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商品説明
長年日本で暮らすイギリス人の社会人類学者が、横浜寿町の日雇い哲学者西川紀光について描いた「一人民族誌」。2007年に行った聞き取りのほか、2007〜2011年の出来事なども記す。【「TRC MARC」の商品解説】
ドヤ街の社会調査を続ける著者は、ある朝、横浜寿町の労働センター前で、奇妙な男に英語で話しかけられる。
彼の名は西川紀光(キミツ)。海と焼酎を愛する港湾労働者。彼は膨大な量の読書で世界の思想とつながり、独特の哲学を紡いでいた。
交流を深めるうち、著者はキミツの言葉を文字に残したいと強く思う。
聞き取りの時間が始まった。
あるときは喫茶店「亜歩郎(あぽろ)」で、あるときはドヤ(宿)で、あるときは山下公園で———
この本は天才キミツの人生と哲学の書であり、22年にわたる2人の友情の記録である。
*
第1版(2013年)の刊行から7年が経ち、大幅な増補を伴う完全版として刊行した。
聞き書き前のエピソードをいれ、「実存主義、20世紀最後のヒーロー」たる紀光の姿を活写する。
また、聞き書き後のことや家族からの証言も加わり、紀光の視線から日本社会を知る貴重な「一人民族誌」となっている。【商品解説】
目次
- 紀光を紹介します
- 西川紀光という男/1995年の紀光/寿の哲学/港湾労働について/長男、そして人生への罰/トムとキミツ/再会
- 2007年、紀光の証言
- テッポウで故郷へ/5歳が黄金時代/中学生のころ/自衛隊に入って/あほうだんす/港湾労働の良さ/天気が良くて/海の冒険譚/母の3回忌/アフォーダンスとオートポイエーシス/寿のこと/コリン・ウィルソンについて/刑務所のこと、女のこと/イギリスの高校生へ/ホッファーについて/寝ると夢を見る/因果応報について
- 社会人類学からみた紀光
- 聞き書きの後のこと
- 2007~2011/寿町の変化/紀光の新生活/お姉さんの話/本ができた/紀光最期の日々
- あとがき
著者紹介
トム・ギル
- 略歴
- Tom Gill
1960年英国生。ロンドン大学(LSE)博士(社会人類学)。現在、明治学院大学国際学部教授。
25年以上にわたり、日雇い労働者、寄せ場・ドヤ街、ホームレスを調査。博士論文は主に横浜・寿町で調査を行い、Men of Uncertainty: The Social Organization of Day Laborers in Contemporary Japan (2001)として出版。日本語での著作としては、「日本の都市路上に散った男らしさ:ホームレス男性にとっての自立の意味」(サビーネ・フリューシュトゥック/アン・ウォルソール編『日本人の「男らしさ」:サムライからオタクまで「男性性」の変貌を追う』明石書店、2013)など。また、福島原発事故被災者調査を行い、共著『東日本大震災の人類学』(人文書院、2013)を編集。本書の英語版としてYokohama Street Life: The Precarious Career of a Japanese day Laborer (Lexington Books, 2015) が出版されている。
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