- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/11/11
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:19cm/300p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-16798-4
読割 50
紙の本
お探し物は図書室まで
著者 青山美智子 (著)
悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押ししてくれて…。明日への活力が満ちてくる、書き下ろしハート...
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商品説明
悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押ししてくれて…。明日への活力が満ちてくる、書き下ろしハートウォーミング小説。【「TRC MARC」の商品解説】
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。
狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。
話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集......。
そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。 「本の付録」と――。
自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。【商品解説】
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紙の本
世の中は繋がりで出来ている
2021/02/23 09:09
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に出会ったのは何がきっかけだったかなぁ?
図書館に予約をして届いた本を机に山積みしていて、次に何を読もうかなあと考えていた時に毎日新聞に一面広告が載って読み始めた。
本に出会うのにも、いろいろな人たちが繋がっている。
本を作るまでにもたくさんの人が繋がっている。
本の表紙の猫、蟹、飛行機、地球の羊毛フェルトの作家さん(フェルトたちは本の中にも登場します)。写真家さん、きっとこの本が読んで欲しくてPOPを書いてる書店員さん。
生きていれば、辛い事もあるし、何のために仕事をしてるのか嫌になってしまう時もある、自分はダメだなあと落ち込む時もある、退職して何をやったらいいのか分からない人もいる。
自分を中心に考えると、ついつい周りや人のせいにしてしまい何も始まらない。
でも視点を変えて、出来ないと考えている事を目標にしたり、自分でできそうな事からひとつひとつ積み重ねる事で、今とは全く違うものが見えたりする。
たくさんの人に読んで欲しいと思いながらレビューを書いています。
紙の本
新しい出会いと、人生の見直し
2021/03/01 19:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館ではなく「図書室」っていうのが丁度いい。
教室くらいの図書館に司書は二人。可愛い女の子と白くて大きな中年女性。
この白くて大きな女性が絶妙なレファレンスを見せます。
訪れるのは仕事に悩む20代女性、いつか店を持つ夢がある30代男性、仕事と子育てに不満をもつ40代女性、ニートの30代男性、定年した60代男性。
それぞれが今まで手にしなかった本と出合うことで、今の自分を見直し、新たな一歩を踏み出すお話です。
それぞれ短編として成立しつつ、ほんの少し繋がっていて、読後は爽やか。
出てくる本は実際にある書籍なので、そちらも気になります。
紙の本
心あたたまる
2021/02/22 10:16
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家さんでしたが、1話目で、これは好きだ!と。 付録をだしてきたときには、心をつかまれました。こんな司書さんがいたら、通いたい。どのお話も、登場人物たちがつながっています。人と本、そして人と人のつながりを感じる心あたたまるお話でした。やさしく、いろんな人を応援してくれるような本ですね。この本の中の司書さんが、この本をかりにすすめるなら、この本の付録はどんなだろうと想像して、楽しい気持ちになりました。
紙の本
コミハにある図書室の司書さんからおすすめされた本から
2022/05/30 08:05
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
週末読書はこちら、でした。
土曜日、日曜日二日間かけて、読了でした。
「何をお探し?」
コミュニティハウス(コミハ)にある図書室の司書、小町さゆりさん。
彼女からおすすめされた本と、本の付録(さゆりさんの手作りです、詳しくは本書で)が、いろんな奇跡を生み出します。
21歳婦人服販売員の女性、
35歳家具メーカー経理部の男性、
40歳の元雑誌編集者の女性、
30歳ニートの男性、
そうして65歳定年退職したばかりの男性。
それぞれが誘われるように、足を踏み入れるコミハの図書室で、いろんな思いが交錯して、その人なりの大きな気づきが生まれます。
その過程に胸がすく。
連作短編で、読み進めると、あちこち繋がってて、それもじわっとうれしい。
そして固有名詞のネーミングにいちいち、いいなぁと思う。
例えば、婦人服販売員の女性が働いているショッピングセンターの名前がエデン、司書さんの大好物のお菓子→洋菓子メーカー呉宮堂のハニードーム、などなど。
最後の最後まで、気になっている登場人物の行方が突然わかったり、草野心平の詩が登場したりと、うれしいサプライズが続きます。
読後感、ひたすらほっこり。
これから出会う人に「いいよ、いいよ」と手渡したい一冊でした。
今の私に響いた言葉
「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」
紙の本
図書室!
2021/12/31 00:25
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく満ち足りない日々を送っている人が、図書室に行き、隙間にぴったりはまった小町さんに選書をしてもらう、おまけに付録までもらっちゃう。スルーしちゃえばそれまでのこと、このお話の人たちは心を動かし、一歩を踏み出す。読後、ルンルンした気分になりました。
紙の本
暖かく希望に満ちた物語
2021/09/27 08:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しー - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章から最終章に至るまで、物語が明確に地続きで進んでいくわけではないが、そこには確かな共通点がある。
これまでの話で登場した要素が、再び現れる高揚感は何物にも変え難いと私に思わせてくれた作品である。
紙の本
図書
2021/03/11 20:00
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身、学校で一番好きな場所はどこかという質問を受ければ、迷いなく図書室と答えるだろうというほど図書室が好きです。そんな図書室には必ず素敵な司書さんがいます。
紙の本
読むべき!
2021/02/22 04:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
悩みを抱えた人が偶然たどり着いたのは町の小さな図書室。異彩を放つ司書の小町さんの存在感が物凄い!多くは語らないしそこまで登場も多い訳ではないのに記憶にずっとこびりついて忘れられなくなりそう。そっと背を押してくれる5章からの短編集。
紙の本
とても優しく、あたたかい気持ちになれました
2022/11/15 22:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
だれもが人生のその時々で、思い悩んだり行き詰まったりする事がある。そんな思いを、この図書室の司書さんはさらりと受け止めて、最適な本を紹介してくれる。手作りのフェルトマスコットという付録と共に。そっと背中を押してくれる感じです。
5章から成る作品ですが、それぞれ少しずつ登場人物の繋がりがあり、とても好感が持てます。
自分も前向きになれる気がします。
とても心が満たされました。読後感が、最高に良かったです。
紙の本
ゆっくりとした時間
2022/07/31 21:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうた - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が代わりながら進むが、所々繋がっているところが好きです。続きが気になりすぎることもなく、ほどよく読み進められた。ゆったりと読めて読後感も良かった。
紙の本
伝えて渡す人がいてこそ
2021/10/03 15:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞にノミネートされていたので、読んでみた。
気を衒わず、自然な文体。描かれているのは、ありふれた日常。
でも退屈させず、ページをどんどんめくらせてくれる。そんな一冊だ。
五章立てで、それぞれモヤモヤや悩みを抱えた、平凡な五人が登場。それぞれが、ある出会いから図書室を訪れ、個性的な司書さんの導きで、それぞれの本に出会う。
本は、知らない世界への扉を開いてくれる。
そして他者への想像力を切り拓いてくれる。
その本も、書き手作り手売り手などなどたくさんの人が関わって読者の心に届く。
そんな当たり前のようで忘れがちなことを、優しく教えてくれる。
紙の本
世界を回しているのは信用
2022/12/01 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
行動を起こして、私の糸も
小町さんまで繋がるといいな。
繋がっている糸の先々で信用を積み重ねて
いつか信頼になるように努力する。
世界を回しているのは信用で、
世界を照らしているのは信頼だから。
紙の本
再生の物語だった!
2022/01/11 17:52
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
気づきの多いお話でした。
最後まで読むと、1人1人の物語が全てつながっている物語。
小町さゆりさんに対しての第一印象の描写も、1人1人 違う。
そこから、他人にどう見えるか、どう思われるか、
気にすることはない!
とも受け取る事ができる!
図書室を訪れる人の今に、ピッタリ合う、本を一冊紹介してくださる小町さん!
その本から、自分に最適なメッセージを受け取るのは、本人次第!
今、心魅かれることをしていくことで、生きていく上の仕事にも出会える。生きていく希望を見出せる!そう思える本でした。
又、もう一度、読み直します。
紙の本
司書さんとの出会い
2021/12/18 14:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本が好き、図書館が好き、そしてしばらく
前から司書さんに本探しを相談することも
時折試しています。自分一人で本を選ぶと
ついつい自分好みの本ばかりを選んでしまいます。
司書さんに相談すると世界が広がる感じを受けています。
この本に出てくる司書さんは、悩んでいる人や
困っている人の問題そのものは解決できないに
しても、行き詰って見失っている視点や、新たな
世界を開くきっかけ、状況は変わらずとも少し
一休みさせてくれるような本を選んでくれる。
本ってすごいし、司書さんって個々にそれぞれ
すごいな・・・と私自身が感じている日常と
この本の物語が繋がっているようで、
とても感銘を受けながら読みました。
お勧めの一冊です。
紙の本
2020年の本屋大賞第2位
2021/09/25 13:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年の本屋大賞第2位の作品だけに、図書館でだいぶ待ちましたが「待った甲斐のある」一冊でした。小町さんが紹介するのがどれも実在する本なので、不思議なリアリティが生まれていますね。各篇の登場人物が少しずつつながっているのも、なんだか「神様の目線」で俯瞰しているような気持ちになれます。