投稿元:
レビューを見る
政治家とは距離があるが、それは政治家のせいでは無く、有権者たる自分が原因だと思っている。だから自分から理解を近づけるためには、政治家に関する著作に触れることは大事。
よく議員の業績を高らかにする著書はあるが、本書は政治家の今を切り取っており、どういう人が政治家たるべきかを考える機会を与えてくれる。
ただ、小川淳也氏に不足していると感じるのは経済のセンス。もちろん議員が全知全能であることは不可能なのだが、期待するレベルは自ずと高まるもの。
また、小川氏の父親が印象的。指導の方法はいかがなものかと思うが、言葉は強い。
以下、印象的な箇所を抜粋
- [ ] 千軍は得やすく、一将は求め難し
- [ ] リーダーは言い訳をせず、黙々と事態に対処し、すべての責任を負うものだ
- [ ] リーダーとは、その都度その瞬間で政治判断を繰り返しながら、事に仕立て上げてゆく政治手腕を必要とする
- [ ] 父親が初めて自分の意思とは異なる道を選ぼうとする息子を認めないのと同じように、自分の娘に対して、自分の意思を押し付けるような態度をことあるごとにとっていた
- [ ] 命もいらず名もいらず、官位も金もいらない人は始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は無し得られぬなり-西郷隆盛の南洲翁遺訓
- [ ] みんなと同じだけど、みんなと違う、みんなと違うけど、みんなと同じと言われる人になれ
- [ ] 上に可愛がられる下、下から慕われる、両方が理想だが、それは難しい。どちらか1つなら下から慕われる方が望ましい。
- [ ] いつやめてもいいと思っている力のないやつにはかなわない
投稿元:
レビューを見る
著作(対談本)として面白いかどうかは、☆評価のとおりだけど、初めて知ったこの政治家には期待したい。修行僧とも揶揄されてるみたいだけど、政治家にしては清廉すぎるほど、清廉。所属政党がちょっと残念だけど、世襲政治家でないこういう政治家がこれからの日本を導いてほしい。
投稿元:
レビューを見る
つい先日
ドキュメンタリー映画「君は総理大臣になれないのか」
を観たばかりだったので、
おもわず手に取ってしまいました。
映画の中でも感じたことですが
清廉潔白を体現したかのような小川淳也議員
読みながら
映画の中のシーンを何度も思い起こしていました
小川さんご自身もあっぱれですが
その小川さんを支えている家族の方たち
その家族を支えている周りの人たち
その周りの人たちを支えている
「この国は もうちょっと なんとかならないのか!」
と思っている人たちが
少しでも
いや
確実に増えていく一歩としての
この一冊の存在は大きいと思います
もっと 読まれて欲しいなぁ
投稿元:
レビューを見る
総論賛成、各論には疑問点もあり実現可能性にも疑問符。対談でも突っ込み切れていないので不完全燃焼。しかし、その真摯な理想を追う姿勢には共感できる。次は映画「君は総理大臣になれないのか」「香川一区」を絶対見る!
投稿元:
レビューを見る
――はじめに一つだけ確認しておきます。政治家の本にありがちな、馴れ合い、お世辞やお追従の満載、予定調和型のインタビューにするつもりは一切ありません。小川さんにとって答えづらいところもあるかもしれませんが、あとで活字になったゲラを見て、『ここは都合が悪いからカットしてほしい』と言われてもお断りします。つまり完全な『ガチンコ』の取材なのですが、そのような条件でもよろしいですか?
小川 結構です。すべておまかせします。
――ありがとうございます。それでは始めましょう。意地の悪い質問に聞こえたらすみません。(本書より)
そんな切口上にも似た書き出しで始まる本書。確かに巷に数多ある自説と手柄話横溢の政治家の政策本ではない。
地盤・看板・カバンもなく、ほぼ無名で異質の存在ながら一部の層から熱烈な支持を集める立憲民主党 小川淳也衆議院議員。東大法卒、旧自治省キャリア官僚 50歳。当選5回とは言え、選挙にはからきし弱く、小選挙区で勝てたのは1回のみ。残りは比例復活。地元香川1区の対抗馬は、自民党 平井卓也 (現デジタル改革担当相)。平井は地元の四国新聞・西日本放送のオーナー一族で強固な地盤を持ち、難攻不落の対抗馬。
昨年、小川氏が17年前の初出馬よりその選挙活動を追ったドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』<大島新監督>が異例のヒットし話題となった。
本書は自称『日本を良くする政策オタク』。永田町での仇名は「修行僧」。そんな清貧代議士小川氏に『では、総理になったら何をしますか』を単刀直入に切り込んだ一冊。
◉小川氏の政治思想の背景…
人間の数が減り続け、今後低成長がずっと続く。右肩上がりの時代に作られた道路・住宅・橋・上下水道・病院・鉄道といった社会の基礎を成す大量のインフラもこのままでは維持するのも大変。1,200兆円もある政府債務や年金負担も人口減少の時代にはますます国民の重荷になっていくのは自明。
◉低成長時代の政治家の使命
現在:『経済はなんとか成長させる、株価も賃金も上げるから、あとは自己責任で生きてほしい』
↓
転換:『教育や介護や福祉が必要な人には無償に近い形で利用できるように社会設計を大きく見直すから、そのための国民負担についてはきちんと議論させてほしい』…という政治・社会に移行しなくちゃならないと語る。
◉聞き手の逆襲
『小川さん、持続可能(サステナブル)な日本をつくるとか言うけど、そんなこと本当に可能なんですか?万年野党・弱小議員のアナタが言っても、所詮絵に描いた餅では?』と鋭く突っ込む。
その攻防は面白く、聞き手の突っ込みはもっともで、多くの国民が抱く野党の姿勢・存在に対する忿懣を代弁している。
◉小川氏の返答
突っ込みを受けて、〈小川淳也版未来の政治年表〉を提示。題して『日本改革原案タイムテーブル』。自身が首相になったことを前提に改革断行のプロセスを明らかにしていく。
総覧すると、これからの日本の課題が炙り出されており、その解決施策がまとめ��れている。
◉読後感
我々アラフィフ世代の孫たちが所帯を持ち始める
28年後の2050年の人口は1億192万人。高齢化率38%。2055年には高齢者が多数を占め、逆ピラミッド型、逆三角形に移行。
改革の必要性は国民の多くは感じている。最大の問題は、それを託すに値する政党・政治家がいないというトホホな現状。また、いかに気高い政治思想があろうが、党利党益に貢献しないと御輿に乗ることもできず、小選挙区当選でなければ発言権も弱い。この厳しい現実を高邁な志をもっていかに埋めていくのか。
昨今の政治家を見ていると、メディアの前では不機嫌そうに尊大にふるまい、口は歪み、木で鼻をくくった返答を繰り返す。永田町は老獪と老害と老醜が跋扈し、国が滅んでも永田町だけは存在しそうである。
そんな政治三等国ニッポンに、石清水のような政治家がはたしてどう切り込んでいくのかを注目していきたい。久々に直に話に耳を傾けてみたい政治家が現れたのが、せめてもの救い。
投稿元:
レビューを見る
正義は、天然と相性が良いのかも知れない。
しかし、天然は偽善を想起させる。無垢を偽装する事で、他人の油断を誘う。あざとさと表裏。読みながら、小川淳也がどちらなのかと。正義を貫く無垢さは、党利党略、党議拘束と折り合いがつくのか。彼はただの無垢ではない。無所属ではなく立憲民主からの出馬する位には、打算的で戦略もある。それが正しいかは不明だが。
映画は見ていないが、映画にもなったという。『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた』という本を先に読み、この国会議員が小川淳也だった事。最近YouTubeの対談番組で彼が出演しており、興味を持った。生い立ち、政策、思考、本著で詳しく紹介される。
天然とは言わないが、自然体だと思った。努力家だとも思う。裏表が無く、与し易い。それが小川淳也の良さだろうか。
投稿元:
レビューを見る
この小川淳也という議員はよく知らなったが、よっぽど優れた政治家なので取り上げたと思って読んだ。
読んだ限りでは、理想は高い人のようだが総理は無理だろうなと思った。
投稿元:
レビューを見る
初めて、消去法ではなく投票したいと思う政治家を知った気がする。
小川さんの考えが合っているかどうかは分からない。でも30年も政策を徹底的に考え、考え抜いているこういう人に政治を任せたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
【概略】
選挙に必要な地盤・看板・鞄がない状態で政治家を志し、政治家となり、自身の大望を果たすべく邁進する小川淳也という人物は、映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」という映画の主役となる。本書では、この小川淳也という政治家に対し、本当に総理大臣になれないか?という疑問を下敷きに、その大望とそれを実現するべき策を、本人の口から語ってもらうことで、掘り下げるインタビュー形式の本となる。
2023年02月26日 読了
【書評】
日経テレ東大学という YouTube チャンネルの Re:Hack という番組で小川淳也さんがひろゆきさんと成田悠輔さんに(とりわけ、ひろゆきさんに)けちょんけちょんにやられてるのを見たのだよね。そこでちょっと興味が出て・・・というより、ああいった状況ではない形で小川淳也さんの考えを知りたくて、手に取ってみた。本来なら「日本改革原案・・・」という著書を先に読むべきなのかもだけど、入手できなくて。
インタビュー形式で進むこの本を読んでみた、「凄い人だなぁ」という正直な感想に加えて、純真無垢な印象が2つ。一つは「あぁ、200歳くらい、いや、不老不死ならよかったのに(仮定法過去)」というもの、もう一つは「辛いなぁ・・・」というものだった。
200歳くらい云々という部分においては、小川さんの最大の長所である正直さの部分というか理想の高さというかが影響してると思うのだけど、ヴィジョンを具体的な政策に落とし込んで、実現させ、さらには小川さんご自身が合格点を出すには、一体何年かかるのだろうという印象だったもの。それに対して政治家は、何年に一回、選挙という定期考査がある。この大きな矛盾を、どうやって乗り越えるのだろうという点だったのだよね。Re:Hack でもしきりに言ってたのよ「賭して進める」ってね。自分のような立場の人間から見ても遠く長い道のりが待っているなぁと。志(かなり手前の)半ばにして、命果ててしまうのではないかと心配してしまう。
元々、小川さんの考えや政策を否定したくてこの本を手に取ったのではなくて。Re:Hack の中での小川さんの考えが、あまりに漠然としていたところもあり、且つ「著書には考えが書かれてます」的な発言をしていたこともあり、手に取ったのね。内政(国内政治)については、ふむふむと思うところがあったのだけど、国際政治の部分、国と国との駆け引き、魑魅魍魎の集まりのところにまで踏み込んだ政策は、あまりにスケールが大き過ぎて。ある意味、世界平和を祈る宗教のお題目のように見えてしまったのだよね。1億を超えてる人口の日本ですらバランスとれてないどころか、(これは別に小川さんのせいではないけど)何十名の党のコントロールすら瓦解してしまう中で、地球規模のことを語られてもな・・・という器の小さいイチ日本人の自分がいたりする。
「辛い」と思った点はね、小川さん、凄い人なのよ。K-1の小比類巻元選手が当時「Mr.ストイック」なんて言われてたけど、それを凌駕するぐらいのストイックぶり。勉強ができるところ、カラダが強いところ、ココロが強いところ、生い立ちにも触れられていたのだけど、本当、頭が下がる。尊敬。コロナに罹患して、熱ある状態で1キロ歩いたりしないよ。その強さがね、辛いのよね。この書評を読む皆さんには、「相似」という言葉を下敷きにしてここから読み進めて欲しいのだけど・・・規模は違うけど、凄い共通点を感じてて。小川さん、きっと、「自分ができるんだから、皆きっとできる」ってタイプだと思う。自分もそういうところがある。あくまで「相似」だよ、自分のは規模が小さいよ。・・・で、できない人がいると「なんでできないんだろう?」って思っちゃう言っちゃうタイプ。お子さんに厳しく接してるくだりの部分から、やっと腑に落ちた。すごく、似てて、辛い。なぜなら、自分はそこが大嫌いだから。小川さんの言う「対話」は、キャッチボールじゃなくて、自説を通すことという定義になってると思う。自分の会社ならいいかもだけど、政治だから、多分、もっと辛い。もう、読んでて辛くて辛くて。
ただ逆に、Re:Hack を観た時よりも、小川さんに親近感は湧いてる。結局、人は斜に構えて安全地帯から無責任に言いたいことを言う人よりも、傷を負いながらも汗をかいて進む人に「ほだされる」のだと思う。政策を実行する政治家としての能力は別として、人としての暑苦しさは、嫌いじゃない。
あまり右だの左だの保守だのリベラルだのと線引きすべきじゃないし、もう線引きすること自体がナンセンスだと思うけど、本を読み進める中で、いつも横たわる疑問がずっと消えなかった。それは、国防について。「アメリカ中心ではない」という表現をよくくっつける方が多い。それはそれでよいのだけど、もう一歩踏み込んで聞きたいのよね。「じゃあ、日本が一つの主権国家として、どのような国防政策をとるのか?」というもの。自衛隊を軍とし、防衛するのか、はたまた現状のままで進めるのか、では9条はどのように解釈するのか。右も左も保守もリベラルも、大人なんだろうなぁ・・・(子どもが砂場で遊ぶ)「山くずし」みたいな感じで、遠め遠めから、なんか砂をかき集めてる感じ。山頂の旗を崩さないようにこわごわと。だから結局、国防だけはどの政治家も、(その人の考えとして)「日本の防衛に関するヴィジョン」が見えない。いい人でいようとしてるフシがあるように見える。
ちょっと愚痴になるけれど、このテの話をすると、大抵「お前は戦争をしたがってるのか?」「人の命をなんだと思ってるんだ?」的なモラル口撃をしかけられる。これね、ある意味、人格攻撃だからね。「人を殺してはいけません」とか「命は大事」ってケチがつけにくいものを旗印にして「お前はダメだ!」って烙印を押してるのだからね。そんなことはわかっているけれど、それでも意味わかんない事案や意味わかんあい相手と相対しなくちゃいけないことを想定したとして、どうする?って話をしたいだけなのに。・・・あ、ちょっと興奮しちゃった。これ、本の書評になってるかな(苦笑)。
ちょっと蛇足。ひろゆきさんは、自身の番組における立ち位置をわかっているからあーゆースタンスになると思う。別にひろゆき対策をしろとは思わないけれど、小川さんをはじめとした多くの政治家の方々は・・・「演説」モードを捨てた方がいいと思う。「イエスかノーでお答えください」なんてことに乗っかる必要はないけれど、答えから離れすぎ���、しかも自分がいかに頑張ってるか?を主張するだけの演説は、マイナス以外の何物でもないと思う。選挙権を持ってる人達(国民)を一番バカにしているのは、実は政治家なんじゃないかと思ってしまうぐらい。「極めて」深刻に思っていて、「膝詰め」で選挙区の人達と話している様子も、きっと一方的に演説しちゃってるのかなと邪推してしまう。番組としてはあれが面白いのかもだけどね・・・。
小川さん、これからも注目していきます。
投稿元:
レビューを見る
個人的には「壮大すぎるだろ…!」と思うことも多々あるけど、
でもこれだけ大志を抱く政治家さんが活躍できる国であってほしい、
国民の方を向いた政治家が居てほしい、
という意味合いで好感が持てるし、少しでも実現してほしい(なんならそのために一緒に頑張りたい)と思うような内容だった
投稿元:
レビューを見る
小川代議士の特異性(政策の是非はさておき)は関心深いし、共著者の中原氏の代議士の半生をまとめたルポルタージュもコンパクトによくまとまっていた。
ただ、代議士のインタビューにおけるインタビュアーがお粗末。講談社の現代新書編集部員がインタビュアーらしいが、新入社員ならともかく、中堅社員以上なら本人の適正以前の人選ミス。政治を真面目に学んでいる大学生(高校生)の方が余程本質を引き出せるインタビューが出来たと思う。
インタビュアーの稚拙さにより星はマイナス1とした。
ジュンク堂書店姫路店にて購入。
投稿元:
レビューを見る
つまり、修行僧のままでは総理にはなれないと言って、この本は終わる。本当にそうなのか。一人くらい、日本だけでなく世界中で一人くらい、そういう政治家何いても良いのではないかな。こういう人の求めるものは厳しいだろう。でも、こういう人が総理なら、その数年間を生きられることはいいことなのではないかな。
映画、みてみようかな。
本としての出来は、うーん…今ひとつだったかな。中原さんにはもっと頑張って欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
田舎の生まれ育ちなので政治家というと地域のボスがなるもの、というイメージだったので東京に住んで選挙公報とかを見てスペックが高い人が多いことに驚かされた。本作品も東大法学部を出てキャリア官僚から政治家に転身した人物のドキュメンタリー。同名で映画にもなったみたいで店頭でプッシュされていたので興味を持った。四国のパーマ屋さんの息子で特に地盤や財産があるわけでもなく公立高校で野球にも取り組みながら現役で東大の法学部に入り「役人になって世の中の役に立て」という父親の言葉に従う形で自治省に入り、公務員の限界を知ってより世の中のためになろうと周囲の反対を押し切って政治家になった、という人らしい。選挙区には世襲議員で現役のIT大臣がいることもあってずっと比例復活で代議士活動しているらしい。この人の凄いところはきちんと政策があってそれは文書化されており(入手は難しいみたいだけど)本作でも「かなり練った政策だから簡単にブレないしなんでも聞いてくれて構わない」と言い切っている。かなりの理想論、という印象ではあるが政治家が理想を語り役人が実施を担うと考えるとこれぐらいの理想論でいいのかもしれない。政策だけではなく実現へのマイルストーンも公表しているところも素晴らしい。またTwitterで千本ノックと称して指摘や質問、そして攻撃にも回答していく、ということもずっとやっていて実際に見てみたけどもかなりの切れ味と真摯さだと感じた。選挙の前だけ駅前に現れて自分の名前を連呼するだけ、みたいな政治屋が多いけれども日頃から真摯に活動している人をこそ応援したい。その意味では個人的には同調できない立憲民主党の所属議員ではあるけれどこの人のことは今後も注目していきたいと思った。代議士なのに安アパートに住み続けてひたすら正論を吐き続ける、近くにいたらしんどいだろうけどこういう議員がいる
投稿元:
レビューを見る
小川さんの出馬している香川1区に居住している者です。私は小川さんが出馬した当初から応援して来ました。私自身、小川さんが理想に燃える熱い人というのは理解していましたが、人となりを充分理解していなかったことに気が付きました。小川さんが大学生時代何を考えていたのか。イギリスで何を思っていたのか、また、出向先の愛知県春日井市で何をしていたのかなどこの本を読み、良く分かりました。私は政治というのは、一部の政治家に任せていてはいけないという認識を持っています。私自身も小川さんと共に、一人ひとりが充実して生きられる社会の実現に向けて努めようと思いました。
この本は政治の入門書としても最適かと思います。若い方が政治に興味を持つきっかけになるようにも思います。
素晴らしい本を出版してくれた小川さんと中原さん、そして出版社に深く感謝いたします。ありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』および『香川1区』で話題の、現立憲民主党政調会長・小川淳也氏の本。政策部分は2014年の『日本改革原案』を再構築したような内容。それに加えて、なぜ、どのようにして政治家を目指したのかなど、氏の半生も書かれており大変興味深い。大事なのは小川氏の理想が達成されるかどうかよりも、これほど強く理念と信念を語れる政治家が日本にまだいたこと自体が日本政治の希望であるということ。映画で小川淳也に興味を持った方には本書をぜひ勧めたい。