「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「飛び降り2女性の身元わかる」という三面記事。私は確かにそのふたりを知っていた。もっとも、私はそのふたりの顔も名前も知らない…。恩田陸の新境地となる、“事実に基づく物語”。『文藝』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
恩田陸
- 略歴
- 〈恩田陸〉1964年宮城県生まれ。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、「中庭の出来事」で山本周五郎賞、「蜜蜂と遠雷」で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
面白い構成の作品
2023/05/31 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年前に新聞の片隅に載った女性二人の自死を小説にした作家の精神の放浪というか得体のしれない何ものかに取り込まれていくような不気味さを感じる物語です。
紙の本
生きていること 存在していること
2021/05/03 10:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者の評価が低いのも分かるが、なかなか凝った出来栄えの物語。
「飛び降り2女性の身元わかる」の新聞記事をもとにした小説が劇化されるストーリーと亡くなった2人のストーリーを交差させながら物語が進む。
最初は何とも読みづらい印象だが、作家と亡くなった2人のストーリーが混濁する様に交わってから引き込まれた。
作家は二人を取材して小説を書いたわけでは無い。
それが帯に書かれた「今回の小説は初めてのモデル小説であり、実在の人物が出てくる小説・・」の意味になる。
大学時代の同級生のTとM、結婚が人生の上がりと考えコネで入社した大企業を2年で辞めて結婚したT、結婚などする気がなくバリバリのキャリアウーマンのM。
その二人の同居生活が始まる。
Mの結婚話しに動揺するT、結婚して出ていくのは自分だと思っていたのに。
一人になる不安、払えなくなる家賃、病気の不安
しかし、これらはあくまでも作家の物語のはずなのに、二人の物語だと読者を引き込む。
最後まで二人の実態も自殺の理由も明かされないが、生きること、存在していることの不安、恐怖がどんな事もあり得ると思わされる。
なかなか読み応えのある一冊だった。
次作も期待される挑戦的な小説。
紙の本
イニシャル、匿名性
2021/04/01 22:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物がイニシャルなのでイメージや性別まで徐々でなければ分かってこない。
いろいろなものを晒しているのに肝心なことは暗号化されている現代の不気味さを感じてきます。
何となく個性を剥いだら全体的に冷たい空気感なのに、その中でチラチラ現れる感情の起伏が際立ってきて、ラストまで続きます。
小説家の現実と過去、小説の内容が重なり合い融け合い、不思議な感覚でラストを迎えます。
紙の本
不思議な溶解
2022/04/18 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
文芸評論家の池上冬樹さんが、どこかの新聞の書評で正直言って「これは失敗作だろうと思った」と書いていたが、その印象がよく分かる不思議な小説だ。
事実に基づく物語であり、事実を作家がフィクションで補っていくのだから、ドラマティックな展開も、ミステリーのようなハッとする謎解きもない。
何ともいえない読後感が残る。
池上さんが「溶解」と述べていたように、現実の虚構の間を突くのではなく、まさに溶け合ってあわいが分からなくなる。スカッとした解決や結末を求めて読むとがっかりするかもしれないが、文学としてはありだ。
紙の本
現実と虚構の交錯
2021/09/23 13:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tsug - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実と虚構、過去現在未来が交錯する。
恩田陸作品は、この作品のように作者視点で語るものが増えてきた印象がありますが、あまり好きになれません。しかし、ラストの虚構と現実が入り混じるような流れは引き込まれました。
紙の本
面白くない
2021/08/16 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の読解力が落ちたのか、よく分からない話でした。広告に騙された気がします。でも、このひとの作品って、そんな話が多い気がします。
紙の本
何?
2021/06/29 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみるけど今度もそうなの?恩田さんやっぱり?という感じの肩透かし。あらすじから期待はしたのだけれど、また読んでも報われない残念感。
「何年か前の、女性二人の自殺の新聞記事」が軸となってはいるものの、それに絞れば短編程度のはず。長編の体裁となっていますが、その他に書き加えた雑感が多いです。
確かに黒でも白でもなく、はっきりしない「灰色」の世界。
また、改行が多い。こんな文体でしたか。夢枕獏さんのよう。
く、
く、
く、
とか書くようになってしまうのでは?(く、く、く、横書きだと妙)
オススメしません。後半は読み飛ばしてしまいました…
一番残念なのは、イマジネーションの飛翔が感じられないこと。
電子書籍
読みにくい
2022/05/07 22:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
というのは、コロコロ視点や場面が変わるから。よほど集中しないと、わからなくなります。それと、40代の二人の同居の女性ねえ……。なんか……。二回読み返すと、わかるのか……と思いながら、その気力はないな