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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の働き方の現状が、わかりやすくてよかったです。世界標準との違いなど、冷静に見つめて、働き方改革につなげてほしいです。
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筆者の海外在住・就労経験をベースに、”世界標準の働き方”を書いた本かと思ったが、主張を裏付けるデータも結構載せてあり(論理の飛躍や筆者の主張をいまいち裏付けていないと感じられるデータもあったけど)、思ったより客観的データをベースに書かれている印象を受けた。
グローバル化・IT化により、所属組織より個人の能力がモノを言う社会に変わってきているため、日本の終身雇用・年功序列は世界の非常識となってきている。世界では非正規雇用や転職がより一般的であることを踏まえると、日本の非正規雇用が増えている問題も、一概によくないというより、賃金体系の整備等をすればいいのかもしれない。
因みに、日本の年功序列・終身雇用という働き方は、戦後復興に際して定着化したもので伝統でもなんでもないらしい。
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戦後の日本経済の振り返りのような内容もあって、大変興味深い。うまくいかないことを自分のせいにしてしまう日本人のまじめさが仇となる。
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よくある論調。日本企業の実態や本質的な課題と向き合うこともせず、理想論で展開されていく内容の浅い本だった。現実は海外の話をしたところで、何の役にも立たない。例えば転職回数が多いことをむしろ称賛しているが、日本でそんな人材が成功している例が身近にどれだけありますか?むしろ自己評価ばかり高くて、言うほど機能しない人が多いのが実情。要は日本人あるいは日本企業の気質や文化など掘り下げないと、所詮理想論。
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労働問題を中心に日本人の意識・価値観がグローバルな世界標準から乖離し、鎖国化・ガラパゴス状態となっているとの指摘は厳しい。バブル崩壊から30年、日本人と日本は世界の潮流から目を背け、日本の地位低下の現実を受け入れない。
「コロナ」は日本の世界におけるポジションの低さを、医療・DIGITAL・政治リーダーなどで露わにした。まさに黒船ショックであるが、本書はその本質を解明する。
あらゆる分野が「世界の常識」をベンチマークとしなければ立ち行かない時代
平易だが、グローバルをキチンと押さえた良書です
1.日本の「労働慣行」は戦後高度成長期のもの 現在は不適合だが改革は手つかず
①年功序列②終身雇用③企業内組合④集団主義⑤長時間労働
→低い生産性 専門性よりジェネラリスト
2.知識産業の時代へ 個人の創造性 成果主義 プロセス管理はお任せ
3.格差は拡大 労働需給はグローバル市場 賃金の裁定
製造業も海外で生産 先進国には企画・研究・開発部門のみ
4.日本は外科手術=制度改革を回避 漢方で対処療法
5.「働きがい」と「生産性向上」を両立させる リモートの活用は必須
2021/05/08働き方の世界標準☆☆ 谷本真由美
1.日本の働き方は世界標準から異質
①終身雇用②年功制給与③企業内組合④集団主義
これらは戦後の高度成長期、人口ピラミッドに合致し効果を発揮
しかし人口構造も経済成長が大きく変化しても労働制度は硬直
「減少する正規雇用」若者の将来への不安を助長し社会の持続を国難に
→外科手術の必要な患者に「マッサージと湿布」でその場凌ぎ
中高年幹部=正社員の既得権益化 江戸時代の上士武士階級と同じ
2.ゼネラリストという素人登用 政策・経営の劣化
「専門性」が評価されない
東大法学部ヒエラルキー 大学教育が機能しない(大学院は尚更)
素人が2年単位で小手先の対応を重ねるだけ
本質の問題解決は出来ない
→日本の30年の衰退要因と思う
俗人評価から機能評価へ切り替えるべき
3.イノベーションの不適
差別化が生命線 人と同じことを求めてはダメ 過度な同調性
新しいコンセプト→エコシステム生態系→製品・サービス Appleのように
4.富裕層はフローリッチ→資産リッチへ トップ1%が資産5割を所有
5.大学教育は英語が標準
6.リモートワークの再構築 インプット アウトプット 評価 報酬
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今、世界で働き方がどのように変わってきているか、日本にいるとなかなか気付けない。
自分の世代は逃げ切れたとしても、自分の子どもの世代になると、このまま日本で安定した働き方をしていくのは難しいと思った。
これからは「自分商店」という考え方が必須。
ひとつの会社でずっと働くことではなく、自分だけのスキルを武器に会社を渡り歩くというスタイルが一般的になっていきそう。
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お金のために汗水垂らして働いて、
でも何でこんなに働かなきゃならないの?とか
やりがい迷子になってるのは日本人だけ?
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目新しい言説は特になかったが、日本の労働に関する問題点を的確に突いた書籍だと思った。
グローバル化の促進によって、日本はさらに欧米に近い(弱肉強食の)働き方を強いられる。また、コロナ禍によって社会がIT化へ大きく舵を切るだろう。そのため、若者は特に市場に求められるスキルの習得や、変化を恐れない姿勢を身につけることが肝要だと思う。
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この類いの本はあまり馴染みがないので、新鮮に読めた。データを元に、海外と日本の働き方の違いを述べる内容。まあ、確かに彼女の主張に頷けるところもある。だけどそう簡単には変えられないのが現実。少しずつ、こういった書籍や情報が入ってくることで変化していくことも大切だけど、その僅かな変化の途中に生きる私たちは、うまく折り合いをつけてやっていかなきゃいけない。理想ではあるけれど、それが本当に日本人や日本の制度、風土に合うかは別問題な気がする。何でも海外と同じにする必要もないとは思う。
でも結局、彼女はこう締めくくる。
「自分が幸せになるのは、自分が求めることに取り組むことであって、"周囲"が期待する役割を演じることではない」
自分の求めることが会社勤めならそうすればいいし、趣味を仕事にしたいならそうすればいい。海外でスタンダードな働き方が好みなら、そういう会社や生き方を選択すればいい。
見えない、存在しない"周囲"を勝手に感じて、比べて、卑屈になる必要はない、ということ。
知ることは大事だけど、知ったからといって必ずそうしなければいけないこともない。他を知らないで選んだものより、他を知った上で選んだものの方が、自分に対して説得力があると私は思うので、こういう書籍を定期的に読むことは考えを深めることができて良い。
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図書館で。
2015年の『日本人の働き方の9割がヤバい件について』を加筆修正し、改題したものと最後に書いてあった^_^
1時間くらいで太字を飛ばし読み。
データや英語の記事などいろんな情報を参照しながわかりやすく書かれている。
働き方に悩みまくる日本のサラリーマン。
あなたが悩むのはニッポンの働く仕組みがおかしいから。
働き方の激変はグローバルな潮流。
生き残りたければ自分商店を目指せ。
来るべき時代に備えよ。
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知識産業が重要性を増す世界では
人と異なることを思いつくことこそ強みになる。
バリューチェーンの全世界標準
場所に依存しない
仮想空間で限られて時間で仕事をする
自分商店化
特別な顧客への気遣いや企画は 創造性が発揮される
やりたい仕事ではなく、求められる仕事
スピードと臨機応変性
業務の要件分析と分業
消費にはお金を使わない
価値を生み出すものにお金を使う
年収ではなく資産
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海外のワーキングスタイル等を説明する事に留めれば良かった。
日本の働き方を批判するならもっと日本の働き方を研究してからにしてほしい
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4/4
日本人と海外の働き方の違いから将来の仕事の見通しまでを扱った本。
前半は日本人の労働観に詳しく扱われていて面白かった。
引用元もはっきりしていた。
後半は薄っぺらい。
Todo
実際のHRスタートアップについての本や記事を読む
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未知の著者の本であったが、これは日本と世界の主に経済・雇用・社会状況を的確に分析した本である。裏付けとなる統計グラフや、論文の出どころが明記してあり、独りよがりのエッセイ(独断または自己宣伝)でないところも気持ちがいい。
すでに言われていることではあるが、日本社会(企業)の成功体験としての終身雇用・年功序列・労使協調などの「美点」が、現代ではことごとく逆回転していることが改めて説明されており、40代以下の若者が真剣に考えなければならないことが多い。
すでに老境に達した身としては時代の転換が「遅かった」と悔やまれるが、まあ、逃げ延びたという見方もできるだろう。
ただ、この本で触れられていない「逆打ち」として、芸術・伝統技術など自己の興味・能力に恃む自信のある人間は却っていい世界を生き延びられるだろう。
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会社に命を捧げても空しいだけ。どのように働くかは自分で決める。
『ワークシフト』が売れるのは日本が一番。それだけ不安に思っている人が多い。
些細なサービスを褒めるのは、空威張りしているだけ。
イギリスの研究者は、論文だけが評価される。一般図書は評価されない。むしろマネーモチベーションの高い人と思われて軽蔑される。
イギリスでは、年功序列は差別であるとされている。スウェーデンでは公務員の年功序列賃金は廃止されている。
配置転換は高度化している現在では効率が悪い。
人件費が安い国で生産を行うことは、製造業だけでなく知識産業にも広がっている。
正社員とフリーランスを繰り返す人もいる。正社員であっても安定していない。
欧米でも英語は必須。日本の大学は英語で学べない。
日本型雇用システムは、若者に辛く、中高年にも辛い。スキルが身につかずに役立たずになる。
長期的には日本型雇用システムは維持不可能。
「弱まる日本の長期雇用制度」経済社会総合研究所の論文。
若者の嗜好が変わったのは、構造的な不安があるから。外科手術が必要なのに、怖いから行わない。
仕事の報酬は需要と供給で決まる。市場で評価されているか、が仕事を選ぶ決め手。転職が難しいのは、需要がある技術がないから。
イギリスは公務員でも会社員でも解雇が可能。
日本も大正から昭和は解雇が簡単で離職率も高かった。