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商品説明
多様な目的で海外に雄飛する越境の時代。異なる「言語」「言語教育」「文化環境」などの間を「移動する子ども」の生き方に焦点をあて、その実態と役割、問題点、これからの可能性を問うことで、新たな学問領域の構築を目指す。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は、新しい学問領域として「移動する子ども」学を提案する。
「移動する子ども」とは、目の前の生きている子ども(実体概念)ではなく、幼少期より複数言語環境で成長したという経験と記憶を中心に持つ分析概念である。その分析概念には、「空間」「言語間」「言語教育カテゴリー間」の移動経験の貯蔵庫が3つあり、それらが相互に影響しつつ重なり、記憶が形成されていく。また、「今、ここ」の日常的移動の横軸と、「あの時そしてこれから」という過去と未来を繋ぐ個人史的移動の縦軸を持つ。幼少期から複数言語環境で成長する人の生を捉え、理解するには、このような分析概念としての「移動する子ども」が有効である。
「移動」と「ことば」というバイフォーカルな視点に立つ「移動する子ども」学は、必然的に、既存の学問領域の視点と研究方法と微妙にズレた視点を取ることなり、結果として、既存の学問領域を超えた学問領域を創出することになろう。それは、新たな子ども理解や、認識枠組み、成長と記憶、人の主観的な意味世界を探究することになり、21世紀に生きる人々の移動性、複文化性、複言語性のリアリティを明らかにすることになろう。(本書序より)
研究者の方にとっては今後の研究の道標として。一般読者の方にとっては、「移動する子ども」の経験や記憶をたどる、読みごたえのある読み物として是非手にとっていただきたい一冊です。【商品解説】
目次
- 序 なぜ「移動する子ども」学なのか
- 1.はじめに
- 2.「移動する子ども」という現象
- 3.「移動する子ども」という経験
- 4.「移動する子ども」という記憶
- 5.分析概念としての「移動する子ども」
- 6.何をどのように研究するのか
- 7.本書の構成
- 第1章 「移動する子ども」という記憶と社会
- 1.人の移動をめぐる思索
著者紹介
川上 郁雄
- 略歴
- 〈川上郁雄〉早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。博士(文学、大阪大学)。専門は日本語教育、文化人類学。著書に「私も「移動する子ども」だった」「「移動する子どもたち」のことばの教育学」など。
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