「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
ラウィーニア (河出文庫)
著者 アーシュラ・K・ル=グウィン (著),谷垣暁美 (訳)
【ローカス賞(ファンタジー長篇部門)(2009年度)】イタリアのラティウムの王女ラウィーニアは、礼拝のために訪れた一族の聖地アルブネアの森で、はるか後代の詩人ウェルギリウ...
ラウィーニア (河出文庫)
ラウィーニア
05/02まで通常1,540円
税込 1,078 円 9ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【ローカス賞(ファンタジー長篇部門)(2009年度)】イタリアのラティウムの王女ラウィーニアは、礼拝のために訪れた一族の聖地アルブネアの森で、はるか後代の詩人ウェルギリウスの生き霊に出会う。そして、トロイア戦争の英雄アエネーアスの妻となる運命を告げられ…。【「TRC MARC」の商品解説】
『ゲド戦記』著者が、トロイア滅亡後、地中海を遍歴して古代ローマ建国の礎を築いた英雄の妻を主人公に語り直した壮大な愛の物語。【本の内容】
著者紹介
アーシュラ・K・ル=グウィン
- 略歴
- 1929年アメリカ生まれ。62年作家デビュー。ネビュラ賞、ヒューゴー賞など、主要なSF賞をたびたび受賞。著書に『ゲド戦記』シリーズ、<西のはての年代記>3部作、『闇の左手』など。2018年没。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
良質な文学です
2021/01/17 12:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話をテーマにしたSFには、例えば、インド神話を元にした、ロジャー・ゼラズニィの「光の王」や、北欧神話を元にした、ディ・キャンプの「ハロルド・シェイ」シリーズなどがあるが、この本については、同じギリシア神話を元にした、ダン・シモンズの「イリアム」「オリュンポス」が思い浮かぶ。
エンターテインメントを主目的としたシモンズと、今作のグィンとは目的もテイストも全く違うが、Wikiで見ても黒字にしかなっていないラーウィーニアに光を当てたあたり、さすがというしかない。
物語は、女性目線の哀愁を帯びた静かな情景を描き出す。しかし、彼女の周りでは、戦争と死と歴史の歯車が情け容赦なくダイナミックに動いている。
読んでいて、清少納言の生涯を描いた、冲方丁の「はなとゆめ」を思い出した。
これを機会に、ウェリギリウスの「アエネーイス」や、元になったホメロスの「イーリアス」など、ギリシア神話の古典にも目を通してみようと思う。