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昭和23年冬の暗号 (中公文庫)
著者 猪瀬 直樹 (著)
昭和23年12月23日、東條英機をはじめA級戦犯が処刑された。なぜ皇太子明仁の誕生日が選ばれたのか。アメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解明する。「昭和16年...
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昭和23年冬の暗号
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商品説明
昭和23年12月23日、東條英機をはじめA級戦犯が処刑された。なぜ皇太子明仁の誕生日が選ばれたのか。アメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解明する。「昭和16年夏の敗戦」完結篇。書き下ろし論考も収録。〔「東條英機処刑の日」(文春文庫 2011年刊)の改題増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
昭和23年12月23日零時1分30秒、死刑執行開始。なぜ東條英機をはじめA級戦犯7名は、皇太子明仁の誕生日に処刑されたのか。マッカーサーが戦後日本のカレンダーに刻んだ「暗号」とは? 『昭和16年夏の敗戦』の完結編となる歴史ノンフィクション。
(『東條英機 処刑の日』改題)【商品解説】
著者紹介
猪瀬 直樹
- 略歴
- 猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『民警』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』など。
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戦争直後の日本
2021/12/16 22:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
P189 「平和に対する罪」がA級である。B級は捕虜や非戦闘員に対する残虐行為(バターン死の行進)で、C級はすべての民間人に対する残虐行為(ユダヤ人虐殺など)である。
A級戦犯には、このような意味があったのか、と教えてくれた。その他、東條英樹の死刑執行の日についての考察。勉強になった。
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そうだったか
2021/08/26 10:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は日米開戦から80年。著者の「昭和16年夏の敗戦」の連作もの。著者の文体は粘着質気味で、初めは多少閉口するのが常だが、慣れてくると、内容に引き込まれていく。前作よりはその着眼点に示唆を受ける。
東京裁判A級戦犯の死刑執行日も、その日が平成天皇(当時の皇太子)の誕生日だったことも知らなかったし、関知するところでもなかった。著者の述べるとおりだとしても、平成から令和に遷り、天皇誕生日が変わってしまった今の時代、果たして米国の暗号通り日本国民に刻み込まれるだろうか。
東京裁判はじめ昭和の歴史について知っておくべきことは多いのかもしれない。
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内容は素晴らしいよ。しかし・・・。
2021/07/06 15:52
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nkybgs - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者から提供された日記をもとに、敗戦直後の天皇制をめぐる動きを書いた良作。現代の東京の街の描写から、昭和20年を振り返り、現代が決して過去と断絶していないことを訴える描写は秀逸。敗戦時に抗戦派が皇太子を奪取する計画があったことなど自分にとっての新事実を示してもらえたのがよかった。「ジミーの誕生日」から本題に改題したのは名著「昭和16年夏の敗戦」の続編であることを意識させたかったのだと思わせる。あとがきで日本の集団的意思決定の問題点=強い同調圧力を指摘し、それに抗うためには勇気をもって少数者の意見を提示すること、という提案はわが国の問題点を改善する具体的な方策のひとつである。しかしながら文庫発刊直後の著者のツイッターで五輪開催を擁護するために五輪反対意見を愚かと位置付けたのは極めて残念。猪瀬のこれまでの著作を台無しにする愚行であった。