- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/11/10
- 出版社: 素粒社
- サイズ:19cm/267p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-910413-00-6
読割 50
紙の本
いつかたこぶねになる日 漢詩の手帖
著者 小津 夜景 (著)
杜甫や李賀、白居易といった古典から、新井白石や夏目漱石など日本の漢詩人たちの作品、中国近代の詩人まで、フランス在住の俳人・小津夜景が、漢詩のある日々の暮らしをつづる。『ウ...
いつかたこぶねになる日 漢詩の手帖
いつかたこぶねになる日
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商品説明
杜甫や李賀、白居易といった古典から、新井白石や夏目漱石など日本の漢詩人たちの作品、中国近代の詩人まで、フランス在住の俳人・小津夜景が、漢詩のある日々の暮らしをつづる。『ウラハイ』他掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
池澤夏樹さん推薦!!!
「この人、何者?
極上のエッセーで、文体が弾み、とんでもなく博識で、どうやらフランス暮らし。俳句を作る人らしい。一回ごとに漢詩の引用があるが、その漢詩はいつも角を曲がったところに立っている。しなやかな和訳と読解が続く。
世の中は驚きに満ちている、と改めて思った。」
(本書帯文より)
フランス在住の俳人・小津夜景さんがつづる、漢詩のある日々の暮らしーー
杜甫や李賀、白居易といった古典はもちろんのこと、新井白石のそばの詩や夏目漱石の菜の花の詩、幸徳秋水の獄中詩といった日本の漢詩人たちの作品も多めに入っていて、中国近代の詩人である王国維や徐志摩も出てきます。
巻末には本書に登場する漢詩人の略歴付。【商品解説】
目次
- はじめに
- いつかたこぶねになる日
- それが海であるというだけで
- 釣りと同じようにすばらしいこと
- 虹をたずねる舟
- 翻訳とクラブアップル
- とりのすくものす
- タヌキのごちそう
- おのれの分身と連れ添う鳥
著者紹介
小津 夜景
- 略歴
- 〈小津夜景〉1973年北海道生まれ。俳人。「フラワーズ・カンフー」で田中裕明賞受賞。他の著書に「カモメの日の読書」がある。
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須賀敦子の再来
2021/03/09 15:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢詩に寄せた珠玉のエッセイ集。著者はフランス在住の女性詩人とのことだが、某読書界隈で話題になっていて、そういうことは珍しいが読んでみた。扱う漢詩は盛唐の大詩人の杜甫からはじまって王国維などの中国清朝の近代、さらに日本の平安時代の菅原道実から夏目漱石、幸徳秋水まで。詩そのものの詩風も多彩で食を題材にした杜甫の詩から思弁的だったり虚無的な内容まで漢詩の多彩さを教えてくれる。さらには漢詩以外の本も多数取り上げて古今東西縦横無尽にさらりと博識に語る。それでいて生活感あふれた内容も多いのでとっつきやすく読んで楽しい。かと思うとまた考えさせられる警句をいきなり出して驚かされる。手管を見せない天性の書き手。書店でそう見かけないためそう有名にはなりづらいだろうが、内容は素晴らしい。