白虎と政略結婚 （Ｂ−ＢＯＹ ＮＯＶＥＬＳ）

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ずばり「政略結婚」がテーマのお話です。

ネタバレがあります。

●聖獣白虎の血を引く一族で白秋家の30歳当主攻め・白秋高彪
●子供の頃は母ゆずりの予知能力をもっていた18歳受け・藤堂琥珀
●琥珀にとっては祖母のような女中・菊
●高彪の親友で琥珀の義兄・祐一郎
●貿易会社を営む琥珀の義父・藤堂六輔
●琥珀の5歳になる義妹・珠子
○両視点

母が亡くなってから予知能力を失い、義父によって13年間軟禁されていた琥珀。違う人生を夢想しつつ、義兄から届く手紙や贈り物が何よりの楽しみでした。ところが琥珀が18歳になると、予知能力を失った琥珀の厄介払い、そして傾いている事業を盛り返すため義父から政略結婚を強いられてしまいます。お相手は軍務や帝の護衛を担う白秋家の当主・高彪です。身分差のある政略結婚なので、白秋家は自身の予知能力目当てだと察した琥珀は、もう予知能力がないことから縁談を断るよう訴えるものの義妹を盾にとられ嫁ぎますが・・・

青龍、朱雀、白虎、玄武の四神が帝を守護し支えている、同性婚OKの架空の近代日本を舞台にしたBLファンタジーです。

まだ恋も知らない琥珀が「結婚したい男一位になりそうな攻め」をモデルにした高彪と結婚し、少しずつ夫婦らしくなりながら義父を懲らしめ、本当の夫婦となるストーリー。

攻めが神の血を引いているのでもふもふの獣人になったり、相手が男でも孕ませることが出来たりと嬉しい設定です。

琥珀が幼い頃、高彪と出会ったときに求婚したエピソード。あの時のあれは予知夢を告げていたのだと気付いたら、ときめきが止まりません。

また細部まで描き込まれた、笹原先生の美しいイラストにもウットリさせられました。

櫛野先生のSNSによると、同一世界観で別カップルの作品が出るそうなので気になる方は是非チェックなさってください。楽しみです！

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

5才の頃、予知能力を持つ母が、幼い息子の事を託した人と、
政略結婚という形で、庇護する粗筋。

途中波乱があるけれど、ハピエン。

余り拗れていない展開なので、
すんなりストレスなく読める娯楽もの、といった印象。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

作者さんの獣人ものはもう安定ですね。
大きなもの（獣人）は小さき人を溺愛する安定さ。
それでも、話の作りはしっかりしていて満足度は高いです。

予知能力があった琥珀と
四神の血を引く白秋家の当主・高彪
琥珀は義父から義理の妹をたてに取られて
予知能力がなくなったことを隠して嫁ぐことに。
悲壮な覚悟で嫁いでいったら、超甘々な展開
軟禁されていた琥珀は健気ですけれど、
臆病で自己肯定感も低いのですが
白秋家の使用人の人々や高彪の保護されて
自分というものを確立していくのが良いです。

義父は酷すぎて成敗して良しって感じなんですが
でも、高彪と会うための試練だったと思えば…
なんて言えないくらい酷いめにあっているんですけどね！
ちび琥珀の可愛らしいことよ。

そして、散りばめられている伏線の色々
綺麗に回収していくお手並みはさすがです。
（万年筆は微笑ましすぎて）
そして、獣人はやはり獣人が基本形で人型になれるという
いつものパターンで
それはそれで良きかなって感じです。
（モフモフに萌えはないのですが、
作者さんの大きなもの（獣人）は好ましいです）
そして、
「いくら君自身であっても、君を悪く言われるのは我慢ならない」
と琥珀に言う高彪の言葉が好きです。
（作者さんの作品は同じようなパターンで同様の言葉を時々言うのですが
読むたびに好ましく思ってます）

獣人がいて
男と結婚してもOKで
獣人は男女別なく子供を作れるって…
BLファンタジー満載な話ではあるのですけれどね。

きらきらしした未来が二人を待幸せな終わり方でした

四獣がいる世界ですから、
他の三獣ものもあるのかしらとちらりと思っております。
帝も気になる存在ですしね。

安定したおおきなものが小さきものを溺愛する話を堪能しました。
（高彪の尻尾使いはなかなか萌えでした）
そうそう、表紙の二匹をちょっと勘違いしたりしました。

☆4.5

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投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

琥珀が初めてラーメンを食べるシーンがあります。
とても美味しそうで無性に食べたくなり、今から食べようと思います。
六輔が絵に描いたような愚かさでした。

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投稿者：名無し　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

櫛野先生初読み…じゃなかった。『王弟殿下と～』に続いて二作目。
前作のがすきでした。今回は失礼ですが可もなく不可もなくという印象……

全体的にさらっとしてるからかな？話は先の読める安心のBLながらも描写次第ではもっとドラマチックにもなりそう。なのに描写や展開がだいぶあっさりなのでするすると終わってしまった。色々設定やイベント詰め込みすぎなせいで書ききれてないのかも知れない。
もっと書き込んで読ませて欲しかったですが、ライトなのが売りの先生のような気もするので、好みの問題かも。
こじんまりきれいにまとまってる感じです。


攻めは完全無欠のスパダリとかじゃなくて、ちょっと抜けてるとこがあったり拗らせてたりしながらも受け至上主義的に溺愛してて安心感があります。
受けは育ってきた環境が悪く、義父に弱みを握られ心を折られてますし世間知らずですが大事ものを守るためには強くなる子でした。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

攻めは穏やかで真面目で包容力があって、地位も実力もある優しくて嫁溺愛の夫という理想の旦那様。受けは13年間も屋敷奥に閉じ込められていた可哀想な子だけど、健気で優しい頑張り屋さん。
義父の卑劣な手段により受けは攻めと政略結婚をすることになるのだが…。

受けの義父がとにかく最低の人間だったのと、ちび虎の可愛さが際立っていた。
今までの櫛野先生の獣人の話とはちょっと趣が違い和風な感じが新鮮。

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投稿者：hal　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

四神白虎の子孫である高彪と予知夢を見ることができる(できた)琥珀｡琥珀の義父に無理やり決められた政略結婚で結ばれた2人｡
穏やかで優しく真面目で地位も実力もあり一途に嫁を溺愛するスパダリの鑑のような高彪､素敵｡
健気で頑張り屋さんの可愛らしい嫁琥珀｡
2人それぞれ隠してる事がありながらもゆったりと距離を縮め…思いが通じあってからのHが甘くて良き｡義父騙され捕まってしまった時にはハラハラしたけど琥珀の高彪への思いと決意で丸くおさまってホッとした｡
全てを明かした後のHがエロくｴﾁﾁで最高｡
神獣のフウとライがめちゃかわでした｡