電子書籍
言葉ってすごい
2021/07/05 08:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
紡がれる言葉の数々。その一つ一つすべてに重みがあります。とは言っても、SNSなど現代世相を反映した分かりやすいリアルな内容なので、響く人は多いと思うし、堅苦しく読む必要もなく、気軽にだって読めます。阿部さん自身の体験談も多く、これから特に若い人にとっては大いなる道標になるのではないでしょうか。具体的に取り組めるコピーのお題もあり、じっくり読んで実践してみるのもいいかなと思いました。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、ネットの掲示板などで、自分の考えこそ正しい!それ以外は、認めない。みたいな考えの人が増えたし、自分も、そういう所ばかり見ていると、凝り固まった決めつけ人間になってしまっている。でも、考え方も誰かの決めつけた考えの受け売りだったりする。もう少し、柔軟な考え方ができるようにしたい。
投稿元:
レビューを見る
名前は人生最大のキャッチコピー
「今すぐ実践できる、相手の心を掴むための技ってありますか?」
それは、相手の名前を呼ぶことだ。
「好き」を見つめることは、自分の気持ちに素直になること。「好き」は、羅針盤だ。
ワーク
「好きな人」と「嫌いな人」に名前をつけてください
コピーライターとは、「言葉をあつかう商人」
広告業は、関係創造業
「広告の仕事は、紙と鉛筆で世界を変えられる仕事」
ワーク
あなたは自分の仕事にどんな名前をつけますか?
違和感は、ほつれのようなモノ。
「あれ?」と思うものを日々の中で見逃さないようにする。
ふと=不図 意図せず現れるもの
ワーク
あなた「だけ」の違和感に名前をつけてください
人と別れること=独立記念日
だからこそ発想
今はA、だからこそB
地球上でもっとも大きな影は?
→地球
今はA、きっとこの先B
ワーク
今はどんな時代なのかを自分なりに定義する
コピーを書くとはどういうことか?
「マグカップの取っ手と一緒、つかみやすくなる」
時代とタイアップする
そして、自分とタイアップする
言葉とは武器ではなく、勇気
ワーク
言葉とは何か?
ワーク
あの感情に名前をつけるなら?
両手で水をすくうように過去の「あの感情」を受け止めよう
「何を言うか」が、知性
「何を言わないか」が、品性
「私あの時なんであんなこと言っちゃったんだろ、、、」が、人生
「今思えば」という魔法の言葉
自己分析ではなく、自己選択
なぜそれを選んだのか?を考えていく
選ぶときにこそ、自分らしさが出る
未来とは、今である。
どうありたいか?
心の内側へ内側へと手を伸ばしていく
何をしたいか?
体の外側へ外側へ手を伸ばしていく
ワーク
あなたはどんな企画をする人になりますか?
未来の企画書
ワーク
今年をどんな年にするか、希望の一文字は?
「我々はどこからきたのか 我々は何者で 我々はどこに向かうのか」
未来とは、約束である。
自分を親友だと捉える。
投稿元:
レビューを見る
このタイトルを思い出せるようにします。
自己解釈本であり、あらゆる事が解釈で変えれる。
もしも、前を向けなくなった時には、
このタイトルを思い出してみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
自分に優しくありたいなって思った。
現在も未来も過去の出来事でさえも、前向きに捉えて自分らしくいることを肯定してくれる。
"自分を唯一無二の「親友」だと捉える"
迷った時、立ち止まった時、きっとこれから何度も開くと思う。心地よい優しさで導いてくれる本でした。
投稿元:
レビューを見る
のめり込んであっという間に読了。
ことばには生きる力がある。解釈には魔法がある。両手で水を掬うように、優しく柔らかに、今を思いやること。
投稿元:
レビューを見る
とっても読みやすい。そして、阿部さんはやさしい。
新しい考え方を教えてもらった感じ。解釈。
名前をつける、自己選択。
自分の名前と改めて向き合って、勇気が出た。
もしかして私そうだったのでは?!みたいな新たな気づきもあった。
ただ私はやっぱり過去を肯定できることがないんだよな〜。本当になにもない。
投稿元:
レビューを見る
【感想】
コピーライターの仕事は単なる言葉あそびではない。
言葉を発信し、それを読んだ人々に行動を促すのがコピーライターの役割だ。
当たり前のように認知されている物事の違和感や本質を発見し、それを言葉で形容し直すことで、人々に発見を与える。そのためには、コピーを作る人の心中に「読んだ人にこうなってほしい」という強い動機がなければいけない。それが大きいアクションを産むのか、ナッジのような小さい行動変容を産むのかは、コピーが掲出される場と対象とするユーザーによって異なってくる。
何が言いたいかといえば、「コピーには必ず発信者が意図した目的がある」ということである。
では「自分自身の(再)解釈」とは――自分で自分の歴史や感情に名づけを行うことは――いったい何を要求しているのか。
それは、「未来に進むための指針を手に入れる」ということではないだろうか。
解釈というのは自分の地固めをする行為である。
今まで歩んできた道を振り返って「これで良かったのか?」。また、これから進むべき道を前にして「この方向でいいのか?」。そうした迷いに直面したとき、人は不安になり、自分の居場所が揺らぐような感覚に陥る。
この危うさをしっかりと踏み固めるために、思考を言葉にして解釈を行う。曖昧な概念に輪郭を与え、納得して前に進むための指針とする。
コピーライターの語る言葉は大抵青臭いポエムとなって霧散するが、ときに想像以上の推進力を与えてくれるのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【まとめ】
1 解釈することを始める
激動の2020年、これまでの当たり前が大きく揺らいでいる今、「こうじゃなきゃいけない」という考えに自分を縛り付けてしまいそうになる今、みんなが「解釈すること」を欲しているのかもしれない。
世のなかが大きく変わっていく今こそ、真っ先に見つめるべきは「自分」という存在なのではないか。まず自分を、次に現在を解釈し直すことで、自分の心がはっきりしてくる。そして、自分の現在を真ん中にして、過去を、そして未来を解釈すれば、どれだけ強風に吹かれようとも決して折れない柳のような芯が通る。
2 自分の感覚に目を向ける
自分の中の感覚――名前と同じように当たり前にあるものを解釈し直す。
自分の「らしさ」が一番滲み出るのはその人の「好き」と「嫌い」なのではないかと思うのだ。
そして、「好き」であれば、何が好きで、どう好きで、どんなところが好きなのか、その好きを、好きと書かずに伝えてみる。感じたことを説明文として書き出し、その上で「名前をつける」。そうすると自分の感情をちょっと俯瞰して見ることができる。
「嫌い」であれば、はっきりとダイレクトな表現をせず、オブラートに包んで発表してみる。
また、自分の仕事に「●●という仕事」と名前を付けてみる。正解はない。大切なのは自分が納得できるかどうかだ。
名づける素材を集めるために、問いを重ねて思い出を集め��いく。仕事を始めたきっかけから、嬉しいことや辛いことや、自分を支えるモチベーション。入口から出口までを、自分自身にインタビューしていく。
3 積極的な受け身
積極的な受け身とは、自分の中に生まれる衝動をつかまえて「アンサーを返す」ことを、着実にやっていく感覚だ。まず受け身(リアクション)があり、そこから行動(アクション)がある。前のめりにガツガツというよりも、機を待って反応する感じだ。
現在という「今」に対して、積極的な受け身を取るのはどうだろう?日々刻々と情勢が変わる今、この環境に身を委ねながら、リアクションという名の「解釈」をすればいい。
●ワーク
・世の中に感じるあなただけの違和感に名前をつけてみよう。
・現状の先にある未来を、その結果を前向きに想像して解釈してみよう。
(例)恋人と別れる→運命の人と出会うためのステップ
自分の不安に目を向けることで、逆に安心する。自分自身の心に目を向けて言葉にすることで、不安や悩みを外在化して、物事を「ポジティヴ変換」する。自分を尊重する見方を選ぶことで、自己肯定感を高めていけるのだ。
・仮説でもいい。時代を言葉で捉えて、えも言われぬ説得力をつけよう。今と言う時代の気分を見つめ、「○○の時代」という名前をつけてみよう。
→(例)Z世代
Z世代とはつまり、個と社会で、安定と冒険で揺れる価値観を持つ。自分の仕事が、人生に、社会に、どうつながるかを常に意識している。
彼らにメッセージを届けようとするなら、必然的にこの価値観に寄り添っていくことになる。これが「時代を名づける」ということだ。
4 過去を捉え直す
自分にとって「あの感情」とも言えるぐらい記憶に強く残る過去の出来事をふりかえる。
「どうしてああしてしまったのか?」と胸につかえていても、書くことによって心が晴れていく。
5 自分コンセプト
自分が最も大切にする、信念となるような言葉が「自分コンセプト」だ。それは「これまでがんばったこと(何に時間をかけてきたのか)」「将来成し遂げたいこと」「自分の強み」の三角形の中心に位置する。それぞれを書き出して、解釈を育てていこう。
6 未来を解釈する
未来を解釈するための2つの指針
① being型――「どうありたいか?」
② doing型――「何をしたいか?」
この2つのうち、どちらを軸に未来を解釈してもいい。自分の拠り所を見つけよう。
●ワーク
・自分はどんな企画をする人になりたいか?
・漢字一文字で今年の希望を表す
7 ミッション
企業のミッションをコピーにするとき、コピーライターがサラサラッと書いて「こんなのどうでしょうか?」と提案する姿を思い浮かべる人もいるかもしれないが、実際は違う。相手から言葉を引き出す感覚である。答えは僕の中にあるのではなくて、僕と相手の間にある。 だから、コツコツ、コツコツと、徹底的に「聞く」ことからはじまっていく。
・なぜこの仕事をはじめたのですか?
・今、仕事をしていて何が面白いですか?
・これから仕事でどんなことをしたいですか?
���どを繰り返し、仕事への思いを語ってもらう。
8 未来へ向けて足を進める
未来とは「約束」なのではないだろうか? 他者との、そして何よりも自分との約束だ。
「どこへ向かうのか?」という鍵を握るのは自分の心であり、自分の意志である。厳しすぎず、甘やかしすぎない自分との約束の積み重ねが、より良い未来の自分をつくる。未来を解釈してみよう、そして語ってみよう。
解釈する先に、人は進める。
この先には進めない、と勝手に決めつけているのは、他ならぬ自分自身だ。
投稿元:
レビューを見る
全体としてはコピーライティングの方法論の域を出ていない(あたかもそうでない風に書かれてるけど)
自分も含めて多くの人にとって求めているのはそういうことじゃない
投稿元:
レビューを見る
『A→B』
考えを深掘りしていき解釈することで、違った捉え方や視点が生まれるキッカケになると感じた。
本書では決して押し付けるような言い方はなく、読者へ寄り添ってくれる優しさがあった。
背中を押してくれるような本。
投稿元:
レビューを見る
読みやすく、作者のポジティブで明るい性格が文章に現れているよう。作者が開催しているワークショップの内容と生徒さんのアウトプットが紹介されていて面白い。自分の名前の意味を調べてみる、という課題を自分の名前でやってみるとすごくポジティブな意味が込められていて親に感謝したくなった。自己分析は自己選択。過去に何に時間を割いてきたのか、何故それを選んだのか、振り返りたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
“方法論“とか“論理“ではなく、
著者の経験と温かいコトバによって、
右脳と心が大きく動かされた。
読んでいて胸が熱くなったのは初めてかもしれない。
主役は現在の自分。
投稿元:
レビューを見る
読みやすく、言葉はとても入ってきた。自分の思い込み、決めつけも角度を変えて見ると景色が違うもの。著者の体験談がとても多い。それをしみじみ感じられるか否かで感想は変わるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
文章自体は読みやすかったのです。ただ、私が著者の業界とは遠い世界にいるせいか、学びや気づきやを得た部分が少なく、冗長に感じてしまったところ多かったです。
コロナ禍にも触れてあるため、この状況を受け止めきれないような方にとっては、寄り添って背中を押してくれるような本だと思いました。また著者が話しかけてるような本ですので、既に著者のことを知っていて興味をお持ちの方にも楽しめる一冊ではと思いました。
個人的に印象に残ったのは、著者がSNSでも発信した、ニュートンがペストの流行時の休校期間を創造的休暇と呼んでいた話や、過去との向き合い方を書かれている第3章(「今おもえば」は魔法の言葉)です。第3章の疎遠になった親友との話は自分の経験と重なるところもあり共感でき、また自己分析を自己選択と考えて過去の自分が選択してきた理由を考えることで自分を分析する方法あたりは気づきを得ることができました。
投稿元:
レビューを見る
文章が上手。読みやすくてわかりやすい。すっと入ってくる。
ただ軽い。心が動かされない。揺らがない。上手いこと言うなぁとしか思えなかった。