紙の本
隠しておきたい気持ちから
2021/04/18 16:58
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年心に秘めてたこと、うっかりミスを隠したいなど、隠しておきたい気持ちが表面化した時の恐怖や後悔がジワリときます。
短編5話、その中に表題の話はないのですけど、秘密やミスを取り繕いたい人々の後ろめたさが込められてるのが読後に染みてきます。
紙の本
これは何のバチが当たったのか
2021/10/22 22:51
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪いことがあると、
これは何のバチが当たったんだろう、
とついつい考えてしまう。
当たったバチは、
思いあたることの何倍もの重さなのは
なんでだろ?
紙の本
さっくりとあっさりと
2021/05/06 19:20
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投稿者:hideton - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい短編集
すべての話でちょっとしたひねりがあって、なるほどねーって感じで読み進めることができる
なんでそーなるかなーといった展開もあるが、それはそれで興味深く受け取ることができる
追い詰められたとき、人はどういった選択をするのかをうまく表現してると思う
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ラストでドキッとするような感覚がとても面白い。芦沢先生のそういう話がとても好き。
特に【忘却】と【お蔵入り】のオチがとてもゾッとする話でお気に入りでした。
【忘却】は意味が分かると怖い話風でシンプルに怖い。
【お蔵入り】はオチを察したけど、それでも最後の一言が怖いな、、、と感じた。
全ての話でお金が絡んできてるせいか緊張感がとても伝わり、話の進行と共になんとなく「やばい、、、」と感じてしまい恐くなる。
殺人事件のミステリーとは違ったお金と言うテーマの話であった為、芦沢先生の他の作品と違ったようなキレを感じた。
個人的にはインパクトのある事件を絡めた話の方が好きだったし、期待し過ぎた感があり物足りなさを感じてしまった。
この作品を読んで面白いと感じたのなら、「許されようとは思いません」を読んでほしいなと思いました。
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【最旬作家による傑作短編集!】誰の身にもふりかかる、「金」にまつわる病魔。いま最注目の気鋭による、切れ味抜群の独立短編集。
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すごーく嫌な気持ちになるけど
それがこの本の売りなわけで。
読みたくないけど読んじゃう。
読んだらちょっと後悔する。
けどまた手に取っちゃうのが芦沢さんの本。
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日常のちょっとした過ちや気の迷いが、人生を狂わせる。誰にでも起こりえるのだ。だからこの短編集は怖い。
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お金にまつわるブラックなミステリー短編集。5編が収録されているが。その中で「埋め合わせ」は、誤って学校のプールの水を半分抜いてしまった小学校教師が講じた画策を同僚教師に見抜かれるまでの心理状態の描写がリアルで巧み。繕おうとすればするほど、深みに陥っていく過程が興味深く、一番気に入った作品であった。
熱中症で孤独死した隣人の意外な一面がひょんなことから暴露される「忘却」、工務店で働いていた時、自分が持って行った脚立のせいで人を死なせたと気に病む夫を余命わずかな妻が推理で救う「ただ、運が悪かっただけ」も意外な展開が面白かった。
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読みやすくわかりやすい文体で、
えぐい展開ばかりだった短編集。
「埋め合わせ」は、ろくな目に遭わないだろう、と
飛ばし読みしてしまった。そして案の定…。
他は因果応報だったり?
「ミモザ」は、てっきり旦那さんが、
元カレを始末してくれるのかと思ったら、
そういうわけではなく、むしろ突き放し系でしたね。
結局は自ら撒いた種、身から出た錆?
主人公が不幸になってしまうのは
しんどく思ってしまうので、
そうじゃない二編はホッとしました。
とはいえ、状況的にはハピエンではないけれど。
因果応報系はまぁ、しゃあないでしょう。
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汚れた手をそこで拭かない
著作者:芦沢央
発行者:文藝春秋
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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もう…本当に、人間の弱さ、欲深さ、お金の、人の思いの怖さ…上手いなぁ…。どの短編も、ちゃんと嫌な気持ちになる(笑) しかも、どれも本当にありそうで、くわばらくわばら…。
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5つの「どうしてこんなことに」短編集。
第一話以外はそれぞれに、別の選択をしていたらこんなことにはならなかった、という最悪のイマ。
あの時、別の方法を選んでいたら、という後悔は誰にでもある。しかもあの時選んだのは短絡的で自己中心的で、その場しのぎの選択たち。つまり別の「正しい道」を選ばなかったがために引き起こされた最低で最悪の現状。これはもう自業自得の極み、なのだけど、なのだけど、あぁ、わかるわかると思ってしまう。
もし自分だったとしてもそうしていたよね、と。それは正しい選択じゃない、とわかっていたとしても選んじゃうよね、という。
それは弱さなのか、甘さなのか、隙なのか。
ただ、ひとつわかるのは、もし彼らが今後別の同じような目に遭ったとして、多分やはり選ぶのは、この、最悪のイマへの道だということ。
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どの話も面白い。
ただ、運が悪かっただけ…短編の中では一番ある意味因果応報な話
埋め合わせ…これはなかなか後味が悪いが、この短編集のテーマを体現するような話。誤った時点で、しっかりと償うことが大切…
忘却…これもある意味因果応報。妻はどこまで分かっていたのか。
お蔵入り…恨まれていたのは、まさかの撮影側だった。これもある意味因果応報。
ミモザ…主人公が可哀想だけど、やっぱり選択を間違えてしまったと気づいた時点で手を打つべきだったなぁ…
結論としては、間違いを修正しようとすると、より傷口が広がってしまうという教訓を多くの作品から感じた。
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読んだ後にタイトルの『汚れた手をそこで拭かない』が理解できる短編集。イヤミス好きは絶対好きな作品だと思う。どの話もありそうな世界観でゾワゾワする。さすが芦沢央。
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こんなに息を詰めて読んだ短編は久しぶりだった。
芦沢さんの書く何気ない文章に含まれた伏線…
短編なのにズブズブにのめり込んで、本から顔を上げた瞬間息をずっと止めていた事に気づく。
いやー面白かったー。