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紙の本
〈戦後文学〉の現在形
著者 紅野 謙介 (編),内藤 千珠子 (編),成田 龍一 (編)
「戦後」をめぐる歴史的想像力を媒介に、現在を起点として〈戦後文学〉の系譜を創造する。新たな視点で選んだ〈戦後文学〉60作品を解説。時代の潮流を俯瞰してとらえるコラムも掲載...
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商品説明
「戦後」をめぐる歴史的想像力を媒介に、現在を起点として〈戦後文学〉の系譜を創造する。新たな視点で選んだ〈戦後文学〉60作品を解説。時代の潮流を俯瞰してとらえるコラムも掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
終戦以降現在まで、日本の現代文学の総括的な評価・分析を行うという、類例のない評論集。日本文学を代表する60作品を選び論評を加える。文学運動・作家論などコラムも充実。
〈目次〉
?期 1945?1970年
坂口安吾『戦争と一人の女』/原民喜『夏の花』/武田泰淳『蝮のすえ』/大岡昇平『俘虜記』/林芙美子『浮雲』/大田洋子『半人間』/深沢七郎『楢山節考』/幸田文『流れる』/円地文子『朱を奪うもの』/瀬戸内晴美『花芯』/松本清張『点と線』/金達寿『朴達の裁判』/倉橋由美子『パルタイ』/小島信夫『抱擁家族』/野坂昭如『エロ事師たち』/河野多恵子『不意の声』/石牟礼道子『苦海浄土』/三島由紀夫『豊饒の海』/司馬遼太郎『坂の上の雲』/金鶴泳『凍える口』/コラム「戦後派と新日本文学会」「詩」「評論」「サークル運動」「大江健三郎」
?期 1971〜1989年
大西巨人『神聖喜劇』/李恢成『砧をうつ女』/東峰夫『オキナワの少年』/有吉佐和子『恍惚の人』/安部公房『箱男』/後藤明生『挾み撃ち』/島尾敏雄『死の棘』/大庭みな子『浦島草』/林京子『ギヤマン ビードロ』/冥王まさ子『ある女のグリンプス』/村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』/井上ひさし『吉里吉里人』/安岡章太郎『流離譚』/金石範『火山島』/中上健次『千年の愉楽』/富岡多恵子『波うつ土地』/古井由吉『槿』/吉本ばなな『キッチン』/色川武大『狂人日記』/李良枝『由熙』/コラム「ジャーナリズムと同人雑誌」「仮装女性と文体」「メタフィクションとSF」「浅利慶太と劇団四季」
?期 1990〜2020年
笙野頼子『居場所もなかった』/松浦理英子『親指Pの修業時代』/奥泉光『石の来歴』/水村美苗『私小説from left to right』/島田雅彦『忘れられた帝国』/宮部みゆき『模倣犯』/桐野夏生『グロテスク』/阿部和重『シンセミア』/町田康『告白』/リービ英雄『千々にくだけて』/津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』/平野啓一郎『決壊』/川上未映子『ヘヴン』/高橋源一郎『恋する原発』/目取真俊『眼の奥の森』/いとうせいこう『想像ラジオ』/村田沙耶香『消滅世界』/津島佑子『狩りの時代』/崎山多美『クジャ幻視行』/多和田葉子『地球にちりばめられて』/コラム「村上春樹」「サブカルチャー」「作家とパフォーマンス」「震災と文学」【商品解説】
著者紹介
紅野 謙介
- 略歴
- 〈紅野謙介〉日本大学文理学部教授。著書に「国語教育混迷する改革」など。
〈内藤千珠子〉大妻女子大学文学部教授。著書に「小説の恋愛感触」など。
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