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不足を知る
2021/06/01 16:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に挙げられた本の数と内容に、頭を殴られた気がした。
読んでいない本がいかに多いことかと、愕然とした。たった「200冊」だというのに、これまでに読んできた本との分野の違いで、まだ何も知らないのだと思い知らされた。
これからまだ足りない所を埋めて行く作業が必要なのだと自覚しただけでも、今は良しとすべきか?などと自問しながらの読書だった。
他人の書棚を覗く機会に行き当たったような本でした。
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読書大全
著作者:堀内勉
発行者:日経BP
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊。
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p5 瀬島龍三 幾山河:瀬島龍三回想録
p7 電力の鬼松永安左エ門 実業家がひとかどの人物に成長するには闘病、浪人、投獄のどれかを体験しなければならない
p14 ハンナ・アーレント エルサレムのアイヒマン
p19 読書の目的は、本をたくさん読むこと、たくさんの知識をみにつけることではない。良い本をじっくりと読んで、それを自分のものとした上で、さらに自分の頭で考えることを目的とすべき
p58 ユヴァル・ノア・ハラリ サピエンス全史 人間が獲得した虚構を信じる力が神話を生み出し、見知らぬ人同士の協力を可能とし、社会を作り上げ、宗教、国家、法律といった想像上の秩序を成立させていった
p99 弁証法というのは、同じ問題について2つの相対立する立場がぶつかり合っている状態から、その矛盾を新たな次元で統一する止揚(アウフエベン)と通じて、高次の段階へ至るというもので、定立、反定立、総合という三段階で説明されます
ヘーゲル 精神現象論
p107 西洋哲学と東洋哲学では真理の捉え方が異なる
西洋ではプラトンの時代から、真善美の3つを価値ある理想(イデア)として追い求めた 西洋では言葉が重要な意味を持ち、真理も言葉によって表現できると考えられてきた
仏教の真理は言葉では説明し尽くすことができないものだとされています 仏教では、存在の究極的な姿としての真理を真如といい、これは「あるがままにあること」を意味します。しかし、言葉は不完全なものであることから、本当の真如は悟りを開いた仏陀にしかわからないとされています。、このように言葉では言い表せない真如を、離言真如といいます
p108 そもそも中国には古くから言は意を尽くさずのように、言葉は不完全なもので、人の心は正確に伝達できないという考え方があります。
東洋哲学と西洋哲学では実在の捉え方も違います
西洋哲学 真の実在は自然を超越した場所にあるとされています
東洋哲学 真の実在は個々人の内面にもとめられます
ナオミ・クライン ショック・ドクトリン
道元 正法眼蔵
広井良典 人口減少社会のデザイン
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非常に困難なビジネス経験を積んだ著者だからこそ紡げる、実践的かつ体系的な教養の書の入り口。哲学、経済、歴史、文化、そして日本論それぞれに、体型整理と名著の内容が紹介されている。自分自身の今の課題感によって、飛び込んでくる書物や内容は異なるだろうから、悩んだらまたパラパラ見て考える道標にしたい。
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<目次>
はじめに
序章
第1部 人類の知の進化
第1章 宗教と神話
第2章 哲学と思想
第3章 経済と資本主義
第2部 人類の歴史に残る200冊
第1章 資本主義/経済/経営
第2章 宗教/哲学/思想
第3章 国家/政治/社会
第4章 歴史/文明/人類
第5章 自然/科学
第6章 人生/教育/芸術
第7章 日本論
<内容>
500ページに及ばんとする読書本。人類の叡智を詰め込んだもの。ブックガイドとしても優れる。読みごたえもあり、読みたくもなる。
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古典のブックガイドですね。
1部は、宗教、哲学、経済の概説が書いてありますが、
それぞれの入門書、概説書に書いてあるような事が書いてあります。
この著者の独自性はなく、冗長に感じました。
1部で全体の位置付けを行なっていると言っていますが、概説としては紙面が少なく、教科書的な記述になっています。
教科書的内容でしたら専門分野の哲学入門のような本の方が、分かりやすいと思います。
2部の200冊は、量がすごいです。
古典をこれだけ纏めた労力には敬意を表します。
網羅性があるので気になっているものをピックアップして読むのが良いと思います。
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第1部:人類の知の進化
本書の前半では、人類の知の進化を「宗教と神話」「哲学と思想」「経済と資本主義」という3つの軸に沿って見ていきます。この「大きな流れ」を押さえることで、
はるか昔の祖先から連綿とつながる人類の歩みを俯瞰的に捉えることができるばかりでなく、第2部で紹介する「人類の歴史に残る200冊」への理解が深まります。
第2部:人類の歴史に残る200冊
本書の後半では、「人類の歴史に残る本」を「資本主義/経済/経営」「宗教/哲学/思想」「国家/政治/社会」「歴史/文明/人類」「自然/科学」「人生/教育/芸術」「日本論」の7章立て
中でも1章の「資本主義/経済/経営」は、ビジネスリーダーの方々の読書の入口として特に重要です。
「近代経済学の父」と言われるアダム・スミスから始まる近代経済学とその後の資本主義が、現在の我々のビジネスとどうつながっているのかを知ることから始める
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大全として列記された200冊はともかくとして、
ショーペンハウアーの読書方法論として、以下を引いてあるのは良い。
「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についても言える。」
序盤、著者のビジネスパーソンとしての前歴の記載が、共に過ごした平成の世でもあり共感がハンパない。
また、図書リストに入る前に「人類の知の進化」として、宗教、哲学、その他人文科学を概観した第1章を付けたところがいい。
というか、そこまでで本書はよいかな。
図書の解説は、興味があれば読めばよいので、1-2ページにまとめた著者による感想は、不要。
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宗教、哲学、経済の歴史をざっくり概観した後、200冊の書評(リストだけなら300冊)。難解と言われる本もなんのその、一体どうやったらこんなにちゃんと読めるんだろう。
積読しておいて、読む本に困ったときや、難解書の導入に使いたい。
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『独学大全』のような熱さや深掘りはない単なる名著紹介
「大全」と付けるのであればもう少し読書に対して、200冊に対しての軸のようなものを示して欲しかったが
だがこの200冊を読了しようとは思った
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はじめにに「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書の方が、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある」という、ショーペンハウアーの『読書について』の引用に膝をうちつつ、ページをめくりました。
がむしゃらに知識を詰め込んでいく年齢や時期というのも必要なんだろうけど、最終的に、何をもって最終というかは別として、あらゆる知識をまとまった良識に統合していって、行動に結びつけていくことが人生において重要だな、と思いました。
目録としても使えますし、電子書籍で読むよりは、本棚において、古今の名著を再読するのもよいですが、本書をみて概要を思い出すのに使う、という感じでもいいかもしれません。
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200冊のあらすじと解説を見開き1ページで述べている
分野別の目次になっているが
巻末に年表が有り、歴史とその時代の有名図書を紹介している。
年表から気になった本から読み込む。
子供と片っ端読みたい
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読書大全という著書名から、読書法やアウトプットの仕方などの本かと想像していましたが、全く違っていました。
冒頭、著者の読書に関する考え方も触れていますが、内容の大半がビジネスリーダー向けのブックガイドとなります。
ジャンルとしては、経済・哲学・歴史・科学が中心です。
ただ、単なるブックガイドというだけでなく、まずは歴史的に「宗教と神話」「哲学と思想」「経済と資本主義」の流れを振り返ったのちに、歴史的名著と呼ばれる書を紹介していますので、全体像が掴みやすくなっているのは特徴だと思います。
とはいえ、歴史的名著と呼ばれるだけに、要約された内容ですら難解なものも多いのも事実です。本書で自分の興味のある分野を読み込み、原書を手に取るという形で活用したいと思います。
▼ビジネスリーダーにとって、良書が必要。それは危機的な状況に立たされたときに付け焼き刃で読む、お手軽なノウハウ本ということではなく、常日頃から人間としての練度を高めておく、つまり人間としての基礎体力や体幹を鍛えておく
▼自然科学は我々に「意味」の世界についての手がかりを提供してはくれません。結局、我々は自分が何者なのかを知るために、終わりのない旅を続ける旅人のようなものです。その答えは誰かが与えてくれるものではなく、我々一人ひとりが自分の力で探し求めるしかありません。そして、その旅を続けるための良き道しるべになってくれるのが、良書との出会いなのです。
▼本を読むというのは、ただやみくもに頭の中に知識のバベルの塔を構築することではなく、思想・知識・洞察・確信を融合し。ひとつにまとまった良識や正しい判断や行動に結びつけていくためのものです。まず自説を立てて、それを強化し補強するために読書をして、自分の頭で考えるということが肝要で、これが単なる博覧強記の愛書家と、偉大な思想家や人類の進歩に貢献する人との決定的な違いなのです。
▼現代の大きな特徴は、資本主義の拡大とともに経済と科学の領域が肥大化し、その反面、宗教は大きな物語を提示する力を失い、哲学もその領域をどんどん狭められてしまったことです。フリードリヒ・ニーチェの「神は死んだ」(「悦ばしき知識」)という言葉は、この弱体化した宗教への批判であり、西洋文明を支え続けた思想の死を告げるものでした。
▼学問分化の流れ
宗教=神話+自然(世界)+人間(自分)
↓
宗教=神話 哲学=自然(世界)+人間(自分)
↓
宗教=神話 哲学=人間(自分) 科学=自然(世界)
↓
宗教=神話 哲学=人間(自分) 科学=自然(世界)
経済学=経済(社会)
<目次>
学問の構造と本書の構成
第1部 人類の知の進化
第1章 宗教と神話
第2章 哲学と思想
第3章 経済と資本主義
第2部 人類の歴史に残る200冊
第1章 資本主義/経済/経営
第2章 宗教/哲学/思想
第3章 国家/政治/社会
第4章 歴史/文明/人類
第5章 自然/科学
第6章 人生/教育/芸術
第7章 日本論
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https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/S00160/
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期待して購入しましたが、書籍のあらすじ集で、著者も言うように各書を読まないと得るものはほとんど無いという感じでした。高いのにもったいなかったな。読書への姿勢の前書きは言いたいことや気持ちがよく分かりました。ただ知識は人を救いません。世界の哲学、宗教観に日本人特有の偏りを感じました。