- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/10/08
- 出版社: KADOKAWA
- サイズ:20cm/340p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-109269-9
読割 50
紙の本
この本を盗む者は
著者 深緑野分 (著)
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬は本が好きではない。蔵書が盗まれ、本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は…...
この本を盗む者は
この本を盗む者は【電子特典付き】
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商品説明
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬は本が好きではない。蔵書が盗まれ、本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は…。『文芸カドカワ』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
2021年本屋大賞ノミネート作品
「キノベス!2021」第3位
「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り世界が元に戻らないと知った深冬は、探偵が銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。
「呪われて、読む。そして書く――私たちは!」
森見登美彦氏 推薦!
※電子書籍版には特典として、カバーイラストコンペ応募作品のイラストギャラリーを収録しています。【商品解説】
目次
- 第一話 魔術的現実主義の旗に追われる
- 第二話 固ゆで玉子に閉じ込められる
- 第三話 幻想と蒸気の靄に包まれる
- 第四話 寂しい街に取り残される
- 第五話 真実を知る羽目になる
収録作品一覧
魔術的現実主義の旗に追われる | 5−74 | |
---|---|---|
固ゆで玉子に閉じ込められる | 75−147 | |
幻想と蒸気の靄に包まれる | 149−228 |
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紙の本
本
2021/04/07 15:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
深冬は本に囲まれた環境に生まれたにもかかわらず、本が嫌いな女の子です。数々の本の中の世界も魅力的だし、「ブック・カース」を巡る謎も読みどころです。
紙の本
本好きのためのファンタジー
2020/10/12 18:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を愛する一族に生まれたJKが、代々から受け継ぐ書庫の管理をアクシデントにより臨時で引き受けた事から始まる壮大なファンタジーアドベンチャー。本好きにも色んな性質があり、執念してしまった者が生み出した“本の呪い”なるものを解く為に、物語の世界に入り込み渡り歩く様がスリリングで良かった。物語の世界に入るは入るが、そこは単純に物語の世界そのものではなく…その一工夫された世界観が新しくて惹かれました
紙の本
物語の中の物語へ
2021/01/27 21:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『はてしない物語』を思い起こさせる、物語の中へ入っていく物語。迷いこむのは『不思議の国のアリス』のようなキテレツな世界。
現実と物語の世界がどう絡んでいくのかが見所です。
紙の本
本の呪い
2021/06/08 21:59
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだら呪われる・・・んじゃなくて、本を盗んだら呪いが発動します。
蔵書家の娘・深冬は本に囲まれた環境に育ったがために、本が大嫌い。しかし、家の蔵書を守らなければならない家系で、本の盗難のたびに発動する本の呪いに振り回され、不思議な少女と一緒に本泥棒を捕まえるために奔走します。
最初は世界観やキャラがつかめなくてつまんなかったけど、後半面白かった。
紙の本
本に対する愛情がすごく伝わってくる本で「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」
2021/05/02 15:55
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオハシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年本屋大賞ノミネート!のコーナーで興味がありそうな気がしたので買ってみました。 しかしながらファンタジー系の本は、あんまり得意じゃないんだけど、まぁこういう本を読むのもたまにはいいよねというところもあって、本日みたいに強烈な雨で一歩も外には出たくない、という時には良かった本。 私の場合はビジネス本をよく読んでるんですけど、小説とかこういうジャンルの読書って、本の中にもあったけど、本から本へいろんな世界を旅していって、いろんな世界を探検できる、どんどん広がりを感じられる、そういうところがあるんだと思う。
もともと読書がとんでもなく嫌いになってしまっていた主人公が、ストーリーが進んでいくにつれて成長していくことも楽しかったし、しっかり二度読みも出来ました。 本に対する愛情がすごく伝わってくる本で「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」2021年本屋大賞 というのもわかる気がした。 普段の日常から、本を介して壮大なワールドに導かれ、というところはよくわかります。 こういうジャンルが好きな方って、ほんと好きなんだろうな、と思います。
(たぶん、僕レベルでは、なかなか気づけないんだけれど、読む人が読んだら、いろんな表現方法だとか、裏に隠されたいろんなストーリーとか、そういうのが見つけられるような気はしてます…)
(そうそう、僕の好きな「BLACK BOOK」も出てきた(笑))
“今読むべき本に呼ばれた”という表現、とても好きでした!
こうしたジャンルの本を時々読むことによって、また、幅広い読書が進められるね、という前向きな気持ちにもなります。
以下、引用となります。(今回は少ない)
========
P104 「本当にそう思う? 禁止すればって?」
「思う。お酒なんてみんな飲まなくなればいいよ。全部法律が決めてくれれば、誰も酔っ払って変なことしなくなる」
「・・・法律を決めるのもただの普通の人間なんだよ、深冬ちゃん」
「どういう意味?」
「害のあるものを禁じればきれいになるけど、何が害なのかを決める人は、自由や平等までなくさないよう考えられる人なのかって意味」
P214
「深冬ちゃん、やっぱ本は嫌いなままなんだ」
「しょうがないでしょ。元々嫌いだし、こんな変なことに巻き込まれて、どうやって本を好きになれっての。想像力なんて貧困な方がいいよ。家で普通にテレビ見て、普通にケータイいじって、普通に学校に行く。それが一番無難だし安全な生き方」
「・・・そっか」
真白の声色が沈んでいるので、深冬はじろりと下から睨みつけた。
「落ち込まないでよ。本が好きな人を馬鹿にしてるわけじゃないんだから。ただあたしには向いてないってだけ。読みたい人が読んで、読みたくない人は読まなきゃいい。でしょ?」
「・・・うん」
P266
「真白。どうしてこの本を選んだの?」
「え?」
「この本。今のあたしとそっくり。これまでは、本の中にある別世界にあたしが入っていく感じだったのに、『人ぎらいの街』って、まるであたしの方に本が寄ってきたみたいなんだもん」
真白は少し困ったように眉根を寄せて、小首を傾げる。
「それは深冬ちゃんが“今読むべき本に呼ばれた”んじゃないのかな。たまたま」
========
紙の本
ワタシ的にスッキリしないままでした
2021/04/09 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を盗むとブックカースト発動!
というワクワクする舞台なのですが、
肝心の何故の部分が
ワタシ的にスッキリしないままでした。
紙の本
爽やかな冒険ミステリー
2020/10/24 13:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かき - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の魅力が沢山詰まった一冊。
まず、タイトルと表紙が格好いい。
没入感が高く、一緒に冒険をしている気分が味わえる。
アニメ化して欲しいなあ。
紙の本
物語に入りこめないまま
2021/05/03 13:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫織 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さい頃死ぬほど好きだったミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を思い出して期待して読んだものの、物語に入りこめないまま読み終えてしまいました。
現実とファンタジーの入り交じる世界はすごく好みの設定でしたが、登場人物の感情や考え、物語の世界設定、謎解きの部分が理解出来なかったり物足りなかったり。
私の読解力と想像力が足りてないだけで、別の誰かが描写や世界観を噛み砕いてアニメーションにしたら面白いのかもしれません。
紙の本
ややこしいめんどくさいおもしろくない
2021/07/18 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ややこしい。
設定がめんどくさい。
ストーリーがおもしろくない。
特に最後の終わり方。
謎。
伏線が全然回収できてないまま終わり。
紙の本
タイトルに惹かれて読む
2021/01/27 05:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前この作家の本が本屋大賞にノミネートされ読んでいて、大変面白かったので楽しみにしていた。
書店員が書いた戦争ものの小説で内容の独創性に大変驚かされた。
本作は本の嫌いな女子高生の主人公が、本の蒐集家であった曽祖父が建てた御倉館で起こる「本が盗まれる」事件に巻き込まれるファンタジー小説。
いかにも本が大好きな作家が考えるようなストーリーなんだが、どうも引き込まれない。
「戦争のコックたち」を読んだ時にも感じた現実感が乏しく 、読む者が小説の世界に入り込めない。
残念ながら本作は少し期待外れでした。