紙の本
食品ロスだけでなく働き方改革も
2021/12/27 23:52
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い意味で意識高い系のパン屋さんで、パンを売れ残らないようにする、労働がキツすぎないようにする、というのを研ぎ澄ましていくとこうなった、という感じで、羨ましい。でも人間そうありたいもの。
最近パン屋さんが増えてきて、昔ながらのパン屋さんも通うけれど高級食パンなどもよく買うし、自然食品を全面に押し出したパンも手に入りやすくなって嬉しい。そんな流れができてきているのか。
こちらのお店は通販可能とのことなのも嬉しい。これもネット通販全盛時代だからこそ。
県外に進出予定があるなど、これからも進化を続けそうなのでぜひ追いかけたい。
紙の本
身近な問題として
2021/09/28 19:54
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
食品ロスを、身近な問題として、しかも分かりやすく、子どもたちに伝えるにはどうしたらいいかを考えていたときに、見つけて購入しました。
小学校の3年生くらいの子どもなら、十分自分で読めそうですが、大人も一緒に読むことをお薦めします。
単に食品ロスはいけない、とか、SDGsが大切だ、とか、環境問題だ、といったことを頭でっかちに訴えるのではなく、一人のパン店主の人生を追いながら、コロナ禍の今に至るまでの取り組み(失敗も含めて)紹介していて、親世代も自分の人生に引きつけて考えられるからです。
もちろん児童書なので、一つ一つのエピソードはあっさりしています。でもその分、流れがつかみやすく、分かりやすいのです。少し長くなりますが、読み聞かせなどにも使えそうです。
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2021 広島のパン屋の息子だった田村さんがどういう経緯で今の「捨てないパン屋」になったのか顛末記
パン屋の息子時代の意識
環境問題を意識するも自分の居場所が定まらない時代
パン屋での修行時代
モンゴルでのカルチャーショック、原点
食べることは命をいただくこと
フランスパン屋修行
あとをつぐ
窯焼きパン屋
理想と現実
パン屋であること、働き方
しあわせを再考する
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手に取る機会があって、読みました。
田村陽至さんは、パン屋の3代目。
大学では環境問題について学び、卒業後は北海道や沖縄、モンゴルで働いた後、実家のパン屋を継ぎました。
それから、天然酵母とまき窯をつかって、「ほんもの」のパンをつくろうとしますが、なかなか難しく、フランスへ修行に行くことにしました。
食品ロスは、ケチな食いしん坊としては、日々意識しています。
食材はなるべく捨てずに作り・食べ、スーパーでは手前取り、できることからこつこつと。
田村さんは、「手に入る最高の材料」で、「ほどほど」に、しているそうです。
難しいですね……手をかけすぎてもだめで、ながくつづけられるように。
結局、何を、どこまで、どのように、ってことなんだろうと思います。
仕事のことを重ねて読んでしまい、ちょっと疲れました。
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食べることは、他の命をいただくという有難い行為。簡単に食べ物を無駄にすることをやめようと思った。敬意を払うことを忘れないように心に刻みたい。
食べることが環境問題にも繋がっていく。だから物を買う時、それは投票と同じなんだという考えに共感した。
確かにそうなんだけど、やはり安い物を求めてしまうのもこれまた事実。
理念だけでは生きていけないのだけど、理念を無視するのも違う。
たとえ100回に1回でも、理念を大切にした買い物ができたらな。
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2022年読書感想文コンクール夏の課題図書 高学年の1冊。
https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html
子供の頃に大好きだった裏山が壊されてから、自然や環境保護の仕事につこうと思った田村陽至少年が、「捨てないパン屋」になるまでの考えや行動を取材して書かれたドキュメンタリー。著者は食品ロス問題の井出留美さん。
副題が「SDGsノンフィクション食品ロス」というなんか長ったらしいものになっていますが、この1冊で食品ロス以外の項目にも繋がっています。SDGSって結局は繋がっているんですよね。
(SDGSとは:
「持続可能な開発目標」という意味。
地球に住むにあたっての多くの問題を地球に住むみんなで協力して解決しましょう、というお約束事。
国連が、2016年から2030年の15年間でこれをやり遂げましょうという17個の項目を決めた。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/)
副題の通り、SDGs複数項目のことにも考えられるようになっています。
自然との一体感の幸福を書くことで、環境問題やクリーンエネルギーの必要性が伝わります。
1日20時間近く働き大量廃棄せざるを得ない日本のパン屋さんと、1日4時間働いて環境によくお客さんに喜んでもらえてるフランスのパン屋さんを書くことで、労働とはなんだろうと考えることができます。
買い物とは投票で良いものを買うことがその物へ応援になるという考えは、読者層の小中学生でも実施できる、自分たちの将来の環境を良くするためのとっかかりに成ると思います。
その反面、やりたいことをやった!だけでなく、児童向けに親しみやすい言葉で書かれていますが、辿った道のりはなかなかハードなところも見え隠れします。拘りたいがあまりに空回りとか、陽至氏に任せて世代が変わったと退職していったご両親や職人さんとか…。
現在も田村陽至氏のパン屋さんは変化を続けているということで、人間が目指すものはゴールはなくやりたいことをやること、結果を出すことがどんなに難しくても諦めず色々な方法を探っていけば道はあるということが子供たちに伝わるといいです。
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2022年高学年課題図書
酵母のいのち
薪のいのち
いのちをいただくということ
廃棄が出てしまう経営に悩み
お客さんを満足させることとの板挟みになり
やがて見つけた理想のカタチへ
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2022年課題図書、高学年の部。
パン屋に生まれたのに、
パンが嫌いだった。パン屋になんかなりたくなかった。という田村さんが、どういった経緯で、どうして「捨てないパン屋」になったのか。
とても面白く読みましたが、これを小学生がどう受け止めるんだろう。感想文、面白いものが読めそう。
日本人が好む菓子パンや食パンを作るのをやめた田村さん。
私たちが普段通っているパン屋がどのくらいロスを出しているのか。知る、考えるきっかけになれば。
「ゾウの森とポテトチップス」とセットで紹介して、SDGs関連の読書、授業支援に使いたいところ。モンゴルの食生活のありかたも。
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書店で手に取り、「捨てないパン屋の挑戦」という題名からイメージしたのは当然食品ロスと戦うパン屋さんの話。いろいろな試行錯誤の末、舞台となるパン屋、ブーランジェリー・ドリアンは「捨てないパン屋」になりました。めでたし、めでたし。食品ロスの話以外にも、ショートニングの話や国産有機小麦の話、地球温暖化の話などが出てきます。ショートニングや地球温暖化は今では解決済みの問題かも知れませんし、食品ロスの話と有機小麦の話などは視野を広げればぶつかってしまう話かも知れません。ただ、パン屋の三代目の悪戦苦闘の物語としては楽しめました。ドリアンのカンパーニュを食べてみたいとも思いました。食の西洋化や日本と欧州の文化の違い、環境問題なども出てくるので子供が読んでも面白いかなと思いました。
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☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC09301707
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課題図書ということで、手に取りましたが…
子どもたちだけでなく、これからの日本を考えるきっかけの本でした。
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次から次へと新しいことに挑戦し、その居場所を変えていく。
目指しているところは変わっていないのだけど、見方によってはコロコロと居所を移して行っているようにも見える。
「どっしりと腰を落ち着けて」というスタイルではないけれど、でも目指すところはしっかりとしていて。
なるほどそういうスタイルもあるのだなと思う。
全部自分で、常に自分で開拓していかねばならないけれど。
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「パンをつくるということは、いのちのバトンをつなぐということなのです」捨てないパン屋なるまで悪戦苦闘した田村さんの半生を描く伝記。
田村さんちはおじいさんの代からパン屋でした、友達に腹パン屋を羨ましがれましたが田村さんは、甘いパンばかり並べているパン屋がイヤでした。子どものころは虫が好きだった田村さんはアマゾンに冒険に行きたいと思っていました。
田村さんちの裏山の木が切られて更地にされてしまいました。田村さんは虫は鳥はどうなったのだろうと心配しました。
そんな田村さんは大学て環境問題の勉強にのめり込みました。就職も自然保護や環境問題に取り組むことにつきたいと思っていましたが、職がありません。実家に帰ったらお父さんから「食べものが一番の環境問題じゃのに」と言われましたが田村さんは聞く耳をもちませんでした。
結局、パン屋に修行に出ましたが、材料に疑問を持って辞めてしまいました。その後、自然の中で仕事がしたいと北海道や沖縄でガイトをやりました。でも自分は本物でない役立たずだと感じていました。モンゴルでエコツアーの企画運営もしました。それが後々田村さんの生き方に影響を与えます。
冬になり日本に帰ってきた田村さんは、実家に帰ると両親がパン屋をたたむと言うので、田村さんが、天然酵母と石窯のパン屋にして手伝うことにしました。
環境やホンモノにこだわる田村さんは、その後も思考錯誤して、捨てないパン屋になっていきます。
環境問題、働くとは、幸せとは、ホンモノとは田村さんの思考錯誤、紆余曲折、奮闘を経て、たどり着いた捨てないパン屋になるまでの話。2022年小学高額な課題図書だが、大人が読んでも自分の生き方を見直すきっかけになるだろう。
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捨てないパン屋は、かんきょう問題に取り組んでいるパン屋さんのことだった。売れ残ったパンを捨てないようにしていたり、てんか物を使わなかったり、材料を国産の小麦にしている。
モンゴルの人やフランスのパン屋さんを参考にして、そういう工夫をするようにしていた。
ぼくは、モンゴルの人がえらいと思った。理由は、羊の骨のずいまで残さないで食べているから。それが、羊に対するれいぎだと考えている。
ぼくは、きらいなものを残したり、すぐに「食べきれない」と言ったりする。うちでは家族に食べてもらえるけど、給食は残してしまうこともある。だめだと思った。
田村さんがパンを作っている手をはずかしいと言っていたけれど、ぼくはかっこいいと思った。理由は、がんばっているしょうこだから。
ぼくも、かんきょうや動物に関する仕事に興味がある。給食を残さないことから始めることはできると思った。食べものは、もともとみんな生きものだから、残さない。
田村さんのパンを食べてみたい。モンゴルの草原をぼくも馬で走ってみたい。(小5)
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これが小学5・6年の課題図書になってるなんて、スゴイ!!
一番の環境問題は、食べものなんだ、、、
近所のパン屋さんも売れ残りを捨ててるのかな?今度聞いてみたいです。廃棄量を減らすには、私はどうしたら良いかな。。
ショートニングを使ってるかどうかも聞いてみたい。