- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/03/15
- 出版社: 集広舎
- サイズ:19cm/200p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86735-006-5
紙の本
中国臓器移植の真実 美談報道の裏で何が起きていたのか SMGネットワーク設立3周年記念出版
著者 野村 旗守 (編),野村 旗守 (共著),鶴田 ゆかり (共著),アニワル(エンヴァー)・トフティ・ブグダ (共著),中村 和裕 (共著),SMGネットワーク (監修),加瀬 英明 (共著),清水 ともみ (共著),日比野 守男 (共著),三浦 小太郎 (共著),大高 未貴 (共著),佐渡 道世 (共著)
新疆ウィグル自治区でウィグル人から臓器を奪う内臓移植を行い、自由諸国から非難を浴びている中国共産党を、日本は見ぬ振りをして−。中国における臓器移植を考える会(SMGネット...
中国臓器移植の真実 美談報道の裏で何が起きていたのか SMGネットワーク設立3周年記念出版
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商品説明
新疆ウィグル自治区でウィグル人から臓器を奪う内臓移植を行い、自由諸国から非難を浴びている中国共産党を、日本は見ぬ振りをして−。中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)が中国医療の闇をあばく。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
野村 旗守
- 略歴
- 〈野村旗守〉1963年生まれ。立教大学卒。ジャーナリスト。SMGネットワーク事務局長。著書に「北朝鮮送金疑惑」など。
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紙の本
カネの亡者中国は臓器も売る
2021/06/11 12:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時折、街角で「臓器狩り」に抗議する人に遭遇する。無残に切り裂かれた肉体の写真。いったい、何が起きているのか分からない。それもそのはず、日本のマスコミが一切、報道しないからだ。本書は、その「臓器狩り」の真実に迫った内容。
令和2年(2020)6月16日、フジテレビ「特ダネ!」において、「命のリレー」が報道された。これは日本で技能研修生として働く20代の中国人女性が心臓病を患い、愛知県の藤田医科大学病院に入院。人工心臓で、彼女は一命をとりとめた。更に、この女性は、新型コロナウイルスで出入国が制限されるなか、中国が派遣したチャーター機で中国・武漢に帰国、心臓移植手術を受けた。驚くのは、この一人の女性のために、中国側は4つの移植用心臓を用意していたことだ。この間、わずかに二か月ほど。
現代日本では、移植用臓器提供のドナー出現は奇跡。臓器移植を希望する人々は、推定でも数万人に上る。それが、わずか二か月ほどで、一人に4つの心臓が準備できた。単純に人口の比較だけでは説明がつかない。しかし、その奇跡が中国では可能だった。推定ながら、過去、中国では6万から10万の臓器移植手術が行われたという。これこそが、街角で「臓器狩り」に抗議する人が訴求していた秘密である。これらの臓器は、一時、中国で飛躍的に広まった「法輪功」信者のものといわれる。呼吸法によって細胞が活性化されている法輪功信者の臓器は好まれるからという。
更に驚くのは、「ハラール臓器」と言われるもの。これは、豚肉を食べないイスラム教徒の臓器である。この「ハラール臓器」の提供も、中国は群を抜いているという。イスラム教徒である新疆ウイグル自治区のウイグル人の臓器である。この「ハラール臓器」は、同じイスラム教徒のアラブの富豪たちがこぞって求める「清浄」なる臓器だ。しかし、日本でも、中近東でも、欧州でも、臓器の提供を受けた側の国々は、声を発しない。マスコミも報道しない。そのため、世界中の人々は、この中国の蛮行を知らず、中国としても、金儲けのために、何もなかったことにしているのだ。「イスタンブール宣言」という臓器移植ツアーで手術を受けた人の診療を拒否できる事々も、本書で初めて知った。戦慄の事実が次々に識者によって明らかにされていくが、中国で、なぜ、ウイグル人が弾圧されるのか。その背景には、金儲けのための臓器売買がシステム化されていたからだった。食用の家畜の如く、罪もないウイグル人が日々、臓器売買目的で殺されているのだ。
本書の168ページ、韓国の韓熙哲医師による証言が秀逸だ。韓国では報道番組として「生きるために殺す」臓器売買の実態をテレビ放送した。巻末には、中谷元衆議院議員(元防衛大臣)のインタビューも紹介されている。中国の海洋進出、武漢ウイルスだけではない、臓器売買という悪事を繰り返す中国の実態を日本人は知るべきだ。ウイグル、チベット、南モンゴルの人々の人権を守るためにも、日本人はこの事実に声を上げなければならない。