- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/05/19
- 出版社: 以文社
- サイズ:22cm/425p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7531-0362-1
- 国内送料無料
紙の本
問題=物質となる身体 「セックス」の言説的境界について
著者 ジュディス・バトラー (著),佐藤嘉幸 (監修),佐藤嘉幸 (編),竹村和子 (訳),越智博美 (訳)
ジェンダーと同じく、セックスは言説によって構築されるものなのか。そのとき身体の物質性はいかに理解されるのか。セックス、ジェンダー、人種、クィアをめぐる身体の物質性を問題化...
問題=物質となる身体 「セックス」の言説的境界について
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商品説明
ジェンダーと同じく、セックスは言説によって構築されるものなのか。そのとき身体の物質性はいかに理解されるのか。セックス、ジェンダー、人種、クィアをめぐる身体の物質性を問題化した、「ジェンダー・トラブル」に続く書。【「TRC MARC」の商品解説】
『ジェンダー・トラブル』によって明らかにされた権力と言説によるジェンダー形成の過程。ジェンダー/クィアに関する理論書である同書は、フェミニズムやジェンダー、クィア・スタディーズにおいて画期をなすと同時に、多くの物議を醸した。
「ジェンダー」と同じく、「セックス」は言説によって構築されるものなのか。そのとき、身体の物質性はいかに理解されるのか。
本書は、『ジェンダー・トラブル』へ寄せられた批判に応答した、その続編であり、バトラーの「もうひとつの主著」である。
本書の原題 Bodies That Matter における"Matter"は「問題=物質」という二重の意味を持つ。これを強調して邦題は『問題=物質(マター)となる身体』とした。
アルチュセールの「呼びかけ」、オースティンの「行為遂行性」、フロイト/ラカンの「身体的自我」「ファルス」、フーコーの「系譜学」「主体化=服従化」、デリダの「脱構築」「ファルス=ロゴス中心主義」、イリガライ/デリダの「コーラ」、クリステヴァの「アブジェクション」など多くの思想家・著述家を参照しながら、規範的権力によって構築されるセックス、ジェンダー、人種などの既存の境界を撹乱する試み。
近年、改めて注目が高まるフェミニズムやLGBTQ、ブラック・ライヴズ・マターに代表される「人種」の問題にも接続しうる現代の理論書。【商品解説】
目次
- 日本語版への序文
- 謝 辞
- 序 文
- 序 章
- 第一部
- 第一章 問題=物質となる身体
- 第二章 レズビアン・ファルスと形態的想像界
- 第三章 《幻想》的同一化とセックスの引き受け
- 第四章 ジェンダーは燃えている――我有化と転覆の問い
著者紹介
ジュディス・バトラー
- 略歴
- 〈ジュディス・バトラー〉カリフォルニア大学バークレー校教授。著書に「権力の心的な生」「分かれ道」「アセンブリ」など。
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ついに邦訳刊行
2023/05/28 13:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
難解というイメージの通りそう容易く読みこなせるものでないが、これは単なる韜晦ではなくフェミニズムといわゆる現代思想という二つの文脈をふまえなくてはならないのと、このテーマはわかりやすく整理することができず必然的に込み入ったものにならざるをえないのとの二つの理由からであろう。第五章と第六章は比較的読みやすい批評となっており、まずはこのあたりからとりかかるのがいいかもしれない。