善き王子のための裏切りのフーガ （ＣＨＯＣＯＬＡＴ ＢＵＮＫＯ）

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

物語としてとても魅力を感じました。

ちょっと考え無しなルカの行動も、まるで舞台作品のように思えば感情移入出来、不遇で投げやりなシセに同情しつつも、気概持てよ～。と思ってしまったり。

最後は悲劇でなく、ちゃんとハッピーエンドで終わったので良かったです。

電子版ショートは台無しな感じに愉快で、一気にコメディかっ。
と楽しみました。

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投稿者：蛍　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

他レビューの星が少なくてどうかと思ったけど、面白かった。美しさや諦念、誠実、生真面目。予想される裏切りと破滅が淡々と綴られていく。最低な兄王子以外はみんないい人で、できすぎてるけど、それで救われた。ハッピーエンドで良かった……

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

みずかねりょう 先生の挿絵が美麗。

主従もの　で、フーガとは、
模倣対位法(対位法)による音楽書法および形式。
〈逃げる〉を意味するラテン語fugereに由来する遁走曲　「逃走/駆け落ち/遁走」
・・・そのまんまだった。
フーガの形式通り、揺れるシセとルカの心理描写がおりこまれて展開、駆け落ちする物語。

身分を偽り第5王子シセの侍者になったルカは、革命組織が送り込んだ密偵、
王宮の隠し通路を探すことた使命。
ところが、国民の評判と違って、シセは賢王の資質を備えた好人物だった。
隠し通路を見つけたけれど、双方の板挟みになり、常に最後まで揺れるルカ。
一方、シセは達観、そして諦観しており、落ち着いている。

四分の三が、伏線仕込みで、残りで一気に伏線回収。
面白い展開だと思うのですが、『いつかあなたに逢えたなら』もそうでした、
伏線回収が短くてあっけない。
これはは、紙面の都合というより、「何はともあれ何があってもハッピーエンド」がポリシーの著者さんの癖なのかもしれない。

「俺を殺してくれないか」という場面は山場の一つですが、あっさり。
もっと結末部分の描写というか、心理描写を細かくして、展開の余韻と予後を味わいたかった。ひき込まれる展開だけに少し残念。

電子の書き下ろしに、その後が少し書かれてます
・・なんか、結末部分が追い込み気味なのは、頁数の兼ね合いだったのかな？

会社勤務の傍らの執筆活動は大変だと思いますが、次作に期待で、ほし５個。

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投稿者：M　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かった。
王族と貴族の腐敗のせいで反政府組織のクーデターが起きる。
彼らを手引きするために攻めが受けの従者として王宮に潜入したのに、
受けと親睦を深めてしまう。
覚悟を決めている受けの姿が清くてかっこよかった。
一番王族に相応しかったのは受けだったね。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

設定も流れも破綻なく
切ない息苦しい話です。

王子のシセは諦めの上に立って
それでも賢く、
誰かのために自分を犠牲にすることもできるほどの力がある。
ルカは優しくまっすぐな感じな男なのですが。
彼は妥当王国とか王族への反逆心とか薄い感が。
なので、従者として取り入ってからのシセへの傾倒部分が
若干弱い感じはしないでもない。
それでもまあそこあまり気にせずに流れには乗れます。

ただ全体として文章も話の流れも淡々としすぎていて
それがじわじわとくるのかと思いきや・・・
最後までそのまま行ってしまった感がある。
（展開が予想通りすぎるので何かしらの力が欲しいところ）
もう一息的な読後感がありました。
（残念感というのでしょうか）

瑕疵はないけれど、
「これ！」という力も弱かったなぁと思います。
あえて言うならば、もう一息な感じが残る。

シセが踊るシーンは好きです。

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投稿者：こうべ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

圧政をしく王家を斃すとっかかりのため、末王子の従者になった主人公がその王子に惹かれて行くという話。

ごく個人的な感想として受けにも攻めにも好感が持てず、なにかと胸糞悪い上、微妙に都合いい展開が星2の理由です。

あとがきの作者さんのグッとくるポイント2つとも全く共感できなかったので私とは合わないようです。