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途中で結末が見えてしまう
2021/07/01 10:21
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「クラインの壺」が素晴らしかったので次にこの作品を読んでみた。密室物と藪の中物の組み合わせで、構成的には随分凝っている。しかし重要な要素である密室の作り方がやや甘い。(どうやって中年女性がはしご伝いに4人を運び込んだのだろうか?)途中でやや結末が見えてしまうような気もする。
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’21年8月1日、読了。岡嶋二人さんの小説、初です。
長く積読状態でしたが…ようやく読みました。いやぁ、面白かった!素晴らしい!
閉ざされた空間での、サスペンスフルな展開、謎解きの醍醐味、論理的思考…何処から見ても、一級品!と感じました。’87年刊行、とありましたので…30年以上前の小説、という事ですよね?凄い!まあ、古い?ミステリーが現代ミステリーに劣っている訳では、もちろんありませんが。映画にしたら、とても面白そう!ひょっとして、知らないだけで、既に映画化されてたりして( ・ั﹏・ั)
巻末の島田荘司さんの「本格推理小説論」、読んでないです。少し落ち着いたら、読んでみようかな。
岡島二人さん(お二人の共著、らしいですね)の他の小説も、是非読んでみたい!
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さすが不朽の名作。
密室に閉じ込められた男女四人が、各々の記憶を頼りに
真実を突き止める話。
脱出ゲーム要素もあってすごく面白い。
この中のだれが嘘をついているのか、疑心暗鬼になるけれど、
最後の展開はしびれるほど見事…!!!
めちゃくちゃ面白かった本格推理小説でした。
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閉ざされた一室(シェルター)の中で男女4人が過去にあった事故を振り返る。
何故、自分たちはここにいるのか?
何故、彼女は死んだのか?
一転二転する記憶の中…何が真実か。
とても読みやすく、サラサラと読めました。
ただ…やっぱり主人公の性格が好きでないのか…今ひとつでした。
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面白かったのだが、、。
似たようなトリックを名探偵コナン(時代はコナンの方が後だけど)で見たことがあったのと、クリスティーで慣れてしまった登場人物の言葉選びの伏線がすぐにわかってしまったので割と序盤で推理できてしまった。
ただ、広くない密室で行われる犯人当ては臨場感、緊張感、恐怖感をすごく近くで感じることができる。
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核シェルターに閉じ込められた男女四人。
そこからの脱出を試みつつ、彼らの遊び仲間が事故死を遂げた事件の真相を推理する。
正直なところある程度までは想像がつく。
だけど最後に明かされた真相には「うわあ…」と思わずにいられなかった。
謎を解き明かすまでの推理もお見事。
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30年以上前の作品の新装版。
著者の作品中屈指の本格推理との謳い文句。
登場人物は、核シェルターに閉じ込められた4人。警察は自殺と見做したが、母親は娘は殺されたのだと疑う。
この4人の内の誰が犯人かを暴くために仕掛けた密室。
4人で密室からの脱出を試みながら、お互いを疑い牽制しあう。
本当に娘は殺されたのか、ならば犯人はいったい誰なのか。
通信手段を絶たれた密室がほぼすべての舞台であるゆえか、少しも古さを感じさせない。トリックというか、著者の仕掛けに思わず・・・。
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クローズドサークル物かと思ったら違ったので期待からは外れてしまった。
既に起こった殺人に対しての推理物で、20年以上前の作品とは感じさせない雰囲気で中々異色だった。
容疑者が4人しかいない中でどう展開するんだろうと読み進めていったけどオチが読めなくてそこそこおもしろかった。
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サクサク読める。キャラはステレオタイプ的だし、誰にも感情移入出来ない (強いて言えば語り手の主人公目線にはなる)けれど、設定が閉塞的で誰もが犯人ではなさそうで面白い。
死んだ娘の母がこの成人の4人を一人一人薬で眠らせてシェルターの中に入れたってのは、実際には出来そうにないことだと思ったんだけど、どうだろう?一人一人時差で呼び出して、薬入れたジュース飲ませて、シェルターまで移動して、4人をシャルターの中に入れるんでしょ?その間誰も目覚めさせてはいけないから、割と短時間でこれをやってのけたんだろうし、女1人の力だときついよ〜これ。
叙述トリックではないけれど、叙述とも取れる気がする。メインのサスペクトが4人と少ないしね。
細かいことを言えば気になる事はいくつかある。おかんはなぜ殺人を疑ったのか?30年前の技術でどうやって4人の会話を録音してたのか? (うちのおかんならできない)。
でも、単純に面白かったので良し。
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最後怒涛の展開で真相が明らかになるところはとても面白く、ページを繰る手が止まりませんでした。
真実への手掛かりがちゃんと本文中に記載されていたため、あの描写はそういうことだったのか!と納得できます。
ただ、被害者の母の描写が少ないせいか、結局なぜ母は事故ではなく他殺だと思ったのかが最後までわかりませんでした。
それと、語り手が第三者視点であるにも関わらずト書きに「こちら側」と書いてあるのが気になりました。どちら側…?
もっと言うと「肩をすくめる」という描写が多すぎるのも気になる。きっとアメリカ人でもそんなにすくめない。
全体として見ると個人的にはあまり好きではないかも…。リアリティがあると言えばそれまでなのですが、登場人物が好きになれませんでした。
現恋人の前でいちゃつく男女、自分本位な女、ひたすら可哀想な男。そして高飛車な被害者。
いや、可哀想な男以外みんな自分勝手に見えます。
読んでいてイラッとする部分が多々ありました。
オチがとても良かっただけに、人間性のモヤっと感が残念です。
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気が付けば密室に男女4名が閉じ込められており、誰も状況を把握していない状態でスタート。場面は密室のみで、それ以外は回想シーン。それを手がかりに推理を進めていく。
あぁ、これはよくある〇〇ゲームみたいなB級ホラーなパターンのやつか…、と思ってたら、妙に古めかしい描写が。ん?と思って発売日を調べたら1987年発売だった。
いや、ちょっと待て。
その時代にこのシチュエーション作っちゃいましたか。よくあるパターンどころじゃなく、先駆者なのでは?
ちなみに映画CUBEですら1997年とのこと。これ、さりげなく凄いことなのでは?
ちょいネタバレだけど、どうやって4人も運んだんだ?とか、いやトリックそれで大丈夫なんかいっ!とか、初見でそこまで惚れるんかいっ!とか、ママ最後何もないんかいっ!など、他にも突っ込みどころは多々あったが、テンポもよくグイグイ読むことができた。
読む側も色々と知見を得ていたり、今となってはトリックも使いまわされた感もあるので、現代の作品として評価するのはちょっと不利な気がするな。
その当時に出会いたかった。
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散りばめられた伏線、違和感を最後に一気に回収していく面白さは心地よかった。
そして、真相も「まさか」の一言。
電話とかインターホンはコードがないと繋がらないとか…時代を感じるものの、古さもなく面白かった。
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目が覚めると、そこは核シェルターの中。
「お前たちが殺した」
3ヶ月前に死んだ咲子の母親によって、4人は閉じ込められていた・・・。
「CUBE」かなと思って読み始めたが、いやぁ、おもしろかった。
ムチャクチャ、おもしろかった!
1987年に刊行されたそうだが、今回初めて知った、岡嶋二人さん(共著)の他の作品もぜひ読んでみたいと思う。
「まーちゃん」さんの高評価でこの作品を手に取りました。
本当にありがとうございました。2日間、堪能できました。
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映画でよくある密室閉じ込められ系。閉じ込められた4人の証言だけで推理が進められてるけど、なかなか緊迫感があってよい。密室の中でそうそう選択肢が無いと思いきや、回り回って、最後は予想外な結末になる展開が面白い。
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誰が犯人なのか、それとシェルターから出れるのかとてもワクワクしながら一気に読みました。
全体的には面白かったですが、主人公も殺された女も主人公の次の恋人の女もどれも性格が悪くて何だかなーって思いました。
婚約者だと思い込んでる男は1番マシというか1番の被害者に思いました。
主人公も咲子と別れたいならキッパリ別れれば良いのにそれをウダウダいつまでも続けていて
あゆみも婚約者の気持ちを考えないですし
咲子も殺されたのは可哀想だけど、元々の性格が悪いから自業自得かなーとしか思えませんでした。