電子書籍
言葉ってすごい
2021/07/05 08:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
紡がれる言葉の数々。その一つ一つすべてに重みがあります。とは言っても、SNSなど現代世相を反映した分かりやすいリアルな内容なので、響く人は多いと思うし、堅苦しく読む必要もなく、気軽にだって読めます。阿部さん自身の体験談も多く、これから特に若い人にとっては大いなる道標になるのではないでしょうか。具体的に取り組めるコピーのお題もあり、じっくり読んで実践してみるのもいいかなと思いました。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、ネットの掲示板などで、自分の考えこそ正しい!それ以外は、認めない。みたいな考えの人が増えたし、自分も、そういう所ばかり見ていると、凝り固まった決めつけ人間になってしまっている。でも、考え方も誰かの決めつけた考えの受け売りだったりする。もう少し、柔軟な考え方ができるようにしたい。
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人間解釈や捉え方を変えるだけで拓ける未来がある、と思わせてくれる一冊。
読みやすく、すぐ実行にうつせるようなことが書かれている。
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さすが、言葉が強い。強度とかインパクトとかいう意味で。
なるほどと残しておきたい言葉がたくさんあった。
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※Kindleで読了
よくある「自己啓発本」だと思っていたら、コピーライターの著書による「自己解釈本」ということで、テイストは一線を画していて、読むのが面白くなった。
・
コロナ禍における生活の変化、価値観の変化、鬱々たる気持ちが蔓延していた「緊急事態宣言発出」の時にこの本は生まれたそうだ。
今は「新しい生活様式」と銘打って、感染対策を続けながら経済を回す生活が始まっている。
でもコロナ禍前とは明らかに違う「新しい時代」になっていると痛感する。
そんな中、わたしは妊娠し自宅安静中。
色々な思いを巡らせている時にこの本に出会えてよかったなと思う。思考の整理ができるいい機会をもらったと思う。
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本編は「自分篇」「現在篇」「過去篇」「未来篇」と分かれており、それぞれにワークが散りばめられている。
・
わたしはこの手のワークがとても苦手で、
大抵就活中の自己啓発ノートのように何も身にならず終わっていたような記憶がある。
でも、今回は何故だがまるで違っていて、全ての「解釈」に自分が取り組んでいた。
それは、日常や自分にほど近く寄り添う内容で、
深く考えることが必要だけど、簡単に考え始めることが出来るからだったのかな、と思う。
「クリエイティブ」なことなんて、
自分が一番苦手とする分野だったのに。
これも私自身が勝手に「囚」われてきたものだったのかな、と思えてしまうから不思議だった。
・
また過去への解釈について読んでいる時は、「マチネのおわりに」を思い出した。
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コピーライターの人ってとにかく言葉が次々に出る「天才」か、仕事のためには脇目も振らず周りに目もくれない努力型の「秀才」しかいないと思っていたけど(偏見がすごい、それくらい縁遠いイメージ)、本書を通して著者の優しい人となりに触れられたような気がしたし、
そんな職業とは無縁の自分でも、日々言葉に触れている限りは自分のことや思いを言葉で表現することができる、という気持ちになるように伴走して貰えた気持ちになった。
いい本だった。
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全体としてはコピーライティングの方法論の域を出ていない(あたかもそうでない風に書かれてるけど)
自分も含めて多くの人にとって求めているのはそういうことじゃない
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著者はとても誠実な方だな、と感じました。
勝手な決めつけを新しく解釈していきたい!
でも自分で向き合っていると
なかなかうまくいかないな…とムズムズしてしう。
でも少し頑張ってみようと背中を押された本でした。
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解釈するとはどういうことか。
本著で説かれている「解釈」とは何かを、以下のように解釈してみた。
〜
今の自分は何を通してできたのか、その自分は今何者なのか、そしてこれから何をしていくのか。
それについて、言葉を用いて整理して紐解いて明らかにする。
自分という存在を、漠然とした煙のような存在から確固たる形あるものに、自分の力で導く。あるいは形あるものを煙から引き出す。
言葉の力を使って。
前向きに。
他者に振り回されずに。
〜
前著「心をつかむ超言葉術」でもそうだったが、著者の阿部氏は、絶対の解答を示すことはしない。
読書それぞれがもつそれぞれの正解に導く道筋を示してくれる。
阿部氏が講師を勤めた連続講座「言葉の企画」でのワークショップのテーマとその作品をもとに解釈について学び考えながら、解釈の力で他でもない自分を見つめ直す。その道筋である。
読んで終わりではなく、ワークショップに取り組むことから復習に励み、他者に振り回されない自分像を見つめ直したい。
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人の事例と解釈=名前をつけるの例はちょっと合わなくて読みにくかったけど、解釈を変えると見え方が変わるという考え方は共感できた。
解釈を変えるともう一つの生き方を手繰り寄せることができる。
人との別れは独立記念日。
偉人著名人の名言が刺さりました。
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コピーライターの阿部さんの作るクリエイティブや発想が好きだったので読んでみました。
広告などクリエイティビティを発揮するためには、「決めつけ」などの凝り固まった思考を解放させる必要があると思うので、そういったプロセスを学びたいと思いました。
実際には本書では「自分を解釈する」方法をワークの事例をまじえながら紹介しています。
阿部さんならではの経験も考えるヒントになりました。
自分を深く理解するためにも「あなたへの質問」はやってみる価値があると思う。
やわらかい文調でさらさら読めます。気分転換に空いた時間でぽつぽつ読んでいたのですが、自己理解したい時に集中して一気に読む方がよかったかも 読み終わって振り返ってもあまり印象にのこらなかった
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自己啓発は、読んでも大概普段から自分が考えていることばかり書かれていて新しい発見がないか、全く共感できないかのどちらかなのだが、今回は前者だった。ニュートンがペストによる休校期間を「想像的休暇」と解釈してたエピソードとか共感しかない。
毎日使っているのに、Zoomの開発経緯なんて全く知らなかった。エモい。
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【感想】
コピーライターの仕事は単なる言葉あそびではない。
言葉を発信し、それを読んだ人々に行動を促すのがコピーライターの役割だ。
当たり前のように認知されている物事の違和感や本質を発見し、それを言葉で形容し直すことで、人々に発見を与える。そのためには、コピーを作る人の心中に「読んだ人にこうなってほしい」という強い動機がなければいけない。それが大きいアクションを産むのか、ナッジのような小さい行動変容を産むのかは、コピーが掲出される場と対象とするユーザーによって異なってくる。
何が言いたいかといえば、「コピーには必ず発信者が意図した目的がある」ということである。
では「自分自身の(再)解釈」とは――自分で自分の歴史や感情に名づけを行うことは――いったい何を要求しているのか。
それは、「未来に進むための指針を手に入れる」ということではないだろうか。
解釈というのは自分の地固めをする行為である。
今まで歩んできた道を振り返って「これで良かったのか?」。また、これから進むべき道を前にして「この方向でいいのか?」。そうした迷いに直面したとき、人は不安になり、自分の居場所が揺らぐような感覚に陥る。
この危うさをしっかりと踏み固めるために、思考を言葉にして解釈を行う。曖昧な概念に輪郭を与え、納得して前に進むための指針とする。
コピーライターの語る言葉は大抵青臭いポエムとなって霧散するが、ときに想像以上の推進力を与えてくれるのだ。
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【まとめ】
1 解釈することを始める
激動の2020年、これまでの当たり前が大きく揺らいでいる今、「こうじゃなきゃいけない」という考えに自分を縛り付けてしまいそうになる今、みんなが「解釈すること」を欲しているのかもしれない。
世のなかが大きく変わっていく今こそ、真っ先に見つめるべきは「自分」という存在なのではないか。まず自分を、次に現在を解釈し直すことで、自分の心がはっきりしてくる。そして、自分の現在を真ん中にして、過去を、そして未来を解釈すれば、どれだけ強風に吹かれようとも決して折れない柳のような芯が通る。
2 自分の感覚に目を向ける
自分の中の感覚――名前と同じように当たり前にあるものを解釈し直す。
自分の「らしさ」が一番滲み出るのはその人の「好き」と「嫌い」なのではないかと思うのだ。
そして、「好き」であれば、何が好きで、どう好きで、どんなところが好きなのか、その好きを、好きと書かずに伝えてみる。感じたことを説明文として書き出し、その上で「名前をつける」。そうすると自分の感情をちょっと俯瞰して見ることができる。
「嫌い」であれば、はっきりとダイレクトな表現をせず、オブラートに包んで発表してみる。
また、自分の仕事に「●●という仕事」と名前を付けてみる。正解はない。大切なのは自分が納得できるかどうかだ。
名づける素材を集めるために、問いを重ねて思い出を集め��いく。仕事を始めたきっかけから、嬉しいことや辛いことや、自分を支えるモチベーション。入口から出口までを、自分自身にインタビューしていく。
3 積極的な受け身
積極的な受け身とは、自分の中に生まれる衝動をつかまえて「アンサーを返す」ことを、着実にやっていく感覚だ。まず受け身(リアクション)があり、そこから行動(アクション)がある。前のめりにガツガツというよりも、機を待って反応する感じだ。
現在という「今」に対して、積極的な受け身を取るのはどうだろう?日々刻々と情勢が変わる今、この環境に身を委ねながら、リアクションという名の「解釈」をすればいい。
●ワーク
・世の中に感じるあなただけの違和感に名前をつけてみよう。
・現状の先にある未来を、その結果を前向きに想像して解釈してみよう。
(例)恋人と別れる→運命の人と出会うためのステップ
自分の不安に目を向けることで、逆に安心する。自分自身の心に目を向けて言葉にすることで、不安や悩みを外在化して、物事を「ポジティヴ変換」する。自分を尊重する見方を選ぶことで、自己肯定感を高めていけるのだ。
・仮説でもいい。時代を言葉で捉えて、えも言われぬ説得力をつけよう。今と言う時代の気分を見つめ、「○○の時代」という名前をつけてみよう。
→(例)Z世代
Z世代とはつまり、個と社会で、安定と冒険で揺れる価値観を持つ。自分の仕事が、人生に、社会に、どうつながるかを常に意識している。
彼らにメッセージを届けようとするなら、必然的にこの価値観に寄り添っていくことになる。これが「時代を名づける」ということだ。
4 過去を捉え直す
自分にとって「あの感情」とも言えるぐらい記憶に強く残る過去の出来事をふりかえる。
「どうしてああしてしまったのか?」と胸につかえていても、書くことによって心が晴れていく。
5 自分コンセプト
自分が最も大切にする、信念となるような言葉が「自分コンセプト」だ。それは「これまでがんばったこと(何に時間をかけてきたのか)」「将来成し遂げたいこと」「自分の強み」の三角形の中心に位置する。それぞれを書き出して、解釈を育てていこう。
6 未来を解釈する
未来を解釈するための2つの指針
① being型――「どうありたいか?」
② doing型――「何をしたいか?」
この2つのうち、どちらを軸に未来を解釈してもいい。自分の拠り所を見つけよう。
●ワーク
・自分はどんな企画をする人になりたいか?
・漢字一文字で今年の希望を表す
7 ミッション
企業のミッションをコピーにするとき、コピーライターがサラサラッと書いて「こんなのどうでしょうか?」と提案する姿を思い浮かべる人もいるかもしれないが、実際は違う。相手から言葉を引き出す感覚である。答えは僕の中にあるのではなくて、僕と相手の間にある。 だから、コツコツ、コツコツと、徹底的に「聞く」ことからはじまっていく。
・なぜこの仕事をはじめたのですか?
・今、仕事をしていて何が面白いですか?
・これから仕事でどんなことをしたいですか?
���どを繰り返し、仕事への思いを語ってもらう。
8 未来へ向けて足を進める
未来とは「約束」なのではないだろうか? 他者との、そして何よりも自分との約束だ。
「どこへ向かうのか?」という鍵を握るのは自分の心であり、自分の意志である。厳しすぎず、甘やかしすぎない自分との約束の積み重ねが、より良い未来の自分をつくる。未来を解釈してみよう、そして語ってみよう。
解釈する先に、人は進める。
この先には進めない、と勝手に決めつけているのは、他ならぬ自分自身だ。
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物は考えよう・捉えようだという言葉はあるし、確かにそういう面はあるだろうと思ってた。
けれど、出来なかったり、どうしてもネガティブになってしまったのは、解釈するという観点が抜けていたからだと思う。
この本は「立ち止まって解釈してみる」という方法を教えてくれた。
瞬間的な反応をしていると、囚われゆえのリアクションであることにすら気づけない。
受け止めて立ち止まって解釈する時間を持つことで、より良い方向に進んでいける気がする。
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解釈の重要性、解釈の仕方、解釈することで得られる自由や解放感がある。
縛られた正解ではなく、それぞれの解釈を見つける。
その解釈するための練習として、この本を読む。
p128〜
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」
by 喜劇王チャップリン
p130〜
人と別れること=独立記念日
p143〜
物事の視点を変えること
=心理学用語で、「リフレーミング」
p223〜
生きるということは、過去の自分を肯定していく行為だ。
p265〜
ダイバーシティが大切にされる世の中で、それと同じくらいに自分の中の多様性を尊重したいし、一色では収まらない自分の持つ可能性を引き出してあげたい。
〜〜〜
未来は今だ。今の連続が間違いなく未来をつくる。
〜〜〜
未来は「0か100」、白か黒かなんてことはありえない。グラデーションを、その間にあるグレーな日々を愛そう。
〜〜〜
解釈する先に人は進める。
読み終わってみて、
誰かの正解に縛られない「解釈」の練習ができたと思うし、
さらにその練習を、積み重ねていきたいと思えた。
このタイミングで、この本と出会えて良かった。
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“方法論“とか“論理“ではなく、
著者の経験と温かいコトバによって、
右脳と心が大きく動かされた。
読んでいて胸が熱くなったのは初めてかもしれない。
主役は現在の自分。