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商品説明
【柴田錬三郎賞(第34回)】生き延びるために、手を組みませんか−。いびつで孤独な魂が奇跡のように巡り遭い…。共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 朝井リョウの作家生活10周年を記念した書下ろし長篇小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
朝井リョウ
- 略歴
- 〈朝井リョウ〉1989年岐阜県生まれ。小説家。「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。「何者」で直木賞、「世界地図の下書き」で坪田譲治文学賞を受賞。
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紙の本
ごみ
2023/06/29 16:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
皆、価値観が変わるって書いてあるから変わったとか
言っとかないと自分が可笑しいと思ってしまうから皆これを読んでから変わりました☆*。とか言ってるだけ、結局何も変わってない。俺は何も変わらなかった。
誰も救われなかったし、
結局排除されたまますっきりもしないし
価値観も変わらない。
こんなので変わったとか元からLGBTに対して大した感情はなかったし考えてこなかっただけ、
八重子にも始終イライラする。
YouTubeになった子供は結局どうなったんだ。
全てが思考で終わってる
モヤモヤするし読まないほうがいい
紙の本
う〜ん
2023/06/06 01:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題の作品なので読むのを今か今かと心待ちにしてました。
ですが個人的にはう〜んという感じでした。
喉の奥に何かもやもやがつかえてしまう様な作品でした。
電子書籍
上品過ぎ
2023/11/27 18:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Jeu - この投稿者のレビュー一覧を見る
食欲も睡眠欲も裏切らないのは心身共に健康な人だけで、どっちも割と簡単に裏切ってくるものだと思う(現に本作にも過食嘔吐の人物が登場する)が、そこがまず冒頭から違和感。食欲、睡眠欲ときてじゃあ性欲は、という提起かなと思いつつ途中で物欲も出てきて、なんか中途半端(「物欲は裏切らない」ってもはや文として?)。
水に興奮するのはいいが、興奮した後の行為の描写がほとんどないのが説得力に欠けて、じゃあ毎日お風呂場で一人でしてるの、とか、公園で盛大に水遊びしたとしてその場でしたくならないの、抑えられるくらいの興奮なの、とか、なんか上品過ぎ。
もっと読者が不快になる描写があってもいいのに。
異性を好きになることと性欲は必ずしもイコールではない(幼稚園児が異性を好きになってもそこに性欲はない)けど、夏月と佳道が繋がりを持ちたいと思えたのはやっぱり異性だったからなの、とか、同性に体の上に乗られても同じように安心できるの、とか、色々しっくりこなくて読後の満足感なし。
電子書籍
これが?
2022/05/07 22:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝井リョウさんが、十周年記念作品、ということなので、すごく期待して読み始めましたが……。期待外れと思ったのは、自分だけでしょうか……。朝井リョウさんにはもっともっとよい作品ありますよ
紙の本
多様性
2021/10/20 02:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイノリティという言葉が、今の世の中は一人歩きして、その実体を知っているのか、わかっていないだろう、と言われているような感想です。読んでいくと、こんな人いるかも……と、思ってしまいました。
紙の本
異端というマイノリティ
2023/02/05 22:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了してから脳裡には2つの事が浮かびました。1つ目は、本作品を書き上げるに当たって、かなり緻密に構成を練ったのでは、という事。2つ目は本作品の中心となる『水』をよくぞネタに思いつく事が出来たという事。
まず構成として、『語り手』が順番に主体となって話を進めていく形式。この形式はミステリ小説では時折見掛けます。近時では湊かなえさんの『白ゆき姫殺人事件』が一例です。ただ本作品は更に拘りがあり、それは前章の一文にあるワードやセンテンスが次章の冒頭に引き継がれるというスタイルです。テレビCMでもありますが、A君が持っていたカメラにどんどんクローズアップされ、更にその後再び引き下がっていくと別のBさんが同じカメラを持っていた、みたいなやつです。
2つ目であるテーマの『水』については、よくこんな発想が湧いたなぁ、です。マイノリティというものは殊更日本人が最も敏感になる分野であり、その分野に向けて昨今世間を賑わす(もう今や昨今ではなく、かなり前の時代からも陰々とあったでしょうが)社会的事件を根底にして抉り出したキーワードを鋭く描いています。社会ネタと言えば宮部みゆきさんの『模倣犯』を少し彷彿とさせるような気もしました。
さて、本作品の最大ネタである『マイノリティ』。このワードを、どう捉えるか。現代に於いてとても複雑で難しい内容だと思います。島国である日本という古来から横たわる根深い思想文化から考える必要は多分にあるでしょうし、随所に出てきていた『多様性(ダイバーシティ)』と関連付けてみると、一絡げに纏め上げる事が出来ない様相もあります。まさに現代ネタです。そういった複雑な様相を本作品で読み手に呈ずる著者は、なかなかに凄いと感じました。
朝井リョウさんの作品と言えば過去に2つ程読了しましたが、今一つピンと来ず、の印象でした。ですが、本作品はかなりズッシリと応えました。一方で同氏の作品のタイトルはパロディー的なものが幾つかあり、本作品もおそらく『性欲』からもじった『衒い』感がします。『正欲』の『正』について、食欲・睡眠欲・性欲が3大欲求と言われ、その3つは人間として大多数、マジョリティとしての欲求であり、また追究すると人間或いは日本人が持つマジョリティの感覚という意味で『正』を使い、そこから対比的クローズアップでマイノリティを炙り出す暗喩的な狙いがあったと解釈しました。
紙の本
初の朝井リョウ作品
2023/03/28 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
恥ずかしながら、朝井リョウ作品はこれが初めて。
読んだら、読む前には戻れない!というキャッチコピーは、大袈裟に聞こえるが、確かにそうだなと感じる。
多様性という言葉を用いて、自分とは違う何かを「受け入れてあげる」側だと思っている人は多いように思う。かくいう私もそのうちの1人なのだ。
今まで軽い気持ちで見ていたテレビのニュース。
今までと同じように、、見れない気がする。
紙の本
まさに、正欲。
2022/11/04 03:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くるくる - この投稿者のレビュー一覧を見る
多数派で構成されるこの社会で、多数派に紛れ込むことでしか生きていく方法がない現実。
そんな世界で芽生えた多様性の理解、尊重の傾向。
多様性とは何か、多様性を理解することの意義を考えさせられる本であった。
詮索、干渉、査定される現実はいつの時代も変わらないのではないかと恐ろしくなった。
紙の本
想像力
2022/05/30 13:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
何言ってもネタバレになりそうで何も言えやしないんだけれど、
無意識に人を傷つけかねないために
想像力というか、物を考えながら他人と接しなければならないなという教訓を得た。
自分の想像の範囲内がいかに狭いものか。
価値観がぶっ壊されます。おすすめ。
紙の本
多様性とは、、
2021/10/24 07:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「多様性」という言葉に違和感を持っている方には読んでほしい。
マイノリティな考えだから、多様性のあみ目からもこぼれ落ちてしまう。そのマイノリティって、誰が決めたの?
自分の了見の狭さを思いしらされる本でした。
紙の本
欲
2021/08/04 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝井リョウさんの本は、割と読んでいる方だと思います。それでも、この本は、なかなか読み進む事ができませんでした。途中からは、ぐんぐんと話しに引き込まれてしまう感じでした。
紙の本
ニュースを見る目が変わってしまう問題作
2021/06/19 07:19
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品の評価は人によって分かれると思います。
しかし、読む前と読んだ後ではニュースで報道される事件を見る目が変わってしまう問題作だと思います。
報道される容疑者の供述に「そんな事ある訳ないだろ。口実だろ」と思った事は何度もある。
でもそれが真実だとしたら?
世の中には多様な価値観があり、自分には理解できない趣味趣向の人間はいる
さまざまな価値観を認めるという事の持つ矛盾点を読み応えのある作品に仕上げた作者の力量に感服した。
紙の本
これぞ朝井リョウの真骨頂と言える作品!
2021/05/28 13:08
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うにょ〜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は朝井リョウさんの作品で単行本となっているものは全て読んできました。そんな中でも本作は10周年記念に相応しい素晴らしい作品だと思いました。本作品は「これは、共感を呼ぶ傑作か?目を背けたくなる問題作か?」というキャッチコピーが掲げられていますが、個人的には「共感を呼ぶ傑作」だったのではないかと思います。決して安易な共感をすることは許されない登場人物たちではありますが、作品の軸となるテーマは私が抱いていた現代の風潮に対する違和感を代弁してくれているように感じるほど共感できるものでした。ただ、作品に登場してくるもの(人物等)の引用元が露骨というか、明らかに特定のものを想起してしまうのがやや気になりました。しかし、描写や構成が素晴らしく、やっぱり朝井リョウさんの作品は好きだと思える作品でした。次回作も楽しみです(エッセイも期待してます笑)。
紙の本
読める人には読んでほしい
2021/05/07 19:49
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、読めない人もいるのではないかなと思います。
性的描写が苦手な方には注意…だけど!読めるのなら!読んでほしい!と思いました…。
まさに、読む前の自分には戻れません。
だってもう、読んでしまったし、納得してしまったから。
改めて、小説家さんというのは凄いなぁなんてポカンと口が開いてしまいました。
実は朝井リョウさんの作品は読んだことがなかったのですが、片っ端から読みたいなと思います。
決して無理強いはしないように、でもさりげなくこの本を、知り合いに布教したいという気持ちでいっぱいです。
(ああでもこれも良くないことなのだろうか…)
紙の本
あらすじをかんたんに書けない衝撃作
2022/01/13 11:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」―。なにやら突然、鋭利な刃物を突きつけられたような一文である。朝井リョウさんの作家生活10周年記念作品。本書は「絶望から始まる痛快。あなたの想像力の外側を行く」気迫の書下ろし長篇小説。「読む前の自分には戻れない」...そう心して読み始めたほうがいい。本書は、曇りなく讃美される「誰もが自分らしく生きやすい、新しい時代」の虚像を引きはがし、白日の下に晒す―。ザックリ言うと、これまで特に深く考えもしなかった常識や価値観というものをことごとくぶった斬られ、一から出直しを迫られる感じである。