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職業としての政治 改版 (岩波文庫)
マックス・ヴェーバーがドイツ敗戦直後、自らが没する前年に行った講演の記録。政治という営みの本質、政治家がそなえるべき資質や倫理について情熱を傾けて語る。【「TRC MAR...
職業としての政治 改版 (岩波文庫)
職業としての政治
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商品説明
マックス・ヴェーバーがドイツ敗戦直後、自らが没する前年に行った講演の記録。政治という営みの本質、政治家がそなえるべき資質や倫理について情熱を傾けて語る。【「TRC MARC」の商品解説】
「どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」。マックス・ヴェーバー(1864-1920)がドイツ敗戦直後、自らが没する前年に行った講演の記録。政治という営みの本質、政治家がそなえるべき資質や倫理について情熱を傾けて語る。(解説=佐々木毅)【商品解説】
目次
- 職業としての政治
- 訳 注
- 訳者あとがき
- 解説 「それにもかかわらず」の精神……………佐々木 毅
- 略年譜
- 索 引
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民主主義の原点と責任を知る手掛かり
2021/08/08 19:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書が出版されたのは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、ソビエトやドイツで革命が勃発した時期である。
マックス・ヴェーバーが講演を行った時代背景を頭に入れてから読むと、かなり尖った発言であることが窺える。
前半は、皮肉と具体例を交えた政治史。欧州と米国の政党と議会の成立過程が語られる。
日本の国内政治に関しては、民主主義の導入過程や目的が全く異なる為、あまり参考にならないが、国際政治を見る上では、現代でも有用な資料と言える。
二十世紀前半の系譜を繙くことで、各国政府や首脳陣の選挙前の動き、選挙対策としてテコ入れする政策や、どこを向いて政治を行うかなど、見通しを立てる一助になるだろう。
後半は、書名通り、政治家の資質を語る。
現代の日本でも通じる……よく考えれば「当たり前のこと」が、政治家と、彼らを選ぶ有権者に向けて語られる。
その責任が立脚する根拠と、対象とするものは何か。
信仰などに立脚する心情倫理と、現実に即した責任倫理。
心情倫理の結果に対する無責任性と、信条と信条に基づく「絶対正義」の追及は、現代のインターネット上などで繰り広げられる炎上騒動を彷彿とさせる。
責任倫理では、人間の欠陥を考慮に入れ、自らの行為の結果に対しては責任を認識するが、世の中には責任を負いきれない重大な結果があちこちに転がる。
政治と権力は切っても切れず、国民を守る為には、右の頬を打たれても、左の頬を唯々諾々と打たれてはならないのが国際政治の世界の不文律である。
侵略から自国民を守る為には、少なくとも、右の頬を打った手を払いのけるだけの武力が必要である。
どこまでを「正統な暴力」と看做し、どこからを「倫理に悖る暴力」とするか。
その線引きは、一部の政治家ではなく、彼らを選出する有権者の良識に懸っている。
政治を他人事目線から自分自身と関係のある事柄として見る為の手引書。
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政治を行う者の資格とは
2021/10/31 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マックス・ヴエーバーが第一大戦後ドイツの敗戦後、政治家はどの様な資質と倫理を持つべきかを講義した内容をまとめてある。政治とは何か。から始まり政治家の持つべき資質、必要な倫理へと述べている。少々読みにくい部分もあるが100年前に講義したことは今の政治や政治家にも大いに通じるところがあると思った。「政治の領域にとって大罪は仕事の本質に即しな態度と無責任な態度」「政治家にとって大切なのは将来に対する責任」「政治家にとって虚栄心は不倶戴天の敵」どこかの国の政治責任者に読ませたい一冊。