紙の本
伊集院さんの「当てようとして外す」が、超コワイみたいな所が出てる
2020/10/16 03:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊集院さんの「当てようとして外す」が、超コワイみたいな所と、養老先生の「外れっぱなし(失礼!!)」の様な所が、奇妙にかみあったり、また、いつもの様にズレたりの、やり取りの妙が楽しい本。 読書疲れの「箸休め」にいい。 勿論、面白い話テンコ盛り!
紙の本
期待したほどでは無かった。
2021/03/20 08:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ビリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
思ったよりも短く、物足りなさが残った。もっぱら伊集院が話しかけ、養老が答える形だけど、養老はあまり乗っていないのか言葉数が少なく、その両者のやる気のアンバランスさが気になった。
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■動機
自分も人も追い込むような仕事をしていた若い頃を振返り、柔軟にどう合わせて行けばよいのかグラついていた為。
NHK「100分de名著」の伊集院光氏のアシスト振りが好きで、仕事でも参考にしたい為。
■要旨
「『世間』から自分がズレるのが怖く軌道修正しながら生きてきた」伊集院光氏と、「(都市の脳化された)『世間』と(本来自然の生き物である)ヒト・自分はズレているものである」養老孟司氏の対談。(※結論や結論や具体的な解決方法の提示はない)
■気づき
・「積み上げていけば、右肩上がりになるものだとどこかで思う。積み上げたものが必ず100に到達すると信じていた。」(伊集院) 「そういう学者に出くわすと、『若いな』と思う。我々世代では、大きな『ガラガラポン』があった。『一億層玉砕・鬼畜米兵』と指導していた教員が『平和憲章・マッカーサー』と称賛する。連日皆で声を揃えて何度も読んだ箇所の墨塗り。もう理屈ではなく、肉体感覚」(養老)
・「田舎に行って自然に親しむ 一人で山を歩くと悩んでいる暇もない」「面白いだけじゃなくて気持ちいい 人間は本来座る格好で生きていない」(養老)
・「大丈夫。どうせ死ぬから。」(養老)
・全般的に、抽象的で断片的な養老孟司の話に対して、具体的に話を膨らます伊集院光の手腕が凄い。それだけ『世間とのズレ』に悩んだからなのか。
■取り組みたいこと
本書では、具体的な問題の深堀や解決策を提示するものではなかったが、強いて上げると、
「思いつめてしまったら、『肉体を使って疲れること』『猫など見て”ああしなきゃ”の強迫観念から解放すること』『都会⇔田舎の二つの軸を持つこと(参勤交代のように…できれば移住)』などがおススメ」とある。
少し感染者数が落ち着いたら、伊豆高原の別荘地(の雑草の成長が著しく最近手入れに行けていない)に手入れに行こうと思う。落語(上野の鈴本演芸場、浅草ホール)などの「どうしようもない人々」を聞いて、気持ちを楽にしたい。
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養老孟司と伊集院光という異色な組み合わせだが、世間とズレているという共通項からそれぞれのズレ方の違い、ズレはしても外れたり離れたりできない中で、違っていい、多様性こそが大切だというメッセージに安心を感じる。
とはいえ、一つひとつのメッセージが強く響いたかとなると、何となく読み飛ばしたところも。
21-6
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面白かったです。
伊集院さんて話合わせるの上手いな〜。
これは面白いですよ、肩の力抜いて良いのですよ、と語りかけてくれる。
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伊集院光と養老孟司の対談集。一件、つながりがなさそうな二人だが、いわゆる世間と言われるものについて、二人が違和感を抱いていることが書かれている。伊集院の話しが多いが、養老先生が要点をついている。
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世間とズレる。それは、自身が特別、みんなとは違うと言う選民思想的なハナシではなく、なんでうまく合わせられないのだろう、どうも違うかもと言うような静かなるズレと言う感じです。1つの軸を持ったハナシを教養と知識とウィットで二人のハナシが重なっていきます。「個人の限界を知って、群れを意識する」とか「都会と田舎、2つの軸を持っていると良い」ってのは、非常に納得感があります。そうかそう文字化されるとしっくり来るなと。「スパルタ方式の成功者しか指導者になれない」ってのは深いものがありますね。
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対談をライターの方が書き起こした本なので、とても軽~く読む事ができます。
ただ、お二人とも知識の巨人で、しっかりと自身の考えを持たれているので、出てくる言葉や指摘に時折ハッとさせられます。
タイトル通り、世間とズレた感性の人は「仕方ない」の一言で済ませているので、そこで悩んでいる人の救いになるかどうかは、ちょっと微妙かもしれません。
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見た目が大きくて、子どものころから同級生との違いをひしひしと感じ、「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、不登校になった理由や落語の道に進んだわけを明かしつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」と語ります。
一方「自分ははじめから世間から外れていた」と語る養老さんは、「都市においては、意識で扱えないものは排除されます」という都市論・世間論を展開。さらに、たまには世間から外れて世の中をながめてもいいんじゃないか、と世間から抜け出す方法を提案します。
抱腹絶倒のトークから、世間とズレながら生きていくヒントが得られる一冊です。
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とても素敵な対談。
世間に合わせるよりズレているくらいの方が幸せに生きられるんじゃないかと思いました。
面白かったです。
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気づけば伊集院さんのラジオを聴き始めて一年以上になるかも。
対談形式なのでお声が聞こえてくるようです笑
伊集院さんて思った以上に理論派なんだな〜と。
この対談読んでいると、今まさに価値観が変わっていっている時代なんだなあとしみじみ思う。
少しこわくもあるけれど、世間とズレてる側の人間からすると安心感もある。
というか、ずっと世間になじめないのをコンプレックスに感じていたのだけど、間違ってなかったのかもしれない、と思えた。
二軸を持つ、はキーワードだな。
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伊集院光と養老孟司の対談で、世間とのズレや折り合いを付けて行く生き方、空気を読むなどがテーマの本です。
対談なので、とても読みやすい文体です。
世間とズレている生き方を怖がっている伊集院さんが、養老先生から昆虫や脳の話、解剖学の話、都市化の話などを上手に引き出していて、面白いです。
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かつては理屈派で効率重視だった伊集院さんが、歳を重ねるにつれそういった価値観とのズレや感覚的肉体的自然的なものを受け入れ折り合いをつけ、それを肯定してくれる養老先生という構図がいい
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2020.11.08
メモをとりながら読んだ。
日々の生活の中のちょっとした違和感、気づきをひたすら分解して考えてみる。
人の意識と無意識、生と死、終戦を機にガラッと変わった、大人や生活様式、芸人の今昔
古典芸能の恒久的な存在感、あらゆる境界の線の上から他方を見る。
AIを称えるのに恐れてしまう意識のメカニズムなど、あー!考えればそうだよね!と思うこと多く。
あと、対談形式なのでめちゃくちゃ読みやすい。母からのおすすめの本。
以下、読みながら書いたメモ
・戦中戦後での先生と子、黒塗りの教科書
・わからない の提言
・死に対して「人」というモノ、物体←死体というモノになる。お清め、不浄、人とは、モノとは、の線引き
・死を扱う「えた・ひにん」の歴史
・都市意識、扱えないものは人ではなく「IT」
・速いマシンは受け入れられるのに、将棋AIが勝つと恐る、怒る、ここの線引き
・人の意識 無意識の境界 内と外
・自分の所属をリセットしたいなら、それは死しかない
・わがまま=ウーバーイーツやアマゾン
昔の価値観がひっくり返った社会
・不便さが企画を生むように、無知が遊びを生む。
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養老孟司さんと伊集院光さんの対談本です。
いつも聞いているピーター・バラカンさんのpodcastの番組で伊集院さんがゲスト出演したとき紹介していたので気になって手に取ってみました。
昨今の新型コロナ禍に対する日本人の行動様式を語る際、“同調圧力”とか“世間”といった言葉を目にすることが多くなりましたね。そのわが国において隠然たる影響力を持つ“世間”との折り合いのつけ方を、まさに世間とのズレを自覚している養老さん伊集院さんのお二人が語り合った本です。