読割 50
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暗闇坂の人喰いの木 改訂完全版 (講談社文庫 御手洗潔シリーズ)
著者 島田荘司 (著)
暗闇坂の上にある西洋館の屋根に跨ったままの死体。敷地内に立つ樹齢2千年の大楠が、近寄る人間を呑み込むという伝説は本当だった? 名探偵・御手洗潔は、巨木の周りで相次ぎ起こる...
暗闇坂の人喰いの木 改訂完全版 (講談社文庫 御手洗潔シリーズ)
改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木
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商品説明
暗闇坂の上にある西洋館の屋根に跨ったままの死体。敷地内に立つ樹齢2千年の大楠が、近寄る人間を呑み込むという伝説は本当だった? 名探偵・御手洗潔は、巨木の周りで相次ぎ起こる奇妙な事件の解明に挑むが…。【「TRC MARC」の商品解説】
さらし首の名所だった「暗闇坂」にそそり立つ樹齢二千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだのか。近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とは。とうてい信じられない怪事件に名探偵・御手洗潔が敢然と挑む。しかしながら真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を極めるものだった。本格ミステリーの巨匠が精力を注いだ大傑作。
【商品解説】
著者紹介
島田荘司
- 略歴
- ●著者紹介
1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、本書まで50作に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『光る鶴』などの吉敷竹史刑事シリーズで人気を博す。2009年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また、「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「講談社『ベテラン新人』発掘プロジェクト」の選考委員を務めるなど、新しい才能の発掘と育成にも尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳、紹介にも積極的に取り組んでいる。
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御手洗シリーズ第四長編。奇想理論に基づいた重厚な長編。
2021/11/14 09:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな奇怪な事件は、暗闇坂の事件を別にして、ほかに私は知らない・・・・・・短編「山高帽のイカロス」(『御手洗潔のダンス』所収)で、予告されていた暗闇坂の事件が、この名探偵御手洗の第四長編です。
幕開けは、人を食うという伝説のある暗闇坂の大楠の横に建つ邸宅でおきた住人の奇怪な死。台風の夜、男は屋敷の屋根の上にまたがって死んでいたのです。
調べ始めた御手洗の前に現われるエキセントリックな人々と、あまりに大勢の人の死にかかわってきた楠の来歴。本当に、この木は人を食べるのでは・・・・・・という、うすら寒い戦慄が記述者石岡君と読者に忍び寄ります。
さらに事件はイギリスへ。海外へ飛び出す御手洗と石岡が、ネス湖に程近い寒村で見た「巨人の家」が意味するものは・・・・・・?
怪奇、冒険、そして謎解きのエッセンスが詰まった名作です。