紙の本
相手のニーズに応えよう
2021/12/19 22:58
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投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職種を問わず、マーケター思考を使えば良好な関係を作れると教えてくれる。相手の望むものを察知して、欲しいと思ってもらえるものを提示する。商品を売るだけでなく、ライブでお客さんに喜ばれる選曲をするのも、宣伝内容を工夫するのも、家族旅行の行き先を決めるのも、すべてニーズを汲み取るところから始まるわけだね。同じ行動するなら相手に喜んでもらえた方が、こちらも嬉しいし。
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・ 相手からスタートする:迷ったらより多くの人の役に立つことをしろ
・ マーケティングの本質は、「価値をつくって、伝えて、届けて、交換する」こと
・ マーケティングは「市場を定義する」「価値を定義する」「価値を作り出す」「価値を伝える」の4ステップで行う
・ 自分のこだわりに固執するより、いい歌になる方がいい(西野カナ)→「いい歌」の定義は自分の外にある
・ 人前でスピーチをするとき、自分が何を話したいか、会社として何を伝えるべきかばかりではなく、まずは相手が何を求めているかをじっくりと考えるのがマーケター流
・ あなた自身が会社や社会に提供できる「情緒的な価値」をイメージしてみましょう
・ まず「自分が価値を提供する相手」を誰にするかを決める
・ ライバルを見つけ出す:スタバを顧客が求める価値から「1人で楽しめるスイーツ」としてライバルとすれば「仕事の小休止にスイーツ感覚で楽しめる缶コーヒー」のような立ち位置もうまれる
・ 相手を理解するためには「知識」と「技術」が必要。「知識」でいうと、まずは患者さんが抱える問題を体系に理解している必要がある。そのうえで、「症状の聞き方」という「対話の技術」が必要となる
・ 価値の4象限(顕在的vs潜在的、機能的vs情緒的)
顕在的×機能的:実利価値=いま、役に立つこと
顕在的×情緒的:評判価値=「アクセサリー」のように意味があること
潜在的×機能的:保証価値=何かあったときに役立つこと
潜在的×情緒的:共感価値=「おまもり」のように意味があること
・ 買っていたけどやめた理由は「買う理由」「買わない理由」のコンビネーションなので、大変有益
・ 職場における日々のコミュニケーションでベースとなる報酬は、「頼りにすること」「評判や栄誉を作り出すこと」といった情緒的な価値なのではないでしょうか
・ 顧客インタビューの基本は、相手に気持ちよく自分のことを話してもらえるよう、よい聞き手になることです。これまでの武勇伝や伝説を聞き出すのです、それにより、相手が感じている価値や懸念を探っていく
・ 広告・宣伝、自己アピールは価値を提供するものの義務である。相手の課題を解決するためには、そして最終的に相手の役に立つためには、自らをアピールすることで検討のテーブルに乗らなくてはならない
・ 覚えてもらう:繰り返し伝える、自分ごとにしてもらう、心を動かす
・ どんな場面で思い出してもらうかをうまく設計する
・ マクドナルドの「思い出される場面」
朝食を食べたい→朝マック
仕事や勉強の合間に一休みしたい→マックカフェ
ひとりで夕食をとりたい→夜マック
・ 広告活動だけで熱狂的なファンをつくることなど、できるはずもありません。まずは「なんとなく好き」という状態を作り出し、実際に使ってみてもらい、価値を体感し続けてもらうことでしかファンはつくれないのです
・ ブランドの価値が損なわれるのは、何よりそのブランドが���待を裏切った時であり、値下げとは関係ない
・ 常に新しいことに挑戦し続けている人はニュースの供給源になりやすい
・ ホールネス:社会が個人を成り立たせ、個人が社会を成り立たせる
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◯新たなライバルを見つけ出したとき、マーケターはそこに新たな市場を見出すのです。(109p)
◯3社が文字どおり世界を制することができたのは、ひとえにそうした機能や使い勝手の「磨き込み」ゆえではないでしょうか。そして、その磨き込みは、絶え間ない相手との対話を通じて行われてきたのです。(183p)
◯実際にはそんな集団は存在しませんので、言ってみればすべて架空の話=フィクションなのです。ただ、そのフィクションは「真実の一人の顧客」から始める必要があります。(219p)
◯私はこれまでニュージーランド、イギリス、ドイツの会社で働いてきましたが、このPIEの法則はどこの企業でも見事に当てはまっていました。(260p)
★マーケティングを個人のキャリアに適用する発想は今までにもあったと思う。でもこの本は、まずマーケティングの説明が丁寧。そして人の役に立つという理念が貫かれている。
★出世するためにはアピールも必要と説く。それは自分のためではなく、より多くの人の役に立つための義務であると。なんて崇高、なんて大変。自分のことしか考えられない私はなんて下衆と思った笑。
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マーケティングとは思想である。
価値の交換をデザインすることである。
相手のことをよく知り、何を求めているのかを見極める。それに応えることがマーケター。
どんな仕事でも相手がいる。
相手からスタートする。
思想=汎用的である。
西野カナ
信念:アンケートをとって期待に応える
良し悪しの基準は相手にあり。
自分の価値に固執するのではなく、相手の求めているものを届ける。
良い曲はリスナーの中に存在する。
芸術家vsマーケター
芸術家は自分発信でOK
1.市場を定義する(自分の最も輝く場所を見つける)
2.価値を定義する。価値は相手が決める。相手によって価値は変わる。誰における価値なのか?誰に価値を提供したいのか?
3.価値を作り出す。
4. 価値を伝える。
何を伝えるではなく、どう伝えるのか?(HOW)が重要である。
人を動かすために重要感を持たせる
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自分の能力・個性だけで活躍できる人は稀だ。
ただ、そうでない多くの人が活躍できないかというとそんなことはないが、その場合でも、自分本位に物事を進めるだけではなかなかうまくいかない。
本書は、周囲の期待に応えていくことで必要とされる人材になっていくための考え方をマーケティングの手法を通じて教えてくれる。
若いうちは、ガンガン自分を信じて進めば良い。ただ、いつか夢が破れ、または周囲の能力の高さに進むべき道を見失うときがくるかもしれない。
本書は道を見失ったときや進むべき道を迷っているときに指針になってくれると思う。
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マーケティングの考え方を、色んなシーンで使うことを勧めている本
芸術家とマーケターを対比している部分が印象に残りました
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マーケターのように生きろ―「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動
著:井上 大輔
相手をよく知り、その期待に応えるという生き方がある。
自分を表現するのではなく、人の期待に応えることを追求する。そのために、まずは相手を良く知り、相手が何を求めているかに思いをめぐさせる。そして、自分にできる精一杯でそれに応じる。
そのような生き方を「マーケターのように生きる」と呼んでいる。マーケティングとは、そうして「常に相手からスタートする」という考え方を体現したものである。
本書は以下の2章から構成されている。
①人の役に立ち、自らの価値を高める「マーケターのように生きる」という思想
②仕事もキャリアも人生も好転する「マーケターのような生き方」4ステップ
物事の軸を自分軸だけではなく、他人軸から始めることは悪いことではない。自分探しの中で自分の個性を活かすだけを軸に置くと、他人へ貢献するどころか自分さえも幸せを得ることは難しい。
自分の個性を殺すのではなく、自分の個性を活かせるところを見つけてそこに自分のやりたいこと、やるべきことを重ね合わせ、他人への貢献からの感謝を喜びとすることで、生きがい、働き甲斐、モチベーションを確保して楽しみながら、成長することができる。
スタンスも偏ることではなく、その中で自分軸のバランスを調整して入れ込んだり、いつのまにか自分軸と他人軸の重なりが大きくなり、全てが自分軸に移行した中で日々過ごせることにもつながる。
人は貢献・アウトプットが大切。
個性が叫ばれる時代だからこそ、他人軸を一番に考えた個性が活きる時代でもある。
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自分の仕事は相手、対象がいて初めて成り立つので、
相手の要求していること以上を考えて作業しないと
いけないと改めて考えました。
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マーケティングをより分かりやすく噛み砕いた内容。
複雑なマーケティング理論や事例などをシンプルに実際の生活に落とし込んで説明してくれている。
具体的にこれをする、あれをするという事を明示するというよりは、概念や考え方を重視している。
非常に参考になった。
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自分自身がマーケターないしそれにより作られた価値として振る舞う
マーケター:相手の期待に応える価値提供者
価値提供には:市場定義(相手は誰か)、価値定義(欲しいもの何か)、価値想像、価値伝達。
市場定義、価値定義には関連するライバルを見つけて考えることが切り口として有効。
市場選ぶには市場の大きさと自分のできることのバランス考える。市場は規模、成長性、競合、関連性(シナジー、リソース)の4つの切り口、価値は機能軸と感情軸の4象限で実利価値、保証価値、共感価値、評判価値(共感と評判は重複多い)に照らして抽出するのがコツ。
伝えるプロセスは覚えてもらい、好きになってもらい、選んでもらう。覚えてもらうのと好きになってもらうのは、同じ次の行動を相手に行う。繰り返し伝える、自分ごとにさせる、心を動かす。
これを身の回りの自分レベルに置き換える、つまり行動はマーケターのように、自分自身はマーケターが提供する価値(商品、サービス)のようにつくる。
伝えるには相手は限られた時間、情報しかないので信用度はあらゆる情報より有名度と一致させて判断→ 目立て!=信用そして選ばれるために。
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自分にしか埋められない「世界の欠けたピース」を探す。
やりたことから考えがちだが、そのピースをどう埋めるかで、その人らしさは十分に出ると思った。
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何かに従属するでもなく利己主義を追求するでもなく、利他的に自己実現をしていく。それが「マーケターのように生きる」ということなのかもしれない。
マーケティングの本質は利他的なものであり、利他を軸に生きるということは計画的偶発性理論にのっとってキャリアを形成することとほぼ同義であるのだな、というのが読後に得た気づき。
マーケティングとはなんぞやを理解する入門書としても活用できそう。
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「相手からスタートする」
タイトルが気になって手に取った一冊。すべての人がマーケティング担当者のように仕事をしろ、部署は違ってもマーケティングの仕事はできるぞ、という主張の本かとおもっていたのですが、さにあらず。
「相手からスタートする」ことで求められる人になる、まさに生き方を説いた一冊だと思いました。特に日本人特有の謙虚さやアピール下手に対する考え方の転換を促す部分などは、市井のビジネスパーソンにとって注目すべき考え方ではないかと思います。
マーケティングにおける実務レベルの解説をおこない、その後のセクションで「~のように生きろ」の実践について解説されている構成も非常にわかりやすかったです。
また、現代はSNSを用いて誰もが発信者になれる時代です。そうであればなおのこと、この本にある考えをベースにした準備が必要といえるでしょう。
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相手が必要とすることを必死に考えて提供するのも立派な生き方だという話。やりたいことなんてなくていいと組み合わせるとただ目の前のことやってれば良い感が出てしまうけどそうではないと思う。1割くらいは刃を研いだり自分を見つめる時間を取らないといけない。
後半は普通にマーケティングの本になってきた気がするので飛ばし読み。うろ覚え
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マーケターのように生きるということは、相手視点になり自分のできることで貢献することで自分が特別だと認識できること。
情けは人の為ならずの現代での具体的な行動の仕方なども書いてある。