望
- 5章 アメリカの友人
- 6章 スケープゴート
- 7章 郵政民営化
- 8章 インサイド・ジョブ
- おわりに ホモ・エコノミカスたちの革命
著者紹介
佐々木実
- 略歴
- 佐々木実(ささき・みのる)
1966年大阪府出身。大阪大学経済学部を卒業後、91年に日本経済新聞社に入社。東京本社経済部、名古屋支社に勤務。95年に退社し、フリーランスのジャーナリストとして活動している。2013年に出版した『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(小社刊)で第45回大宅壮一ノンフィクションと第12回新潮ドキュメント賞をダブル受賞。社会的共通資本の経済学を提唱した宇沢弘文に師事し、彼の生涯を描いた『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』(小社刊)で第6回城山三郎賞と第19回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞をダブル受賞した。
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利にさとい経済学者の肖像
2020/09/27 15:59
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、経済学者・国会議員・企業経営者として20年にわたり活躍(?)している竹中平蔵の評伝である。日本経済新聞に4年在籍後フリーランスのジャーナリストとして活動している著者の筆致はあくまで冷静に竹中に迫っている。通常、評伝を読み終わると、世の中にかくも立派な人物がいるものかと感動することが多いが、この評伝はその対極にある。著者が強い嫌悪感を示している竹中の主義主張については、各人様々な考え方があり差し置くとしても、利にさとく猛烈な野心、時として法の網をかいくぐることもいとわない経済学者には、一抹の爽やかさも感じられない。利にさとい一例(あくまで一例)として、次の事例がある。◆90年代前半、アメリカと日本を股にかけて生活していた4年間、住民税を払っていなかった。地方自治体は、1月1日時点で住民登録している住民から住民税を徴収する。したがって、1月1日時点で住民登録していなければ、住民税は支払わなくて住む。竹中はこれに目をつけ、住民登録を抹消しては再登録する操作を繰り返し、住民税の支払いから合法的に逃れていた。この節税の方法を『週刊朝日』誌上における女性小説家との対談で臆面もなく披露している。◆産業競争力会議には、慶應大学教授として参加、労働市場の規制緩和を主張、これは非正規雇用者の急増につながる政策である。一方で竹中はちゃっかりと、この非正規雇用者の急増が業容の拡大につながる人材派遣業パソナグループの会長に収まっていた。現時点でも会長職にある。
菅内閣が9月16日に発足、首相は早速18日に竹中と朝食をともにして面会している。かくも胡散臭き(?)経済学者がいつまでも重用されるのはなぜか。もっとまともな経済学者が日本にいないわけはないと思うのだが・・・。
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この国を超格差社会に作り変えてしまった「経済学者」の虚実に迫った評伝。
2021/09/08 15:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「フェイク(偽物)の時代」に先駆けた「改革家」の等身大の姿とは。経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、外圧を利用して郵政民営化など「改革」路線を推し進めた竹中平蔵がつぎに狙うものは?猛烈な野心と虚実相半ばする人生を、徹底した取材で描き切る。2013年に第45回大宅壮一ノンフィクション賞と第12回新潮ドキュメント賞をダブル受賞した『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の実像』の文庫版。
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この男、超危険
2021/03/04 23:02
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
この男に、これ以上日本の政策を好きなようにさせてはいけない。極めて危険である。
一橋大学では教職に就けず、政商の道を選んだのは、どこかに日本を自分の手で支配してやろうという野心があるからで、今ではもはや、それを隠そうともしない。