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紙の本
春風同心十手日記 長編時代小説 2 黒い染み (小学館文庫 小学館時代小説文庫)
著者 佐々木裕一 (著)
油問屋西原屋の跡取り息子・清太郎の亡骸が見つかった。許嫁のお百合は、定町廻り同心の夏木慎吾たちに「あたし、下手人を知っています」と言う。以前から不審な男に付きまとわれてい...
春風同心十手日記 長編時代小説 2 黒い染み (小学館文庫 小学館時代小説文庫)
春風同心十手日記〈二〉 黒い染み
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商品説明
油問屋西原屋の跡取り息子・清太郎の亡骸が見つかった。許嫁のお百合は、定町廻り同心の夏木慎吾たちに「あたし、下手人を知っています」と言う。以前から不審な男に付きまとわれていたらしい。その男が清太郎を殺したのか…?〔「初恋の花」(徳間文庫 2011年刊)の改題,改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
この男のお縄には、深い優しさが染みている
今日から月番で北町奉行所に出仕している定町廻り同心の夏木慎吾に早くも殺しの報せが届いた。
首を絞められた痕のある亡骸が大川に上がったと、下っ引きの伝吉が言うのだ。
急ぎ永代橋の袂まで奔り、亡骸を検めると、水草がへばりついた蝋色のその顔は、慎吾もよく見知っている油問屋西原屋四八郎の長男清太郎ではないか――。
突然の悲報に駆けつけた紙問屋三徳屋庄兵衛の娘お百合は、清太郎の亡骸にしがみつくと、顔に頬をすり寄せて、嗚咽した。そばで歯を食いしばっている四八郎によれば、ふたりは三日前に祝言を挙げるはずだったが、五日前に家を出たまま祝言前日になっても帰宅しない清太郎をみなで捜していたという。
周りが胸を痛めて遺族を見守るなか、ふいにお百合が訴えた。
「お役人様、あたし、下手人を知っています」
思わぬ言葉に、慎吾と岡っ引きの五六蔵は顔を見合わせた。なんでも、お百合は以前から不審な男に付きまとわれていたらしい。とすると、お百合を想うあまり、その男が邪魔な清太郎を殺したのだろうか。まずは女医の国元華山に検屍してもらった慎吾だったが……。
話題沸騰の捕物活劇シリーズ第二弾!
【編集担当からのおすすめ情報】
超絶人気シリーズ「公家武者信平」「浪人若さま新見左近」で大活躍している著者が気合を込めた、王道の捕物帳です! 心ゆくまでお楽しみください!!【商品解説】
祝言を挙げられなかった娘が訴えた。「あたし、下手人を知っています」。顔見知りの亡骸を前に、心優しき定町廻り同心が固く拳を握る。目の前の幸せを掴めなかった娘の悲しみを抱いて……。大人気の捕物帳、第二弾!【本の内容】
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