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商品説明
ラッシャー木村の「こんばんは」になぜファンはズッコケたのか。AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか。日常にある言語学の話題を、ユーモアあふれる巧みな文章で綴る。『UP』連載に書き下ろしを加え書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
「読むなよ,絶対に読むなよ!」
ラッシャー木村の「こんばんは」に,なぜファンはズッコケたのか.ユーミンの名曲を,なぜ「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか.日常にある言語学の話題を,ユーモアあふれる巧みな文章で綴る.著者の新たな境地,抱腹絶倒必至!【商品解説】
目次
- この本を手に取ってくださった皆様へ
- 1 「こんばんは事件」の謎に迫る
- 2 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
- 3 注文(ちゅうぶん)が多めの謝罪文
- 4 恋人{は/が}サンタクロース?
- 5 違う,そうじゃない
- 6 宇宙人の言葉
- 7 一般化しすぎる私たち
- 8 たったひとつの冴えたAnswer
- 9 本当は怖い「前提」の話
著者紹介
川添 愛
- 略歴
- 〈川添愛〉1973年生まれ。九州大学大学院にて博士号(文学)取得。作家。専門は言語学、自然言語処理。著書に「ふだん使いの言語学」「ヒトの言葉機械の言葉」など。
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紙の本
難しいことをわかりやすく伝える力。 目に見えないこと、気づかないことの根源に迫る探究心。 心優しき感性から生まれるユーモア。 気軽に読めて、たくさんの気づきがある好著。
2022/11/01 16:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「AIは『絶対押すなよ』(熱湯風呂の上島竜平)を理解できるか」
これだけでも、興味深い。
そして表紙には、ラッシャー木村、アニマル浜口、藤波辰爾、長州力がいる。
「退屈なヤツはプロレスで遊べ!」
週刊プロレスがかつて掲げたキャッチコピーを思い出す。
著者は言語学を専門にする、昭和生まれのプロレス好き。
本書は東京大学出版会が発行している「UP」(ユーピー)に連載されたコラムをまとめたものだ。
「だだし、筆者の連載はどちらかというとイロモノ枠で、フルコースの途中に出てくる『お口直しのシャーベット』程度の位置づけである」
「できれば、最初から『箸休め的な内容しか載っていない』ことをご了承いただいた上で、読むかどうかをはご判断いただきたい」
(「この本を手に取ってくださった皆さまへ」より)
・ラッシャー木村の「こんばんは事件」の謎に迫る。
なぜ普通の挨拶が、ファンに語り継がれる事件になってしまったのか。
・たったひとつの冴えたAnswer
氷室京介とTERUの対談に読む、相手を思う「心」の大切さ。
・藤波辰爾には、その得意技だけでなく、すべてに「ドラゴン」がつくのか。
ドラゴン・スープレックス、ドラゴン・ロケット、ドラゴン・スリーパー、ドラゴン・リングイン、ドラゴン・ストップなどなど。
難しいことをわかりやすく伝える力。
目に見えないこと、気づかないことの根源に迫る探究心。
心優しき感性から生まれるユーモア。
気軽に読めて、たくさんの気づきがある好著。
紙の本
読むなよ!読むなよ!
2021/09/20 23:08
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pascal - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはこの本の帯に書かれている言葉です。もちろんダチョウ倶楽部の上島竜平氏が熱闘風呂に入る時に周りにかける言葉として有名です。では、今をときめく(?)AIがこの言葉を理解できるのだろうか、そんな切り口で真面目な「言語学」の話がなされます。
とは言え、もちろん表紙に長州力が描かれているなんて、ただの言語学の本ではないわけで、一般の人たちが言葉について考えるきっかけになると思います。
この本はROUND1ですから、個人的にはROUND2以降も期待しているところです。
出すなよ、出すなよ!
紙の本
身近にわかりやすく
2023/04/29 16:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ことばは身近なもの。毎日使うし、自分にとって
必要不可欠なもの。
ことばについてもっと知りたいと思い、言語学の本を
手に取ると、正直とっつきにくいものがまだまだ多い
印象がある。
身近な題材で分かりやすく、堅苦しくないこの本は
今までと異なるアプローチでことばについて教えてくれた
ように感じました。
紙の本
ユーモラスで示唆に富んだ言語学×エッセイ。
2022/05/16 00:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
言語ほど私たちと密接な関係にある分野はそうそうないだろう。
年代や職業、出身国や趣味嗜好問わず人と人とがコミュニケーションをとる上での基盤となり、人類の発展に大きく関わってきた言語。
では、私たち人類と切っても切り離せない言語を専門とする言語学とは一体どういう学問なのだろうか。
本書はそうした疑問に対してのベストアンサーとなりうる一冊である。
プロレスやアーティスト、誰もが知る国民的大ヒット曲からアニメ等私たちの身近なものを例にとり、言語の深淵さを垣間見せてくれるのだ。
また、思わず笑ってしまうような軽妙洒脱な文体も本書の醍醐味。
言語学初心者はもちろんのこと、言語学に興味のない方でもエッセイとして十分に楽しめる作品となっている。
意味や意図の違いや、言語の持つ曖昧さや不明瞭さ。
普段私たちはこれらを難なく使いこなしているわけだが、AIはこれを適切に判断できない。
本書は言語が如何に奥深く複雑で、素晴らしいものであるかを再認識させてくれる。
しかしその一方で、言語に対する私たちの姿勢には反省すべき点も存在する。
言語の正誤に囚われマウントの取り合いを繰り返し、他者へ攻撃的な言葉を投げかける風潮には著者も警鐘を鳴らす。
著者の文体の様なユーモラスで朗らかな姿勢こそが、言語を用いる私たちにも必要不可欠ではないだろうか。