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商品説明
1950年代半ばから70年代半ばまで、大映京都で職人として時代劇を作った映画監督・三隅研次。映画とは何かを思考し、その限界を表現として活用した作家の全体像を明らかにする。詳細なフィルモグラフィー付き。【「TRC MARC」の商品解説】
市川雷蔵の「眠狂四郎」、勝新太郎の「座頭市」、若山富三郎の「子連れ狼」を演出した大映時代劇の名匠・三隅研次。
スタジオシステムに鍛えられた確かな演出力を持つ職人でありつつ、進取の気性に富んだ映画作家。
その全体像を初めて明らかにする、画期的書き下ろし長編評論!
詳細なフィルモグラフィー付。
三隅が単なる職人にとどまらないこと、つまり確かに「映画作家」でもあることを本書は明らかにしようとするものだ。しかも、三隅が映画作家であることは、作品内で語られる「思想」以上に、その「表現」に表れている。三隅が細心の注意を払った編集、そして構図、人物造形やその配置といった表現は、職人的な技量の卓越を示すばかりではない。そこには、映画という表現の条件そのものへの問いがある。映画だからこそできるその可能性、映画だからこそできないその制限。三隅はフィルムで撮られる映画というものの持つ条件に意識的であり、その条件の限界を際立たせることで、あるいはその限界をこそ可能性として生かすことで、映画そのものについて思考したのであり、その意味で作家と呼んでしかるべき存在だと本書は考える。(「まえがき」より)【商品解説】
目次
- まえがき
- 第一章 三隅研次の位置と処女作 初期三隅その一
- 戦前の日活入社/大映、助監督時代/当時の時代劇/丹下左膳/『丹下左膳 こけ猿の壺』
- 第二章 三隅が三隅になるまで 初期三隅その二
- 『七つの顔の銀次』/『浅太郎鴉』/『花の兄弟』/『編笠権八』
- 第三章 自己確立と自己拡張の時期 中期三隅その一
- 『桃太郎侍』/『怪猫呪いの壁』、『四谷怪談』、『銭形平次捕物控 美人鮫』/『執念の蛇』/『水戸黄門漫遊記』、『かげろう笠』/『千羽鶴秘帖』、『町奉行日記 鉄火牡丹』/『千姫御殿』、『白子屋駒子』
著者紹介
吉田 広明
- 略歴
- 〈吉田広明〉1964年生まれ。映画評論家。著書に「B級ノワール論」「ジム・ジャームッシュ」「サム・ペキンパー」など。
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