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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2020/09/28
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/424,50p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-560-09785-4

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紙の本

第三帝国を旅した人々 外国人旅行者が見たファシズムの勃興

著者 ジュリア・ボイド (著),園部 哲 (訳)

有名無名の人々が「呟いた」ナチスの台頭−。二大戦間のドイツで何が起きていたか。1919年から45年まで、日記や書簡、記事や回想録を引用し、歴史的事件の瞬間を生きた人々の肉...

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第三帝国を旅した人々 外国人旅行者が見たファシズムの勃興

税込 4,840 44pt

第三帝国を旅した人々:外国人旅行者が見たファシズムの勃興

税込 4,356 39pt

第三帝国を旅した人々:外国人旅行者が見たファシズムの勃興

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商品説明

有名無名の人々が「呟いた」ナチスの台頭−。二大戦間のドイツで何が起きていたか。1919年から45年まで、日記や書簡、記事や回想録を引用し、歴史的事件の瞬間を生きた人々の肉声を再現する。地図・口絵写真等も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】

有名無名の180人が「呟いた」ナチスの台頭

 第一次大戦後まもない1918年から第二次大戦終結の45年まで、とりわけナチスの勃興から隆盛時のドイツ社会と歴史的事件や出来事について、第三帝国を訪れた各国からの旅行者、外交官、政治家、ジャーナリスト、学者、ベルリン・オリンピックに参加した外国人選手らの残した日記、手記、記事、回想録などを集め、その肉声を再現する歴史書。
 著者は、戦後の知恵や常識に汚されていない、その時その場で書き記された一次資料を蒐集し、第三帝国に対する直接的で、正直な「呟き」をタイムカプセルのなかに閉じこめた。歴史的、客観的判断とは無縁かつ自然体で記録された、有名無名の180人の率直な反応や意見は、現代社会のSNSに相当するだろう。逆説的な言い方をすれば、むしろ井蛙の見であるからこそ興味深いとも言える。
 一般人が旅行者や生活者の立場で、街路・宿舎・自宅で感じ、考えた、手垢のつかぬ生々しい記録を基に、「ファシズムの勃興」を再構築してみせた画期的な作品。統制と迫害、侵略と戦争へ徐々に歩み始める第三帝国と現代社会を重ねてみるのは、考えすぎだろうか。地図・口絵写真・旅行者人名録収録。【商品解説】

著者紹介

ジュリア・ボイド

略歴
〈ジュリア・ボイド〉1948年生まれ。歴史作家。著書に「ハンナ・リデル」がある。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

第三帝国旅行者の正直な「ツィート」のタイムカプセル

2021/02/15 20:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書カバーは、第三帝国のドイツ女子同盟Bund Deutscher Maedelの募金ポスター。金髪碧眼三つ編みのお下げの少女像で、本書の主人公である外国人の旅行者が街角で頻繁に目にし、また、田舎では実物も目にしただろう。ポスターにはユースホステルJugendherberge建設のための募金とあるが、実際には軍事費として使われたらしい。国民は騙されていたわけである。
本書は第一次大戦後まもない1918年から第二次大戦終結の45年まで、とりわけナチスの勃興から隆盛時のドイツ社会と歴史的事件や出来事について、第三帝国を訪れた外国人、なかでも旅行者の手記・日記等をもとに当時の率直な感想をまとめたものである。そこには賞賛があふれているが、今からみれば、このポスターに騙されたドイツ国民のように、彼らもまんまとナチスのプロパガンダに騙されたということになる。
第三帝国にいた著名外国人の手記・日記、また、外国人新聞記者の記事などをもとに、「ナチズムの勃興」を描いた本はあったが、本書は著名人だけでなく無名の人物を含む180人の率直な反応や意見を、時代を追ってまとめたところが特徴である。また、現在の視点から在独外国人に語らせているのに対し、現代のツイッター・インスタグラムなどのSNSで吐露されるようなナイーヴで正直な気持ちと感想を「タイムカプセル」に詰めこんだようなもので、批判的なものよりもむしろ心酔・賞賛・賛美するものを中心に編集されている。
現在の観点からは、1930年代のナチス・ドイツの旅行者が感じたことは間違っていたというのは簡単である。ヒトラーとナチスは悪者・犯罪者であり、それを理解できなかった、感じ取れなかったのはバカか彼ら自身がファシストか反ユダヤ主義者であると。しかし一国の正しい理解は考えるほど簡単でないことを本書は示している。ドイツ人と同じアングロサクソン英米旅行者が第三帝国の複雑さ、そのパラドックスについて戸惑いながらも、最後はドイツへの憧れ・賛美をする理由について、著者は現在にも通じる洞察を各章で示してくれる。「秩序、清潔、簡素、は自国にはない良きドイツ人の特性である」「ドイツ文化の伝統は、いかに政治問題が不愉快だったとしてもそれを理由に放り出すのは勿体なく、唯かけがえのないものであり、同時代評価から目を逸らすために、過去の崇拝にふけった」のである。ナチスを嫌悪する旅行者であっても、心が赴くまま、政治体制を超えたところに自分のイメージに合った本当のドイツを見出そうとしていたようだ。
ただ、何故このような思考行動に走ってしまったのか。第一次世界大戦が終わってすぐの数か月後に、早くも観光事業を復活させようという旅行パンフレットが出されている。ト-マス・クック社の旅行パンフレットにはヨーロッパを席捲しつつあった政治的危機を感じさせるものは何もない。ドイツを幸福で寛大な国で親切な国民は外国人旅行客に最高の体験を提供したがっていると紹介する。為替レートの関係でドイツ旅行は割安にできた。特にイギリスでは、貴族の子弟がグランド・ツァーと称する「修学旅行」をすることが通例で、古くからドイツへの関心もあった。また、同じアングロサクソンとしての親近感、そして反ユダヤ主義の共有という共感を醸成する地盤があったということだ。
驚くことに、日本で見るドイツ観光案内は、当時の旅行者が感じたドイツへのイメージと同じで変わるところはない。「心が赴くまま、政治体制を超えたところに自分のイメージに合った本当のドイツ」を見つける旅行でもいいが、平和な時代であるかからこそ、過去の旅行者の苦い経験も記憶しておく必要がありそうだ。

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2021/02/20 09:41

投稿元:ブクログ

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2021/08/09 22:26

投稿元:ブクログ

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