「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
検閲官 発見されたGHQ名簿 (新潮新書)
著者 山本武利 (著)
敗戦後の日本では、あらゆる言論がGHQによって検閲された。その職を担ったのは、英語を解する日本人エリート達だ。著者が発掘したGHQ名簿や経験者の証言など第一級史料を基に、...
検閲官 発見されたGHQ名簿 (新潮新書)
検閲官―発見されたGHQ名簿―(新潮新書)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
敗戦後の日本では、あらゆる言論がGHQによって検閲された。その職を担ったのは、英語を解する日本人エリート達だ。著者が発掘したGHQ名簿や経験者の証言など第一級史料を基に、今日にも通じる問題を炙り出す戦後裏面史。【「TRC MARC」の商品解説】
沈黙は、破られた――。敗戦後、あらゆる言論がGHQによって検閲された。雇われた日本人エリートたちによって――。発掘名簿や、経験者の証言等、一次史料から浮かび上がる戦後裏面史。【商品解説】
著者紹介
山本武利
- 略歴
- 〈山本武利〉1940年愛媛県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。同大学・早稲田大学名誉教授。NPO法人インテリジェンス研究所理事長。著書に「陸軍中野学校」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
新書ながら重厚な一冊
2022/04/18 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
占領下の日本で検閲があったことはある程度は知られていよう。
例えば、原爆被害などのプレスコード。ただ占領軍の検閲は当然、原爆だけにとどまらない。GHQ下にCCD(民間検閲局)という組織があり、随分厳しかったようだ。
ということまでは何となく認識していた。
そして、そこでは多数の日本人検閲官が働いていた、という。ちょっと考えれば分かることだが、占領軍に検閲をやられた、という意識が先立ち、そこにいた日本人検閲官のことまで考えたこともなかった。
本書は、その検閲官の実態に、資料や証言から迫り、暴いていく。
2万人以上がここで働いていたことになるらしいが、これまで証言などが表に出てこなかったのは、占領軍の手先となって検閲したことへの後ろめたさなどがあるのだろう。
私的に語っても公には認めなかったそうだ。
あの鮎川哲也や津田塾の大学生たちも関わったことがあったという。
忘れてはならないのは、こうした統制に従い、検閲資料が米国に持ち帰られてしまうことを許したのは、日本の国民であり、日本のメディアだと言うこと。
著者が述べているように、これらが取り戻され、研究調査が進むことを願う。