読割 50
紙の本
仏典をよむ 死からはじまる仏教史 増補 (角川ソフィア文庫)
著者 末木文美士 (著)
「遊行経」から「法華経」「般若心経」「教行信証」「正法眼蔵」に至るまで、仏典の起源は、ブッダの「遺言」に遡る。多彩な思想の華を開き、ダイナミックに変化した、仏教の真髄を読...
仏典をよむ 死からはじまる仏教史 増補 (角川ソフィア文庫)
増補 仏典をよむ 死からはじまる仏教史
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「遊行経」から「法華経」「般若心経」「教行信証」「正法眼蔵」に至るまで、仏典の起源は、ブッダの「遺言」に遡る。多彩な思想の華を開き、ダイナミックに変化した、仏教の真髄を読み解く。近年の研究成果を追加。〔初版:新潮文庫 2014年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
大きな災害やコロナ・パンデミックを経て、あらためて仏典の智慧が注目されている。仏教学・思想史の第一人者による案内と、親しみやすい訳で読み解く。
ブッダの死後残された人々が、その死を乗り越えようとしたことに、仏教の誕生を見出す。死者すなわち他者と向き合うことを仏教の本質と捉え、親しみやすい訳で、インド・中国の仏典を読み解く。そして日本に伝わった仏教では、土着化と原点回帰の2つの動きがせめぎ合う中、独特のダイナミズムが生まれた。世界の中でも異色とされる、日本仏教について考える。
増補「仏典をよむ視座」を収録し、直近10年間の新たな研究成果を加えた。
解説・中島隆博
■目次■
はじめに
第一部 死からはじまる仏教
第一章 大いなる死――『遊行経』
第二章 死と生の協奏――『無量寿経』
第三章 他者と関わり続ける――『法華経』
第四章 否定のパワー――『般若心経』
第五章 心の中の地獄と仏――智ギ『摩訶止観』
第六章 禅の中の他者と死者――圜悟『碧巌録』
第二部 日本化する仏教
第七章 現世を超えた秩序――景戒『日本霊異記』
第八章 仏教は俗世に何をなしうるか――最澄『山家学生式』
第九章 この身のままに仏となる――空海『即身成仏義』
第十章 贈与する他者――親鸞『教行信証』
第十一章 脱構築から再構築へ――道元『正法眼蔵』
第十二章 宗教国家は可能か――日蓮『立正安国論』
第十三章 異教から見た仏教――ハビアン『妙貞問答』
むすび
増補 仏典をよむ視座
一 仏典とは何か
二 菩薩と他者・死者
三 日本仏教の展開と菩薩の精神
文献ガイド
あとがき
解説 中島隆博【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一部 死からはじまる仏教
- 第一章 大いなる死――『遊行経』
- 第二章 死と生の協奏――『無量寿経』
- 第三章 他者と関わり続ける――『法華経』
- 第四章 否定のパワー――『般若心経』
- 第五章 心の中の地獄と仏――智ギ『摩訶止観』
- 第六章 禅の中の他者と死者――圜悟『碧巌録』
著者紹介
末木文美士
- 略歴
- 1949年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。比較思想学会会長。専門は仏教学・日本思想史。仏教を含めた日本思想史・宗教史の研究とともに、広く哲学・倫理学の文脈のなかで、現代に生きる思想としてそのあり方を模索。『日本宗教史』『日本思想史』(岩波新書)、『日本仏教史』(新潮文庫)、『日本仏教入門』『日本の思想をよむ』(KADOKAWA)、『草木成仏の思想』(サンガ)、『親鸞』(ミネルヴァ書房)など、著書多数。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
末木文美士氏による分かりやすく書かれた仏教史についての読本です!
2021/01/10 15:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『日本宗教史』、『日本思想史』、『日本仏教史』、『日本仏教入門』、『日本の思想をよむ』、『草木成仏の思想』、『親鸞』などの著作で知られる末木文美士氏の作品です。同書の中で筆者は、「大きな災害やコロナ・パンデミックを経て、あらためて仏典の智慧が注目されている」と言います。仏教学・思想史の第一人者による案内と、親しみやすい訳で読み解いた仏教史読本であり、ブッダの死後残された人々が、その死を乗り越えようとしたことに、仏教の誕生を見出す話が分かりやすく解説されています。死者すなわち他者と向き合うことを仏教の本質と捉え、親しみやすい訳で、インド・中国の仏典を読み解いた決定版です!
電子書籍
日本仏教につながる仏典を読む
2023/05/27 10:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドや中国の仏典を単に紹介するわけではなく日本仏教につながる視点で読んでいく視点が面白かった。土着化と原理化という二つの流れで捉えるのが興味深い