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商品説明
喋っているうちに 私は どうしてもその人に触りたくなったのですが それは法律で禁じられている行為だったので かわりにその人を じっと見ました(「触って」より) 中原中也賞受賞詩人による詩集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大崎 清夏
- 略歴
- 〈大崎清夏〉1982年神奈川県生まれ。詩人。舞台公演や映像作品など、コラボレーションの仕事も多数手がける。「指差すことができない」で第19回中原中也賞を受賞。
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書店員レビュー
世界が踊っているのだから
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
「新しい住みか」から3年。中原中也賞を受賞した「指差すことができない」以来、1冊ごとに新しい世界を見せてくれる大崎清夏の新詩集。
喋っているうちに 私は
どうしてもその人に触りたくなったのですが
それは法律で禁じられている行為だったので
かわりにその人を じっと見ました
『触って』
1ページ目の『触って』から大崎清夏の世界にすっと引き込まれてしまう。まるで著者に見られたくないものを見破られてしまったような、そんな不思議な感覚になる。だが、それは嫌な感覚ではない。私たちはいつでも見られたくないものを誰かに見破ってほしがっているのだ。
この詩集の中で「踊る」という言葉が何度か登場する。この「踊る」とはなんなのだろうか。この詩集を読み進めていくと少し答えがわかるような気がする。
踊るとは生きること、そして、愛し合うことだ。
愛は決して特別なものではなく、喜びや寂しさと共に日常に常に存在し続けているものだと、この詩集は気づかせてくれる。私も踊りたい、世界が踊っているのだから。