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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/02/10
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/243p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-16902-5
読割 50
紙の本
天使と悪魔のシネマ
著者 小野寺史宜 (著)
結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男…。運命の現場にやってくるのは天使か、悪魔か? 容赦ない運命とぬくもりが同居する物語。『小説すばる』『asta*』...
天使と悪魔のシネマ
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商品説明
結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男…。運命の現場にやってくるのは天使か、悪魔か? 容赦ない運命とぬくもりが同居する物語。『小説すばる』『asta*』掲載に書き下ろしを加え単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。
「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」
望まぬ未来を告げられた人間は驚き、ささやかな抵抗を試みるが、運命からは逃れられない。彼は数秒後に死ぬ。だが、ちょっとした余地がないわけではない。結果には幅があり、その余地をついて仕事をするのが天使と悪魔だ。誰かが左に踏み出そうとする足を右へちょっとずらす、それくらいのことをする。狙いをさだめ、タイミングさえ間違えなければ、それなりに効果がある。かといって天使も悪魔もさほど華々しくはない。天使はフリーターと区別がつかないこともあるし、悪魔だって時々しくじる。
この物語にはいろんな人物が登場する。みんな明日があると思って生きているが、天使や悪魔から見ればそうではない。運命の岐路に立っているとも知らず、彼らが次の一歩を歩みだすとき、天使と悪魔は現場に急行するのだ。
独立した読み心地をそなえる10話からなるこの小説は、進むにつれ、遠くにいた人間が近づき、裏が表になって、物語は新たな相貌をあらわす。なぜなら、これは天使と悪魔がつむぐ物語だから。日常なのに異界、温かいのに容赦ない。2019年本屋大賞2位のベストセラー『ひと』とはまた違った味わい、小野寺史宜の新たな傑作エンタテインメント小説。
目次
レイトショーのケイト・ショウ
天使と一宮定男
悪魔と園田深
今宵守宮くんと
カフェ霜鳥
ほよん
LOOKER
おれ、降臨
宇宙人来訪
中津巧の余生【商品解説】
収録作品一覧
レイトショーのケイト・ショウ | 5−36 | |
---|---|---|
天使と一宮定男 | 37−59 | |
悪魔と園田深 | 61−85 |
著者紹介
小野寺史宜
- 略歴
- 〈小野寺史宜〉千葉県生まれ。「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。他の著書に「みつばの郵便屋さん」など。
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紙の本
「LOOKER」「俺、降臨」が好き
2022/01/14 21:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ひと」「まち」ときたのですが、
最初の掌編が雰囲気がかなり違って
思わず作者を確かめたほど。
「LOOKER」「俺、降臨」辺りまできて
ふんわり優しい感じがあってやっと納得。
生と死の間には天使と悪魔のこんな攻防があったとは。
天使ができるのは、マイナスをゼロにすることじゃなく、
ちょっと減らすことくらい、というのが
人間くさくて斬新でした。
電子書籍
ちょっと不思議な物語
2023/09/26 20:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リオボカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が天使と悪魔、死んだ人ともうすぐ死ぬ人、という不思議な物語。短篇集ですがリンクしている所もあります。2度読むと新たな気付きがあります。
紙の本
なるほどね
2022/07/25 14:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎さんに作風に似てるかなあ。
あっという間に読み終わってしまった。
最初の話が良かったかな。
天使なのか悪魔なのかはよくわからなかった。
綱引きしてる感じ?