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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/12/18
- 出版社: 法政大学出版局
- サイズ:20cm/350,6,15p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-588-01126-9
- 国内送料無料
紙の本
暴力 手すりなき思考 (叢書・ウニベルシタス)
著者 リチャード・J.バーンスタイン (著),齋藤元紀 (監修・編),梅田孝太 (訳),大久保歩 (訳),大森一三 (訳),川口茂雄 (訳),渡辺和典 (訳)
私たちは「暴力」とどう向き合えばいいのか。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開...
暴力 手すりなき思考 (叢書・ウニベルシタス)
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商品説明
私たちは「暴力」とどう向き合えばいいのか。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開く。【「TRC MARC」の商品解説】
戦争や暴動がすぐそばにある時代に、私たちは「暴力」をどう考えればいいのか。早急な正当化や基礎づけ主義、ニヒリズムに抗して、自由で公平な議論を創り出すために、暴力をめぐる絶えざる反省、「手すりなき思考」が今こそ必要だと問いかける。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開く。【商品解説】
目次
- 謝 辞
- 前書き
- 序 論
- 第1章 カール・シュミットのアポリア【訳:大久保歩】
- カール・シュミットの曖昧な遺産
- 政治的なもの──友/敵の区別
- 政治的敵意
- 運命としての政治
- シュミットのアポリア
著者紹介
リチャード・J.バーンスタイン
- 略歴
- 〈リチャード・J.バーンスタイン〉1932年生まれ。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ所属。主としてプラグマティズムを研究する。著書に「根源悪の系譜」など。
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紙の本
あいつは敵だ。暴力を支える権力。
2021/10/02 13:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
暴力についての五名の言葉を元に、暴力にいかに立ち向かうかを考える本。
五名の言葉についての批判的分析は前振りで、最後の章で、作者の考えが述べられる
。
かしこい民による民主主義。
身も蓋も無いが、人々が自覚的に学んでいくことという穏当な結論に達するようです。
しかし、それまでの積み重ねで説得力が違います。
ファノンの植民地の暴力に関する記述は、幕末から、欧米列強の仲間入りを目指し、アジアの一員では無いとばかりに植民地の獲得と戦争に明け暮れ、敗戦後はアメリカに追従しての経済戦争と、二度目の敗戦、そして今に至る、日本の病が描かれているように感じられます。
暴力は「怒り」に結びついたもので、時に正当化されますが、破壊行為であり、持続すべきものでは無いし、暴力ではなく、暴力を生み出す社会的仕組みを、無くさなければならない。
政治的、宗教的権力、あるいは経済的欲望権力に対する欲望に、敵対者を制定させてはならない。
それが多分自由を得ることです。
そういえば、埴谷雄高が、敵を名指す党について、何か書いていたように思います。