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紙の本
渦 妹背山婦女庭訓魂結び (文春文庫)
著者 大島 真寿美 (著)
【直木賞(161(2019上半期))】【高校生直木賞(第7回)】江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩み出す。だが...
渦 妹背山婦女庭訓魂結び (文春文庫)
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
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商品説明
【直木賞(161(2019上半期))】【高校生直木賞(第7回)】江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩み出す。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられず…。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。
【商品解説】
浄瑠璃作者・近松半二の生涯に、虚と実が混ざりあい物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫の如き心地よい大阪弁で描く直木賞受賞作。【本の内容】
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紙の本
女たちがいるから世界が生きる
2021/10/08 06:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第161回直木賞受賞作。(2019年)
この長編小説は、江戸時代の大坂・道頓堀を舞台に人形浄瑠璃作家近松半二を描いたもの。国語や日本史の教科書には近松門左衛門の名前はよく出てくるが、近松半二は実際にいた人物ながらほとんど知られていない。
そのあたりがこの作品をとっつきにくくしている。
直木賞の選考委員のひとり浅田次郎氏は「いったいどれほどの読者の理解を得られるかと思えば、ためらいが先に立った」と評価が低い一方、宮部みゆき委員は「私は人形浄瑠璃はもとより歌舞伎にも疎い不勉強者なので、最初のうちは敷居が高く、おそるおそるという感じだったのですが」と正直に書き、読み進むうちに楽しくなったと評価している。
一方でこの作品は浄瑠璃作家が主人公で、創作にかかる苦悩が随所に書かれていて、そのことを評価する委員も多かった。
「物語を紡ぐ者として同意できる部分が多々あり、楽しめた。」と書いたのは東野圭吾氏。
また北方謙三氏は「表現者たちの熱気の渦は強く感じた」と評している。
それ以上にこの作品が断然面白くなるのは、女性の登場シーンだ。
半二に辛くあたる母親にしろ、半二の兄の元婚約者ながら捨てられてしまう幼馴染のお末にしろ、半二のよき理解者である嫁のお佐久にしろ、彼女たちが登場すると俄然物語が輝いてくる。
女性作家ゆえの功績ともいえるが、この作品はその点をもっと評価されていい。
紙の本
おもいろいです
2021/09/22 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり期待もせずに読み始めましたが、さすがは直木賞!人形浄瑠璃の世界にすぐに引き込まれてしまいました。今まで読んだことがない世界の話で新鮮でした。
紙の本
人形浄瑠璃
2021/08/27 21:52
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
完璧な関西弁で語られる浄瑠璃界の歴史小説。物語の筋は、後半になるほど、少し飽きてくるものの、その業界の伝記物語として読むと趣深い感じになる。それにしても完璧な関西弁には驚く。大阪弁ではなく、京都や奈良にも通じる関西弁。作者が名古屋人だとは思えない