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読割 50
紙の本
ふたりみち (角川文庫)
著者 山本幸久 (著)
ひょんなことで負った借金のため、67歳でドサ回りに復帰することになった昭和歌謡の元歌手ゆかり。12歳の家出少女・縁が、なぜかゆかりの後をついて来る。いつしかふたりは固い絆...
ふたりみち (角川文庫)
ふたりみち
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商品説明
ひょんなことで負った借金のため、67歳でドサ回りに復帰することになった昭和歌謡の元歌手ゆかり。12歳の家出少女・縁が、なぜかゆかりの後をついて来る。いつしかふたりは固い絆で結ばれていき…。書き下ろし掌編も収録。〔2018年刊の加筆修正、文庫書き下ろし掌編を収録〕【「TRC MARC」の商品解説】
元ムード歌謡の歌手で、今は函館のスナックのママ野原ゆかりは、本州をめざし津軽海峡をフェリーで渡っていた。ある事情で抱えた借金返済のため、昔のつてを頼ってコンサートツアーと称したドサ回りの旅に出たのである。船内で偶然知り合った同じ名前の森川縁は、12歳なのになぜかゆかりの唄に興味を持ちついて来てしまう。彼女が母親と喧嘩して家出してきたことを知ったゆかりは、親に連絡させ最終目的の東京まで連れて行くことになる。しかし、彼女のコンサートは、行く先々でトラブルに遭いことごとく中止になってしまう。落ち込むゆかりを支える縁。2人のユカリは55歳の歳の差を超えて強いきずなで結ばれていく。そしてついに最後の会場、東京に到着する。ゆかりは、ここだけは絶対に唄い上げるつもりだった。そこにはゆかりの悲しい過去が刻まれていたのだ。
笑って笑って、そして……ラスト一行に思わず! エディット・ピアフの『愛の讃歌』に乗って描かれる人生の切なさ、すばらしさ。山本作品で一番泣ける作品です!【商品解説】
収録作品一覧
ふたりみち | 5−348 | |
---|---|---|
唄うことすらままならず | 349−379 |
著者紹介
山本幸久
- 略歴
- 1966年東京都生まれ。『笑う招き猫』で第16回小説すばる新人賞受賞しデビュー。人情味あふれるあたたかな作風で人気を博す。『はなうた日和』『凸凹デイズ』『ある日、アヒルバス』『誰がために鐘を鳴らす』等著書多数。
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