「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
絶滅魚クニマスの発見 私たちは「この種」から何を学ぶか (新潮選書)
著者 中坊 徹次 (著)
秋田県田沢湖だけに生息した魚クニマスが絶滅した。が、遠く離れた山梨県西湖で生きていた。クニマスとはどのような魚かを説明し、田沢湖での絶滅の経緯、西湖での復活でもちあがった...
絶滅魚クニマスの発見 私たちは「この種」から何を学ぶか (新潮選書)
絶滅魚クニマスの発見―私たちは「この種」から何を学ぶか―(新潮選書)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
秋田県田沢湖だけに生息した魚クニマスが絶滅した。が、遠く離れた山梨県西湖で生きていた。クニマスとはどのような魚かを説明し、田沢湖での絶滅の経緯、西湖での復活でもちあがった保全と里帰りについて語る。【「TRC MARC」の商品解説】
70年の時を超え、再び姿を現した魚「クニマス」が語り始めた。1940年、秋田県田沢湖だけに生息した魚が環境改変で絶滅した――。だが、生きていた。遠く離れた山梨県西湖で。なぜ西湖に? なぜ誰も気づかなかったのか? クニマスという魚の驚くべき生態から生まれた疑問が発見を導き、分類学、ダーウィン進化論、そして絶滅に向きあった人々の歴史へと広がってゆく。「種」を巡る壮大な物語。【商品解説】
著者紹介
中坊 徹次
- 略歴
- 〈中坊徹次〉1949年京都府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。同大学名誉教授。専門は魚類学。編著に「日本産魚類検索」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
報道で話題になった魚 −科学的に正しく知りたい人へ
2021/12/11 17:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
高校生以上なら誰でも
(高校レベルの生物を理解していると読みやすいかも)
【オススメする人】
・生態学が好きな人
・生物多様性の保全に興味ある人
クニマスという魚の面白さ・重要性について多面的に語られていて、生物に興味ある人ならば誰でも楽しめると思う。
前半は自然科学的な内容。絶滅したと思われていた魚が発見されてから、論文で発表され、その後の研究で形態や行動が解明されてゆく過程。科学的だがエキサイティングなドラマが展開される。クニマスがとても珍しい生態の魚だということは、この本を読むまで知らなかった。
後半は少し人文科学的で、環境史のような内容。古い文献の調査結果が多い。最後は保全生物学的な内容に触れて締められている。クニマスが題材ではあるが、生物多様性保全の全体にも通じる内容だ。
※巻末にしっかり引用文献がリストアップされており、1次資料に当たりたい人の助けになるだろう。
※1箇所明確に間違い。P.128で「外来種」という用語を誤用していた。人為的にではなく生物が自力で分布を拡大した場合は外来種とは呼ばない。