十年目の蜜甘婚 この契約、解消されませんか？ （ヴァニラ文庫）

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投稿者：yun　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

作中でも実際的と言われていましたが、本当にそんな感じです
自分のすべきこと、立場などをきちんとわかっていて、自分を律することの出来るお姫様。
かといって情がないわけではなくて、とても心優しい子ですが、でも感情で動く事はない。
すごく堅実で、好感が持てるヒロインでした。

ヒーローもそんな彼女に救われ、国を取り戻すまでになったわけですが…
ちょっと13歳の思春期に差し掛かろうとするような少年が、8歳児にホレるか！？という疑問はありつつ、でも最初は男女の恋愛感情というよりも、心の癒しだったのかもしれないなぁと。
その後、それをキッカケに、恋愛感情へと自分の中で育てていった感じでしょうか。
この手のレーベルって、愛の名の許に何かとヒーローからの無理やりにちかいエロシーンがありますが（それはそれで時と場合によってはいいんですけどね）、このヒーローはとにかく相手を尊重するヒーロー。
ヒロインの恋愛感情も徐々に育っていく過程が丁寧に描かれているので、主役二人に嫌な気持ちになる事なく読み終える事が出来ました
主役二人の好感度がそこそこ高い、というのは滅多にないので、面白かったです。

ラスボス的悪役というか…その正体に関しては、ごめんなさい。
もう序盤も序盤で気づいてしまったんですけれど（笑）
だろうなぁと思っていたら、次々にそのキャラがフラグを立てていってくれましたｗ