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国家と神話 上 (岩波文庫)
現代の政治の世界では、なぜ理性的な思考より神話的で非科学的な考え方が支持されるのか? 20世紀の大思想家カッシーラーが、国家と神話との結合、理性がそれに抗する闘争の歴史を...
国家と神話 上 (岩波文庫)
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商品説明
現代の政治の世界では、なぜ理性的な思考より神話的で非科学的な考え方が支持されるのか? 20世紀の大思想家カッシーラーが、国家と神話との結合、理性がそれに抗する闘争の歴史を、壮大なスケールで跡づける。【「TRC MARC」の商品解説】
現代の政治の世界では、なぜ理性的な思考よりも、神話的で非科学的な考え方が支持されるのか? 二十世紀の大思想家カッシーラーが、ナチズムの支配するドイツを離れて亡命したアメリカで、最期まで取り組んだ大問題。国家と神話との結合、理性がそれに抗する闘争の歴史を、古代ギリシアから現代まで壮大なスケールで跡づける。【商品解説】
目次
- 凡 例
- 訳者序文
- 編者序言
- 序 章 国家の神話
- 第Ⅰ部 神話とはなにか?
- Ⅰ 神話的な思考の構造
- Ⅱ 神話と言語
- Ⅲ 神話と、情動の心理学
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家の欲望、国家を正統とするもの。 それは宗教的なものと結びつき、自らを飾り立て、神話をかたってきた。
2022/09/13 16:00
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話は全体主義を夢見る。
全体主義は国家の十全なる姿だ。
宗教に似た欲望だろう。
ギリシャ哲学は、論理によって国家を説明し、理想を語ろうとした、しかしそこには普遍的なものはなく、民族主義の目隠しがかけられていた。
キリスト教は、唯一の神をいただくがゆえに、論理によって国家を論じ、政治を編み直すことをしてこなかった。
ルネサンスの時代、マキャベリが近代を切り拓く。
彼の見たものは必要性、機能、国家の技術論であり、仕様書であった。
ここで神は却られ、運命は、抗い得るものとなる。
とういうところで上巻終わり。おもしろい。
歴史や政治のみならず、
陰謀劇などを楽しむにも、この本は解像度を上げてくれるだろう。