紙の本
やっぱり、温かい話
2021/05/16 10:30
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい話だったー。荻原作品には珍しく、暴力シーンが多かったが、特に後半、優しさも滲み出ていた。
主人公が、不器用にリホに心を開いていく様子、周りとの関わり方も含め、だんだん変わっていく様子が、ちょっとユーモラスで、温かい。ライヤァがリホとバースデーケーキを食べられれば良いなぁと、強く思った。
人間、突き詰めれば、まともな人間なんていないんじゃないかと思った。皆、何かしら病名がつけられるのかも。
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思わずジャケ買い!でも後半作品に引き込まれた
2020/09/25 18:29
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投稿者:hayabou - この投稿者のレビュー一覧を見る
前に「月の上の観覧車」を読んだけど、なんか合わないなーと思っていた荻原浩
本屋で思わずジャケ買い(タイトル買い)した作品
前半の描写は、生々しいけど、読み進めて行くと作品に引き込まれた!
ハッピーエンドかな?と思っていたけど、すっきりとしたエンディング
映像化したら面白そうだ(前半の生々しさをどうするかですが)
他の作品も読みたくなったぞ荻原浩!
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なるほど
2022/09/06 10:11
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投稿者:nomono - この投稿者のレビュー一覧を見る
長編でじっくり読めます。いろんな知識が増えた感じで賢くなった気分になりました。内容は、よくある話かなと思いますが、ユーモアもあるので飽きずに読めました。
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フィクション
2020/10/01 01:04
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
単刀直入にいくと
思っていたのと違った。
もっと現実に即した話と思って読んだのだけれど、
SFなのか近未来なのか、という話で、
その割に主人公が時代に取り残されたようなヤの付く自営業。
脳の機能については資料も添付されていて、
おそらく現実にも通用する解釈で作っているのだろうけれど、
もっと真正面から向き合った話が読みたかった。
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このどうしようもない主人公がすごく魅力的。
容赦なく暴力を振るう前半でもどうして嫌いになれないから話が進むにつれ、お願いだからハッピーエンドになってくれと祈りつつ読んだ。
びくびくするほどの暴力シーンとくすっと笑えるやりとり、主人公の真っ直ぐで切ない内面が全部しっかり描かれていて、とてもよかった。
すごく面白かったです。
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もうちょっと、なんかこう、科学的に解決されていく部分が多いと思って読んでいたら、全然違いました。でも、りほと関わっていく場面が好きで、この流れでもいいなと思いました。
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2020.09.04~09.09
本当に荻原浩の作品?と思うような暴力から始まる物語。
でも、最後は心温まるシーンがあり、やっぱり、彼の作品なんだと思う。
良心とは?恐怖とは?女医のセリフが核心をついている。
そして、女の子の無邪気さが、あどけなさが色を添えている。
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脳の一部が働いていないので恐怖感がないらしい。他者への共感がないので思いやることができないらしい。数値による判断を基に薬や様々なプログラムで改善しようとする、と書くととっても良いことに見える。でもその実態は……
人の心は科学では測り切れないんだよ、こん畜生め! てな気分になってしまった。
らいや どうか無事で、りほ の所へきっと帰ってね
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三年前に懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に「アル中を治せ」と命じられ、とある大学病院の精神科を訪れる。医者らを拒絶する及川だが、ウィリアムズ症候群の少女が懐くようになり…。ハードボイルドの筆致で描く、脳科学サスペンス!(e-honより)
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600ページ超の長編。荻原さんらしくない冗長さでなかなか先に進めなかったが、残り200ページを切ってからは好テンポでラストまで一気。原発事故や海外派兵の問題を絡ませ、人命より経済が最優先される近い将来の日本という背景は、何やら今の状況に似たところがあり怖いと感じた。
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やっぱり荻原さんは、ただの良い人のお話よりこの様なはぐれ者が主人公の方が断然面白い。これだけの長編だが一気に読みました。どんなに長くなっても良いから、途中で終わらないで最後まで書いてハッピーエンドで締め括って欲しかった。それでも久しぶりに堪能しました。梨帆ちゃんがんばれ!
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荻原浩さんの作品ってこんなんでしたっけ?
主人公目線が一貫されていて、その口調がけっこう荒っぽい思考の男性。
最初は違和感があったけど、読み進めていくうちにだんだんと感情移入できて楽しめました。
正気と狂気。メンヘラとサイコパス。
現代的なテーマで、精神科の施設みたいなところも薄気味悪くて、、、でも、あるかもしれない!あったら怖い!そんな感じでした。
個人的には好きなテーマで、よかったです。
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面白いのです。。。。
出版社の紹介では「二度目の原発事故でどん底に落ちた社会――。三年前に懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に「アル中を治せ」と命じられ、とある大学病院の精神科を訪れる。検査によると、及川の脳には「良心がない」のだという。医者らを拒絶する及川だが、ウィリアムズ症候群の少女が懐くようになり……。人間の脳は変われるのか。ハードボイルドの筆致で描く、脳科学サスペンス!」と書かれています。
どうしようもないサイコパス(反社会的人格)のヤクザの悪行を書き連ね、最後は森の中の怪しげな精神病院内でマッドドクター(サイエンティスト)との戦い。手に汗握ると言いましょうか、さすが荻原さん、読ませてくれます。
それにしてもご自身が「ノンジャンルの人間」と言い、「器用貧乏なのかもしれない」と自己分析されている荻原さん。
デビュー当時は『ハードボイルド・エッグ』などのスラップスティックコメディ、その後『明日の記憶』などのシリアス物に転身し、その中で『海の見える理髪店』などのハートウォーミングな作品を数多く発表。最近では縄文人の男の子と弥生人の女の子の恋を描いた『二千七百の夏と冬』や巨大カマキリが登場する昆虫版ジェラシックパークの『楽園の真下』などサスペンスフルな作品も多くあります。
でもね、個人的には時代を遡るほど「荻原さんらしい」と感じてしまうのです。
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話の内容は悪くはないけど次点。
フクシマに次ぐ飛行機墜落テロでさらに原発が汚染とか、戦争とか、ちょっと無理くりすぎるわりに、その設定に応じた情勢があまりに陳腐すぎる。もっと普通で良かったんじゃないかな?
本のタイトルも面白いし、着眼点も悪くない。しかし話の後半に行くにつれてどんどんもう投げやり感が半端ない。人物設定があまり煮詰められていないのか、煮詰めすぎて焦がしてしまったか...
今図書館では一度手にした本は本棚に返せず、消毒行きの棚に置くことになっている。その本を借りてしまったわけだが、そのまま棚に置いておくべきだったなぁ。
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ヤクザでアル中の及川。アル中治療で訪れた病院で、能の検査の結果、「良心」が欠落していることがわかった。治療のため入院するといろんな出会いの中、いつしか及川の心の中にも変化が。。。というお話。面白くて一気読みしてしまった。